1杯の紅茶や緑茶で30分以内に脳が活性化。カモミールティーにはガンのリスクを減らす効果も(英研究) (original) (raw)

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リラックスしたいと思ったら、一杯の熱い紅茶や緑茶は最適だ。その効果はリラックスだけに留まらない。最新の研究によると、脳の働きをも活性化するという。

紅茶や緑茶を飲んでから30分以内ですでに、記憶力や決断力など脳の神経活動が著しく増すことがわかった。どの成分のおかげなのかははっきりしていないが、フラボノイドとして知られる酸化防止剤が起因しているようだ。ミルクを加えてもその効果は落ちないという。

フラボノイドは炎症を抑え、血管機能を活性化し、動脈硬化を防ぐ効果があることはすでにわかっている。そこで今回、イギリス、ニューカッスル大学の研究者らは、脳に関しての働きを調べるため、脳波パターンを研究し、神経機能に対する紅茶や緑茶の影響をみてみた。

8人の被験者に緑茶か紅茶を飲んでもらってから、脳の活動を測定した。すると、被験者の頭につけた電極で、脳波のうちアルファ波、ベータ波、シータ波の3種類が1時間のうちに著しく増えたことがわかった。特に30分から1時間の間に高い数値を示したのが、シータ波だったという。

紅茶でも緑茶でも、認識機能の改善とつながる脳の活動を刺激していることがわかった。それほど重要ではないが、注目すべきは、警戒記憶や論理的思考と関係しているアルファ波とベータ波の値も高くなっていることだ。

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研究チームリーダーのエドワード・オケーロ博士は、紅茶や緑茶は注意力が増す、気持ちがすっきりする、リラックスできるなど、たくさんの精神的効果と関係していて、今回の発見はお茶の潜在的な効能の更なる証拠になると言う。

お茶(紅茶か緑茶)を飲んだ後のシータ波の値の大幅な増加は、認識機能や注意力の隠された働きを裏づけているのかもしれない。

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これまでの研究で、1日にお茶を3~4杯飲むと心臓発作を防ぐ可能性があることがわかっている。それだけでなく、2型糖尿病も予防でき、発症しても進行を遅らせることができるかもしれないという。

お茶に含まれている酸化防止剤は、老化の影響を防ぐことがわかっているし、定期的にお茶を飲んでいると、明らかにストレスも軽減される。更に白茶は、新たな脂肪細胞の発達を抑える働きがあるため、肥満防止になる。

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お茶の効果は紅茶や緑茶だけにとどまらない。

カモミールティーはガンのリスクを減らすそうだ。

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via:dailymail・原文翻訳:konohazuku

カモミール(カミツレ)ティーは、甲状腺ガンを抑止する役割があるという。アテネ大学の研究チームが、500人以上のギリシア人にどれくらい紅茶を飲むかを訊いた。被験者の内訳は、甲状腺ガンを患っている人113人、良性の甲状腺疾患をもつ人286人、健常者138人だ。その結果、カモミールティーをよく飲む人は、甲状腺ガンが進行する可能性が著しく低いことがわかった。

1週間にカモミールティーを2~6杯飲むと、甲状腺ガンになるリスクを70%、良性の甲状腺疾患になるリスクを84%も減らすことができるとのことだ。つまり、カモミールティーを30年以上に渡って飲み続けると、80%近くの割合で甲状腺疾患になるリスクを減らせるということになる。

ただしどんなものでもそうだが、体にいいからと言って摂取しすぎると逆効果になる。また適量も人によって異なるだろう。今回の研究結果では、例え1杯でも、脳の認知機能が活性化するという事実だけを抑えておけばいいかと思う。

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