それはおいしい貝ですか?来園者が落としたスマホを容赦なく岩に叩きつけるラッコ (original) (raw)
ラッコは貝が大好物だ。上手に石や岩でたたき割って中身を食べる。そんなラッコがいる水族館で、来園者が水の中にスマホを落としてしまった。
おいしい貝でも落ちてきたのかと思ってしまったのか、ラッコはすぐさまそのスマホを拾い上げ、意気揚々と泳ぎ、岩の近くまでやってきた。
すると渾身の力を込めて「ガンガン!ガンガン!」とスマホを岩に叩きつけたのだ。
割って中身を食べようとしたのか、あるいは食べられないのをわかっていて遊び半分でやったのか?
賢いラッコのことなので、どっちななのかはちょっとよくわからないが、当事者以外の来園者たちは「最高のショー」としてその姿に見入っていたという。
Otter destroys a zoo visitor’s phone
来園者が落としたスマホを岩に叩きつけて割ろうとするラッコ
ポルトガルのリスボン動物園で今月、ラッコのいる水槽の中に来園者がスマホを落としてしまった。すると好奇心旺盛なラッコがやってきて、スマホをゲット。
しっかりとお腹に抱きかかえると岩場の方に泳ぎ始めた。
そして何をするかと思えば、岩にスマホを叩きつけ、割ろうとしているではないか!結構な力で「ガンガンガン!」と何度も叩きつけている。
落とした人には申し訳ないとは思いつつも、つい笑ってしまった来園者たちはその興味深い仕草を記録しようと撮影し、次々とSNSに投稿していった。
スマホの機種はおそらくはiPhoneではないかと言われている。この角度で見ると、確かにiPhoneっぽい感じがするね。
このTiktok動画を見ると、落としたのはどうやら母親と息子の親子連れで、母親がラッコに返すよう呼び掛けたりしている。
ラッコはなぜスマホを割ろうとしたのか?
例えば象なら落としたものを返してくれたりもするのだが、ラッコだとそうもいかない。
野生のラッコには、お腹の上に石を置き、そこで貝を叩き割って食べるという習性があるが、マイ石を持つことができない水族館のラッコの場合は、壁やガラスに叩きつけて割るタイプもいるようだ。
てことはこのラッコ、スマホを貝と思って、中身を取り出して食べるために叩きつけていた可能性もある。もしくは遊びの一環としてガンガン叩きつけるのを楽しんでいたのかもしれない。
これらの動画に対し、ネットユーザーらはこんなコメントを残している。
-「このラッコ、さてはandroid派だな、iPhoneを壊そうとしてる」
-「スマホを貝と間違えて開けようとしてるんだよ。かわいいな」
-「どうして中身が出てこないんだよ!あと何回叩けばいいんだ?」
-「このラッコは迷惑電話が嫌いなんだよ」
-「ラッコは逆にこのスマホの頑丈さを確認し、自分の石として貝を開けるのに使おうと決めたのかも」
-「AppleはこのiPhoneも補償してくれるんだろうか?」
落とした本人には気の毒だが、ラッコの生態だからしょうがない。このスマホが無事回収されたどうかはわからないが、しばらくずっとラッコはこのスマホを肌身離さずもっていたようだ。
日本でラッコはどこで見られる?
ちなみに日本では、かつてラッコブームの時には国内で122頭も飼育されていたが、2023年2月現在では3頭しかいないという。
その3頭はいずれも高齢のため(一般にラッコの寿命は15~20歳)繁殖が望めず、主な生息地である米国からの輸入も規制で途絶えているため、日本の水族館からラッコが姿を消す日が近づいてきているそうだ。
現在ラッコが見られる水族館は鳥羽水族館(2頭)と、福岡市のマリンワールド海の中道(1頭)のみ。
一方北海道では野生のラッコ20頭ほどの生息が確認されているという。
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written by parumo