トマトは永遠のライバル (original) (raw)

「森の芸術祭」が岡山県北ではじまるにあたり、私も曲がりなりにも津山出身で、高校卒業までは自転車で会場周辺を「わーい!」と走り回っていたし、その10年後には車で「わーい!」と営業車で走り回っていた時期もあるので、そういった場所で新しい作品をみるのが楽しみです。

岡山県北の飲食店ですが、行政的な縛りがあるからなのかあまり紹介されていないので、私が広告営業で「わーい!」と走り回ってた頃に通っていた個人的におすすめランチのお店をいくつか紹介させてください。ほかにもいろいろ行っているのですが、「大輔」や「とん喜」のように調べたらすぐヒットする名店は除外して、行きやすいところを選んでます。写真もないし、思い出だけで紹介してるので映えも特に気にしてないです。

◎雄徳庵(うどん)

やわらかいうどん。和風だしのカレーうどんが食べられます(カレーうどんって珍しいと思うんですがどうでしょうか?)。お盆にうどんと小ごはん、なぜか端っこに小さなカフェオレ? がついています。出汁をすするレンゲのようなものも付けてくれてお上品に食べれます。たぶん駐車場はない。

◎韓流居酒屋 大ジャ(定食)

津山で営業してた頃はほぼ毎週通ってました。商店街側にあるので津山城や城西あたりに行くならここはおすすめしたいです。

850円の金額で食べられる定食ランチは、メインのほかにサイド3~4品くらいあってまんぷくの定食。スンドゥブチゲ定食、ソルロンタン定食をよく食べてました。チゲとソルロンタンの器が灼熱で、食べ始めてもしばらく沸騰しています。席も座敷や個室、カウンターがあって使いやすいのではないでしょうか。一人でも数人でも気軽に入れます。担々麺と冷麺もおすすめ。

◎ちよ田(天重)

数年前に改装してきれいになった老舗です。日替わりランチがあるのですがそれは食べたことがなく、いつもサクサク天ぷらがのった天重を食べてました。高級感があるのですが金額は手ごろ。偉い人と行くときは大体ここで食べてました。

◎東姫楼(中華料理)

「宝石おか」向かいにある町の中華店。一品料理なのでたくさん注文しないと種類食べられないけど、奮発して2品は注文したい。五目焼きそば、ラーメン&半炒飯をよく食べてました。これらはしっかりめのチャーシューが使われていて、これが素朴でおいしいのでぜひ味わってほしいです。

一人で来店しても巨大な中華テーブルに案内されることがあります。

入店に躊躇するくらい暖簾がボロボロなのですが、ふっくらした身のあなご丼、しらす丼が食べられます。平日の昼に行くと大てい瀬戸内海放送にチャンネルが合わせられていて、音量がでかい。別府の海鮮が恋しくなったときに行ってました。

津山市の焼肉とラーメン篇

◎焼肉 藤良

津山から奈義方面へ向かう国道53号沿いに高野店が、反対方向の津山から鏡野方面へ向かう道沿いに院庄店があり、駐車場も広くどちらもアクセスしやすいです。

直営牧場で育てている牛を提供していて、私は高野店しか行ったことがないのですが、牛肉の部位は大てい食べられると思います。

焼肉ランチや肉うどんと牛丼のランチ、ラーメンのランチ、ホルモンうどんのランチ、焼きそばのランチ、アラカルトなランチメニューがそろっていて、私は肉うどんと牛丼のランチを毎回頼んでたのですが、放送局制作マンは美味しそうに焼きそばを食べてました。牛丼は好みでつゆだくにできる仕様。

ア(↓)チャコ(↑)なのかア(↑)チャコ(↓)なのか発音がよくわからない焼肉店。高校の体育祭の打ち上げがここだった、昔からある焼肉店です。国道53号沿い。

サービスランチは焼肉にふりかけの白飯とお味噌汁がついた、ド直球ランチセットですが、リーズナブルな金額だったのでよく同僚と食べにいってました。このサービスランチは狙って行く地元民が多いので完売してることもあります。

◎まる美らーめん

産業道路を高野本郷方面に走ったらあるラーメン屋さん。濃い味のみそラーメンがおすすめ。家系ラーメンは麺が1.5倍で器ひたひたになってます。

ひとまず津山はこのあたりまで。

・・・ここまで書いてきてなのですが、時間縛りがキツくランチ時間過ぎた微妙な時間しか空いてなくて本当に困ったときは「つるや」に入ったらなんとかなります。ここはいつでも食べられる。県北に点在する「つるや」を探してくださいっ。

