天使のように可憐だけど、悪魔のように捕食する、肉食系流氷の天使「クリオネ」の捕食映像を公開(北海道立オホーツク流氷科学センター) (original) (raw)
クリオネはオホーツク海などの寒流域に生息し、透き通った体についた翼足を動かして遊泳するその姿が神秘的で可憐であり、「流氷の天使」あるいは「氷の妖精」とも呼ばれている。
ところが一転、肉食であるクリオネは、餌となるマキナという小さな貝を食べる時は、頭が大きくパカっと割れて、そこからニョキっと6本の触手「バッカルコーン」が飛び出してくるという悪魔の顔をも持ち合わせているんだ。
北海道紋別市にある北海道立オホーツク流氷科学センターでは、捕まえるのが大変難しいというリマキナ100匹を偶然港で捕まえることができたそうで、クリオネに与えて詳しく観察し撮影することに成功。来月から公開することになったそうだ。
【クリオネ 餌を食べる様子を撮影】
ということでクリオネの捕食がもっと見たいというおともだちはこちらの映像を参照にするといいよ。
クリオネの体長は約1~3cm。体はほぼ円筒形で、前方にある左右に張った翼状の足(翼足)を羽ばたくようにして水中を泳ぐ。体は頭部と腹部に分かれており、半透明で体内が透けて見える。赤く見えるのは生殖腺や中腸腺である。
肉食性で、餌は小動物、特に近縁な翼足類のミジンウキマイマイ等。それを見つけると接近し、頭部からバッカルコーン(口円錐)と呼ばれる六本の触手を伸ばし、それで餌を抱え込むようにして、その養分をゆっくりじわじわと吸収するそうだ。流氷科学センターでは、クリオネが6時間もかけて餌を食べることがあることも確認したという。
クリオネ画像
悪魔モード突入中
天使モードでのクリオネの映像(オホーツク流氷館)
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