米P&G、値上げで四半期売上高が予想上回る 中国低迷は足かせ (original) (raw)

米P&G、値上げで四半期売上高が予想上回る 中国低迷は足かせ

米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が28日発表した2022―23会計年度の第4・四半期決算(4―6月期)は売上高が前年同期比5%増の205億5000万ドルと、リフィニティブのIBESデータによる市場予想の199億8000万ドルを上回った。(2023年 ロイター//Timothy Aeppel)

[28日 ロイター] - 米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が28日発表した2022―23会計年度の第4・四半期決算(4―6月期)は売上高が前年同期比5%増の205億5000万ドルと、リフィニティブのIBESデータによる市場予想の199億8000万ドルを上回った。調整後の1株当たり利益は1.37ドルとなり、市場予想の1.32ドルを上回った。

他の多国籍企業と同様に中国の需要低迷が足を引っ張ったものの、複数回にわたって商品を値上げしたのが業績を押し上げた。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による行動制限の解除後、中国の景気回復が想定より遅れたことがフランスの化粧品大手ロレアルや米飲料大手コカ・コーラなどのグローバル企業の足かせとなっている。

P&Gの株価は28日の取引開始直後に3%上昇した。第4・四半期にP&Gの商品全体の平均価格は7%上昇したが、販売数量は中華圏の需要低迷も響いて1%減った。

一方、インフレ率が鈍化して消費者心理が2年ぶりの高水準を記録した米国では紙おむつ「パンパース」やヘアケア商品「パンテーン」、歯磨き粉などの「オーラルB」の販売が好調を維持している。

アンドレ・シュルテン最高財務責任者(CFO)は電話会見で「米国での販売数量は3%成長を達成している」と述べた。

P&Gは23―24年度の1株当たり利益が6―9%増の6.25―6.43ドルになるとの見通しを示し、市場予想の6.38ドルを上回った。

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