こんにちは、ここで書くのは久しぶりになりました。

別府から岡山にUターンして五年以上過ぎました。今は岡山市に住んでいて、住んでいると岡山県庁がいつのまにかピカピカに改装されていて、市役所も新庁舎を建設していて、新しい市民劇場にはなぜかデカいマンションを併設して人をぶち込んで、そんでハイブロウなアート作品も点在させてあって、岡山駅も改装するついでに路面電車を延長させて駅にぶっ刺す計画もあったりするもんだから、「これを東宝の特撮に頼んでミニチュアにしてゴジラなんかにぶっ壊してもらえたら、きっとスペクタクルになるだろうなあ」とはまさか思っていないでしょうが、関わっている偉い“オヤジ”はあともう一歩でそうなりかねないところにまで来かかっているのではと、傍目で見ながら考えています。
市民会館はなくなったけど、変わる新しい公共ホールが完成して良かったなーと思います、今度五月に演劇を見に行く予定で楽しみです。

一方、津山市をはじめとする岡山県北では国際芸術祭の会場にロックオンされていて、その名前も「森の芸術祭」というシティの“オヤジ”が考えたとしか思えないタイトルになっていて、いつの間にか作品設置場所も決まっていて、シティ職員が当日運営のための地元ボランティアを必死でかき集めているけど、ジーチャンが山で採ってきたタケノコとバーチャンが土手で採ってきたワラビを食べて大きくなった県北のオヤジたちは「有名な作家さんが来て作品をここに作るらしいけど、まあワシにはようわからんけん」とボサーとなにも考えていないので、職員は「県北民にはアートの感度がないのかよォ」とボランティア人員が集まらない状況を嘆いているのでした。・・・というのは私の勝手な妄想なのですが、ジーチャンが掘ってきたタケノコとバーチャンが採ってきたワラビを食べて大きくなったオヤジたちは現在スーパーでタケノコの惣菜を買ってきて「明日もお勤めですワイ」と言いながら晩酌して次の日の仕事に備えているし、オヤジの子どもたちはシティに憧れて既に外に出ていってしまっているので、長期休みが少ない時期にまとまった時間を持って来る人も少ないだろうなあと、これは誰しも大体予想できるのではないかと思います。クルマがないと会場に行くの難しいから地元の大学生も配置しずらそうですし。

この芸術祭自体が岡山県の観光の観点から出発した事業と聞いていて、「事業」という名目も平たく言うと「商売」みたいなもんなので、お客さんをたくさん連れて儲けないといけないから、このあたりがコケたら「やっぱり県北はこれが限界っすわ」と県のスタンスとして表明されてしまうと、県北も失敗体験として傷ついてしまいそうだなと、その手のひら返しが心配です。芸術祭を構想したシティの“オヤジ”たち自体は住んでない町だから関係ないのかもしれないのですが、生まれ育った町で大きな頓挫として報道されたら私はすっごい嫌だなと、どうなるかわからないのですが既にソワソワしてしまっています。

とはいいながら地元で芸術祭が行われるのは単純にうれしかったりするので(ディレクターもすごい人だし・・・)、これが良い形で成功して、県北にファンが増えて継続開催してくれたらと願っているし、関わった作家もどんどん有名になってほしいので、私もボランティア登録して関わりたいなあと考えているところです。ですが週休二日のボランティア人員も事務局にとってはあまり歓迎されない気もするし、そのあたりの温度感がよくわからないので、いつか事務局の人に会えるときがあったらそのあたりを聞いてみたいなと思っています。

最近ですが、また引っ越しして職場を変えました。今まではわりと自由な社風だったので外食ばかりしていたのですが、新しい職場は昼休みきっかり一時間と決まっていて外食できる余裕がないので、お弁当を作って持って行くようになりました。出社ギリギリまで寝て自炊もしない生活習慣だったのが嘘のように毎日フライパン振っています。自分で作ったご飯食べていると嘘のように肌の調子が良くなりました。剣道にも行くようになったし。
読んだ本では柚木麻子さんの「けむたい後輩」と「伊藤君A to B」は面白かったです。伊藤君~は映画になっていてそれは面白くなかった(というより当時の自分にはよくわからなかった)のですが、この本はダメ男の描写がいちいち「なんかこういう奴いるなぁ」というあるあると「うわあ、やめてくれえ」というドン引きを感じさせる妙がすごかったので、あっという間に読み終えてしまいました。

