神戸モダン建築祭の個人的おすすめ (original) (raw)

今年も神戸モダン建築祭が開催される。

kobe.kenchikusai.jp

昨年は初めてこういった建築際があるのを知り、最近旅行も行ってないな~誕生月だし行っちゃおうかな~と思い立ち、開催日程の一週間前にホテル・新幹線を取ろうとしたところ、神戸市内には高級ホテルしか残っておらず、最終的に垂水(神戸から電車で30分)にホテルを取ることになったという苦い思い出があります。

蓋を開けてみればとてもいいホテルで、やはり旅とは失敗も包み込んで最終的にいい思い出になるから素敵だよね~と自分を納得させられたのでまあいいのですが、やっぱり旅は早く旅程を組むに限ります。

今年は昨年とまた行くことができる建築の顔ぶれが違うので、昨年の写真の振り返りを含める私のおすすめをここに記していくことにします。

誰かの参考になれば幸いです。

神戸税関

私は神奈川県に住んでいるので勘違いしていたのですが、税関って各都道府県にあるものではないんですよね。

大きな港町、特に海外との輸出入がある港にしかないんでしょうか。

税関として一般の人が入れる場所(ブランド品の偽物・本物を見分けるコーナーがあって面白い)はもちろん、普段は職員しか入れない屋上も入れて特別感があります。

とっても素敵な屋上なのに一般開放してないなんて…休日はお弁当もって家族で行くのにちょうどいい感じの、広々とした屋上です。

旧館がいわゆる”モダン建築”で、写真の外観は今年放送していた連続テレビ小説”ブギウギ”の村山興業の社屋として使用されていましたね。テレビを見ていて気づいた時は興奮しました。

中華民國留日神戸華僑總會

神戸モダン建築祭で訪れることができる建築は広義では”洋館”でも、ヨーロッパから東南アジアを経て日本へたどり着き、さらに日本の建築様式が混ざった建物である、と聞いたうえで中に入ると中華の要素があってさらに混乱する建築です。

居住スペースもありますが会議室もあり、お祭りに使うような人形とかもおいてあり、ちょっと混沌としてますが、建物としてはかなり豪華な感じです。

日本基督教団 神戸栄光教会

レンガ造りの教会です。

震災等で何度も形を変えて今に残る建物で、一部にはその歴史がわかるパネルも展示されていました。

そのパネルを見ていると他の見学者(おそらく地元の方)と教会の方の会話で「地震の日はこの教会まで来て崩れているのを見た、今は綺麗に直って本当によかった」という話が聞こえてきて、関東に住んでる私からすると「先の震災」というと東日本大震災なのですが、関東の人からすると阪神淡路大震災のことで、たった30年前のことなんだよな…と、すっかり忘れていたことを内省しました。

余談ですが、この栄光教会の近くにある”Pane Ho Maretta”というパン屋さんがめちゃくちゃおいしいです。(後述)

新港貿易会館

ステンドグラスが美しいビル。

あと通路などが昔の小学校を思い出させるような懐かしい雰囲気。

こんな素敵なビルで毎日仕事している人がいるのか…大変うらやましい。

今年は階段とエントランスを公開とのことですが、可能ならば

1階→2階廊下のつきあたり→最初とは別の階段で1階へ

と進むと、もう一つステンドグラスを見ることができます。

この1階からは外に出れないので、帰るときはまた1階→2階→1階の順番で戻らないといけませんが、膝がつらくない人は是非…

美味しいもの

神戸モダン建築祭に参加するにあたり、どこで食事をとるかはあまり考えていかなかったのですが、行き当たりばったりにお店に入ってこれは!と思ったところがあったので書き残しておきます。

Pane Ho Maretta(パン)

栄光教会の近くにあります。

神戸中華街あたりのパン屋(パンやきどころRIKIかな?)はどこもとても並んでいて、とてもじゃないけど無理…と思っているときに、栄光教会へ向かいながら調べるとこのパン屋さんが道中にあるとわかり「混んでませんように…!」と思いつつ元町駅から向かうと、「逆になんで並んでないの?」と思うほどに美味しかったです。立地の問題?

このパンのために神戸に行きたい。

なんで私の生活圏にこういうおいしいパン屋さんはないのか?悔しい。

カレーパンチョココロネメロンパン…みたいな普通のパンはないです、いやあったのかもしれないけど、それよりも見たことないような味の創作パンがいっぱいあって、私は2回訪れて5~6個買ったけど全部おいしかった。

しょっぱい×甘いの味の作り方が上手すぎる。また絶対行きたいパン屋さんです。

神戸にしむら珈琲

私が行ったのは中山手本店。

神戸モダン建築祭+他にも観光をして歩き疲れた19時頃にお腹がすいていた事と「なんか神戸っぽいものを食べたい…」と思って、建築祭の食事処として連携していたこともあり来訪。

建物の雰囲気があることもよかったのですが、何よりコーヒーが美味しい。

普段コーヒーは飲まないので舌が肥えているわけでもないのですが、コーヒーを入れているお水にこだわっているらしいのがわかる美味しさでした。

あまりに美味しかったので、ついでに自分へのお土産にシュトレーンも購入。これも美味しかった…

今年の秋は建築祭が多い。とにかく多い。しかもすべて西日本。

すべて行けるかわからないけれど、相も変わらすまだ無職なのでできるだけ多く参加したい。

もし行けたら、神戸は2回目なので昨年よりスムーズに回れるはず。

神戸を歩いていて気付いたことは、ここは横浜に似ているということ。

海沿いで、大きな船がとまっていて、中華街があって、”山手”という地名がつく場所に異人が住んでいた建物があって、歩道がキレイで、東京のような大都会ほど高い建物がなくて空が広い。

一人旅をすると緊張して食が細くなるが、神戸は山下公園のあたりを歩いているような感覚であまり緊張しなかった。

神戸ポートタワーのふもとにあるフィッシュダンスに向かって歩いている時に太平洋側からの陽を浴びて「なんか横浜みたいだな」と感じた時から「関西の都市を関東に置き換えると関西の人って怒るよなぁ」という思いと、神戸が自宅から1時間くらいの場所のような思いがしてきたので、今年もぜひ神戸モダン建築祭には行きたい所存です。