もうわかったからやめてあげてー!ってなる、2足歩行ロボットを殴ったり蹴ったりする動作確認映像 (original) (raw)

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ロボットなのになぜか感情移入してしまうのはなぜなんだぜ?どつかれても蹴られても、棒で殴られてもとにかく倒れない、LimX Dynamics社の二足歩行ロボットの安定性の素晴らしさを撮影した動画が公開されたのだが、「もうやめてあげてー!」と思ってしまった。

同社によると、P1は強化学習トレーニングによって、各種センサーがとらえた動く物体や不整路面に対応する方法を覚え、森の中でも優れた制御性と安定性を実現するのだという。

まずはその映像を共感力の強い人はおそるおそる見て欲しい。

LimX Dynamics’ Biped Robot P1 Conquers the Wild Based on Reinforcement Learning

自分や環境の状況をリアルタイムで把握

中国の汎用ロボット企業「LimX Dyamics」社の二足歩行ロボット、「Biped Robot P1」の知覚システムはマルチセンサー統合技術を利用したもので、各種センサーがとらえたのデータをまとめ、包括的な高精度地形マップを作成する。

また、センサーからのデータは、ボディの位置・姿勢・関節の角度などを把握するためにも使われる。

このようにP1は、周囲の地形やボディの状況をリアルタイムで常に観察しており、これに基づいて最適な着地点や、ロボットと地形との間に働く力などを予測。複雑な地形や予期せぬ出来事に柔軟に対応する。

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蹴られても殴られても倒れない

その実力は、中国深圳のタンラン山で撮影された映像を見れば一目瞭然だ。

木や壁にぶつかったり、急勾配に足を取られたりして、一瞬ぐらっとすることもある。だがグッと踏ん張ってすぐにバランスを取り戻す。

それどころか、研究者に足を蹴られたり、引っ張り回されたり、棒で強打されたりと、かなり手荒に扱われているが、それでも倒れることはない。

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LimX Dyamics社によると、P1は事前にシミュレーションによる強化学習トレーニングを受けている。だが山や森に関する情報は一切与えられず、実験はトレーニングとはまるで違う状況で行われたという。

つまりP1はまったく見たこともない初めての環境だったというのに、草や石だらけの傾斜に上手に対応したということだ。

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それはP1の優れたハードウェア性能だけでなく、体系的な強化学習トレーニングの賜物でもあり、このアプローチが現実世界において通用するという裏付けだ。

LimX Dynamics社は、人型ロボットの開発も手掛けており、近いうちにさらなる進歩を発表できるだろうとのことだ。

ロボットの動作確認とは言え、動きがちょっとかわいいので「いじめないであげて~」ってなるよね。

References:Undeterred by kicks, stick-pounding, AI robot triumphs forest terrain – Interesting Engineering / written by hiroching / edited by / parumo

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