山の彼方の空遠く (original) (raw)

罹患

投稿をせずに17カ月、色々とありました。

今年4月に受けた市の予防検診で「要精密検査」なる封書が届き、他の科の関係で8月に消化器内科を受診。

慌てん坊と別名の愛すべきドクターの処方は検査だらけ。

PETて名の検査ではブドウ糖様放射線を注射してMRIみたいなんで全身を撮影。

食道、大腸、鼻腔からの内視鏡検査。

9月14日、結果発表

Dr 「おめでとうございます、立派な末期の食道癌です」と言えず、もごもごしているDrに「余命は?」と問うと、PETの映像を示し、遠隔転移している事を詳しく説明し、治療として選べと言う。

僕「そら先生、無茶やわ。こちらは素人で全く知識が無い、先生は多くを経験して、且つ知識も豊富なのに、洗濯しろやはあかんやろ?」

Dr「治療は何も辛い戦いが待ってます。医者としてその辛い治療を強制はできないんです」

僕「では提案しますね、オフレコで、ドクターに何の責任もなく、これがええんちゃうってのは?」

Dr「貴方が僕の親父ならばって事で言うと、何もしないで、今の状態を維持して、痛みが出たら痛みを抑え、癌が大きくなって、食道を塞ぐような状態ならばステントで広げますね。
また、当院には緩和ケアホスピスがあり、ペインクリニックや全科がバックアップしている所に、所長に掛け合ってでも優先的に収容します」

僕「オッケー、決まり」

通院している病院は、キリスト系で発足し、特に緩和ケアホスピスは日本で最初に出来たのだそうです。
つまり、より充実しているそうです。

緩和ケアホスピス
見舞客も宿泊可能な個室で、外出、外泊、飲酒、喫煙も自由なのに、入院代は普通病棟と同じく、部屋代は不要なのだそうです。

ドクターに最後の質問、忌憚のない意見として、余命は?

Dr「3年は無理でしょうね、早ければ1年くらい」

何故か、スーっと楽な気持ちになりました。

先が見えないままにダラダラと生きてきた昨今、3〜1年と先が見えた事が楽になった理由でしょう。

つい先日、大阪に暮らし息子の提案に娘も協力して、10年振りの大阪帰行が実現し、旨い物巡りもさせてもらえ、愛すべき孫に囲まれて大満足です。

後日、娘が二人の孫に言ったそうな。

娘「あんな、かっちゃんが後何年も生きられへんねんよ」

妹孫「え〜 そしたら、お小遣いくれる人が減るやん」

姉孫「かっちゃんが買ってくれてるipadの支払いは?」

娘「そらあんたが払う事になるやろね」名義貸しです。

姉孫「私のお小遣いが3000円でipadが3320円、あかん、かっちゃんにもうちょっと生きといてて言うわ」 お〜〜い お前らそこかい

長らくお付き合いくださりながら、放置した事と、突然のお別れをお詫び申し上げます。

皆さま、慈愛されて周囲に大迷惑をかけるくらい元気で長生きされます事を希望し、お別れとさせていただきます。チ〜〜ン

ありがとうございました。

by kattyan62 | 2016-09-21 10:15

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