けむたい後輩 (幻冬舎文庫)

伊藤くんA to E (幻冬舎文庫)

2023/12/2(土)
ブーツを新調したら、突然ふところが心配になったので、家にある本を売った。
自宅の本棚とベッド周りを圧迫してどうしようもなくなっている本を整理して段ボールに詰めていく。何度も引っ越しをしている都合もあって断捨離の判断は速いので適当に選別していくと、なんと段ボールが足りないではないか。本っていうのは私の知らない間に無限に増殖し続けているのかもしれない…。
追加の袋を探すためにクロゼットを見ても適当な大きさのカバンがない。しようもないので剣道の防具袋に本を詰め込んだ。丈夫だし口も大きいし、防具を入れる以外にも使い道あるんだなと関心しながら、パンパンになった防具袋を持ち上げようとしたら紐が引きちぎれるほど重く、一人では持ち上げられなかった。…ということで効率が悪いけれど二回に分けて古本屋にいくことになった。
万歩書店ブックオフでそれぞれ本を売って、明細を見たら150冊以上売っていたことがわかった。そりゃ金もなくなるよなと思った。
本を売ったあと、万歩書店で本の陳列を見て回ったけど、あそこ本当にすごいな。世の中にはいろんな種類の本があって、でも絶対に誰かに必要とされているんだろうなって思わせられるような圧を感じる。橋本治さんの著書が四冊あったので買って帰った。

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そのあと、Eテレで小津安二郎監督の特番があったので視聴。平山周吉という、小津監督を研究する作家が登場していて、平山周吉ってもろ『東京物語』の登場人物だよな、と思ったと同時にこの人すげえな! と非常に驚いた。HNをマンガのキャラクター名にして場の空気を異様にさせる、インターネット黎明期のオンラインゲームの震撼した交流スペースを思い出したけど、この平山周吉氏の場合は本気で名乗って顔も出しているところ、小津監督研究に相当な執念があるんだろうなって思った。そして小津監督に関する著書も最近刊行したようで、その著書の内容に関わる平山氏の見解もロケ地で淡々と語っていた。名前のおかげでかなりのインパクトを残す作家だった…。

小津監督と山中貞雄監督、役者の原節子の関係についての推察を、後半かなり時間を使って紹介していた。監督と役者の秘めた恋愛話はあくまで推測の話であって、それは作られた作品と関係ないと、私がいろいろ調べていた当時は気にも留めなかったけど、未だ新説としてあげられるということは、それほどまで大きく作品に影響する要素だったのだろうなと思えてくる。そうなのかもしれないけれど、自分の興味に寄せてしまうと、もっと作品自体のことを深掘りした内容もみてみたかったような気もする。
一方で従軍時の記録をたくさんではないが紹介されていて、これは小津監督自身の生死観に大きく影響して作品に反映されているのだろうと私は考えているので、非常にためになる特番だった。

www.nhk.jp

2023/12/3(日)
オムライスの玉子をフライパンでひっくり返すとものすごい乱れ方をした。デミグラスソースは醤油を入れると辛くなった。味は許容。オムライスは昔から好きだけれど、この一品だけでバターとか油とか牛乳とかケチャップなどをちまちま使うから、食材を余らせまくる食ロスの料理だと思う。そして一食の量が多く、食べきれず夕食に回ることもあり、レンジで温めなおすと味が落ちる。
今日の今日で自炊が定着するとは到底思えないが、オムライスのために買い込んだ野菜も残っていて、しばらくはフライパンを握る時間を作らなければならない。

もう少ししたら今年が終わって2024年がくる。「現実に誠実に対処できていれば、そこから“自分”というものが存在しうる」と思いながら生活してきたけど、周囲の大人のなかには、まず「自分」が主体にあって「現実は“理念”のなかにしかない」って平気で現実を排除している大人がいることを知った。そういう考えに関心しても「あれっ?」と思い続けながら状況を先送りし続けた結果、当たり前のようにじわじわ苦悩するようになる。
“理念”の枠で見られてしまうと、私は適応できない“敵”のようだった。

「なんとかなるっしょ♪」とノー天気にいた結果なんだろうけど、これは本当になんとかしないといけないなと思っている。またそれは明日からもそうである。