なんと!AI(人工知能)が描いた裸婦画が世界的な芸術賞でグランプリを獲得。印象的な色使いと筆使いに高い評価。 (original) (raw)
image credit:Lumen prize
イギリス・ロンドンで授賞式の行われた第7回ルーメン賞(Lumen Prize)で、AI(人工知能)の描いた裸婦画が金賞に輝いたそうだ。
世界的な芸術賞でAIによる作品がグランプリを獲得するのは初めてのことなのだとか。
手掛けたのは国際的に評価の高いデジタルアーティスト、マリオ・クリンゲマンさんで、作品名は「ザ・ブッチャーズ・サン(The Butcher’s Son)」という。
マリオさんはこの作品を「人間という存在をニューラルネットワーク(神経回路網)として解釈したもの」だと説明している。
棒状の図形から段階を経て裸婦画へ
「ザ・ブッチャーズ・サン」は、GANs(敵対的生成ネットワーク / 教師なし機械学習で使用される人工知能アルゴリズムの一種)で一連の学習プロセスを経たAIが描いたものだ。
まず初期段階ではインプットした情報をもとに「絵画的に見える低解像度の初期イメージ」としてランダムな棒状の図形が描かれた。
その後、また別のGANsを使用するなど段階を経て低解像度から高解像度へとアップグレードし、人体の細かな造形や絵画としての質感が加わったとのこと。
image credit:Lumen prize
印象的な色使いと筆使いに賞賛の声
主催者側のダニエル・シエンビータさんは、
とても印象的な色使いと筆使い、そして人体の不思議を感じさせる構図のよさを感じた
とこの作品を評価する。
また、ルーメン賞の創設者であるカーラ・ラパポートさんは、
AIの進化が私たちの生活に今後どのような影響を与えるのか心配だ。しかし同時にAIはアーティストにとって本当に素晴らしいツールになるだろう。それが芸術というものだ。毎年、ルーメン賞の受賞者はこれまでのアート界の壁をぶち破ってきたが、今年は特にいい例だ
と語っている。
以前にもAIの描いた裸婦画が話題になったけど、今回の作品の方がだいぶ人間っぽさがあるね。
・AI(人工知能)に裸婦画を描かせてみたらどうなるのか?シュールな狂気が交差する非常事態に発展してしまった件 : カラパイア
でもどちらもやっぱりシュールにとろけ気味なわけで、AIからすると人間ってこういう感じなのかな。
References:Twitter / Lumen prize / written by usagi / edited by parumo