三浦半島への旅 03 金沢動物園 (original) (raw)

今日も暑かった。
朝一番に訪問した先で、総務の方から生湯葉を使った和菓子をいただいた。とてもありがたいのだが、この熱に弱そうな生菓子が一日の行動を縛ることになる。
駐車場に車と共に置いていたら、すぐに傷んでしまうだろう。一人で全てを食べるのも無理。そして今日は一日で沢山の場所を巡る必要がある。
車には小さなクーラーボックス(バッグ)が常備してあるが、それでも炎天下に車を停めていては不安だ。

仕方がないから、目についたドラッグストアで発泡スチロール製のクーラーボックスと保冷剤*1と、凍ったペットボトル入りの麦茶を買って、これに入れておくことに。
和菓子はありがたいけれど、今の時期は保管に気を使う。
これは野菜なども同じで、食品を買うのはどうしても帰宅前になってしまう。隙間時間に自分の用事を少しずつ片付けていく自分にとっては面倒が増える暑さだ。

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この道をどこまでも行くんだ (角川文庫)

そういえば先週の旅行も暑かった。
でも旅した三浦半島は全体的に曇りがち、そして最高気温も31℃程度と、暑いとはいえ凌げる気温。幸運にも猛暑の"谷"を選べたようだった。

そんな旅行の2日目は、朝からひたすら歩いたのだった。

まず朝食前やチェックアウト前には、ホテルの周辺を散策した。
細い路地を歩くと、突然に浜が現れる。
ごく普通の民家の横に、建築家の作品みたいな別荘が建っている。
そういった場所を探検するのは、とても目が楽しい。

しかしこの時点で、足がじんわりと疲れていた。前日の疲労が完全には回復していなかったのだ。昨今の運動不足が祟っている。

でも当然、旅行中なので無理はする。
ずっと行きたかった「金沢動物園」には、予定通り行くことにした。

ここは横浜市の金沢自然公園内にある。
いわゆる「市民の森」みたいな公園の一部が、動物園になっている。ガイドブックには「公園内にあって動物と触れ合える小さな動物公園」とあったが、広くはないにせよ市営の動物園としては、とても立派なものだ。

なにしろコアラがいる。コアラを飼っている「小さな動物公園」なんて世界に1つだけだろう*2

草食動物に注力しているようだが、大きなものから小さなものまで、見ごたえは十分。斜面を上手く使った展示が多く、正面からははるか遠くにいるヤギ類を裏手からは間近で見ることができるなど、工夫された展示方法が楽しい。

平日の昼間だから、客はベビーカーを押す家族連れと小学生の団体ばかり。高齢者には、坂が辛いのかもしれない。山の中にある動物園だから、どこに行くにも坂道を歩くのだ。自分も全ての動物を見る頃には、疲労困憊してしまった。旅の2日目、昼前なのに足が棒のようだった*3

でも、本当に素敵な動物園だ。
緑が濃くて、オリの中の動物以外にもバードウォッチングや昆虫観察も楽しめてしまう。そういった案内や説明表示もわかりやすくて、ゆっくり歩いているだけで発見がある。

ゾウもいて、サイもいる。
もしかするとオカピは人生初だろうか。とてもきれいな動物だった。
ワライカセミだって間近で見た。
もちろんコアラも。コアラは涼しそうな場所で、ぐっすり眠っていた。

予想以上に大満足の動物園。また近くに行く機会があったら、再訪したいとさえ思う。春や秋なんて最高だろう。

密着! お仕事24時 (5) ゾウの飼育員の1日〈金沢動物園〉

みんなどきどき動物園―キリン、ゾウ、コアラほか (飼育員さんひみつおしえて!)

ところでこの動物園は入り口がトンネルになっているのだが、なんだかとても怖かった。昭和メルヘン調というべきか、自分が苦手な感じの電動人形や装飾が続く。
動物や小人や妖精が薄暗い通路の壁に配されていて、がくがくと動いて歓迎してくれる。こういう雰囲気、子供の頃から苦手なのだ。特に妖精が怖い。
でも、時代遅れなところも含めて楽しい。
訪れることができて本当によかった。

世界の夢の動物園

動物園めぐり

金沢動物園の後は鎌倉や江の島方面に向かい、新江の島水族館に行った。でもそれはまた別の日に書くつもり。
今日はもう、お風呂に入って寝ます。おやすみなさい。

ルポ 動物園 (ちくま新書)

お題「わたしの癒やし」