kazanekkoのあれやこれ (original) (raw)

kazanekkoのあれやこれ

読者になる

こんばんは。

かざねっこです。

本日の題名は

「明日はお休みします」です。

ごゆるりとお付き合いいただけると

嬉しいです。

真ん中の子が

帰宅して早々

「明日はお休みします」

と言った。

真ん中の子は

だいたい、一ヶ月に一度くらい

こういうことがある。

愛嬌があって

誰にでもフレンドリーな

真ん中の子。

ただ、毎日

そうあり続けるのは

疲れるのかな、と

私は勝手に思っていて

なおかつ、私自身

子供の頃

学校などへ

毎日通いつづけることに

疑問を感じていたことがあって

なので、子供が

「疲れた」と言うときは

休ませている。

ただ、今回は

休ませるということに

迷いがあった。

なぜなら、その

休みたい理由というのが

「暑いから」

さらに言えば

「昨日使った給食袋や箸を

鞄から出し忘れていて

今、明日分の持ち物の用意が

できないから」

突っ込みどころが

多過ぎで

到底、納得できる

理由でもなく

私は珍しく

「不可」と答えた。

ただ、

真ん中の子は

休みことを諦めなかった。

次の日の準備を

全くしなかったのだ。

それに気づいたのは

次の日の朝で

その日に持って行くはずのコップが

まだ、棚に残っていた。

それで、真ん中の子を

いつもの時間通りに起こして

すぐに準備するよう言った。

ところが、布団から

起き上がろうとしない。

しばらく問答を繰り返したが

いっこうに起きる気配がはなく

まだ時間に余裕のある主人に

真ん中の子の対応を交代した。

その後、掃除などをし

リビングに行くと

主人がいた。

「今日からずっと

真ん中の子は幼稚園に

行かないらしいよ」

投げやりに言う主人に対し

無理矢理起こされたであろう

真ん中の子は

「今日だけ!!」

と反論する。

あぁ、

主人は説得を

放棄したのだな

と思った。

それだけ

真ん中の子が頑な

というか

「行く」という

気分ではないのだ

ということが

分かった。

そういうときは

無理に行かせようとしても

絶対に行かないので

休ませることにした。

ただ、

疲れているわけでも

体調が悪いわけでも

ないので

いつも通りに起きて

朝食を済ませてね

と約束した。

粗方の家事を終え

末っ子と一緒に

朝食を済ませて

このままお昼まで

家の中というのも

味気ない気がして

皆で外に出ることにした。

といっても

近くの公園だ。

ただ、出る前に

窓の外を確認したら

気持ちのいいほどに

晴れていて

なかなかに

暑そうで

「えいやっ」と

外へ出るのには

幾分の気合いが

必要だった。

公園までは

歩いて行った。

いつもなら

ベビーカーに乗る

末っ子は

なぜだか今日は

乗るのを嫌がって

歩くことになった。

おかげで

公園にたどり着くまでの時間が

いつもの倍以上になり

途中、たどり着くのかしらと

何度も心配になった。

人ひとりいない公園。

真ん中の子が

遊具で遊ぶ姿を

眺めながら

本当にこれで

よかったのかしら、と

思ってしまった。

もし、休まずに行っていたら

友達と遊べたし

工作とか

家ではできない

色々な面白いことが

できたんじゃないかな、なんて。

筒状の滑り台で

真ん中の子が

下から上に

よじ登ろうとしていた。

何度も挑戦するものの

もう少し、というところで

滑り落ちて行く。

なので、滑り台の

てっぺんから

手を伸ばして

引っ張り上げたら

「やった!登れた!」と

殊の外、喜んだ。

「上の子にも自慢しよう!」とも。

上の子が帰ってきたら

一波乱、起きそうな予感。

公園からの帰り道。

「家にいても、こんなことしか

できないけれど

今日、休んでよかった?」

と尋ねると

「うん」と

迷いなく返ってきた。

「なぜ?」

と言うと

「毎日行ってると

飽きちゃうんだよね」と。

私は、うーんと考える。

多分、行ったほうが

家にいるよりも

友達に会えるとか

刺激がいっぱい

あるだろうけれど

ずっとそういう中だと

その刺激に慣れて

飽きてしまう。

だから、公園で

ひとり遊ぶとか

何でもいいから

いつもとは異なる刺激を

挟むことで

慣れてしまった刺激を

リセットして

新たな気持ちで

「通う」という毎日を

楽しもうとしているのかな、と。

真ん中の子の言葉を

勝手に解釈してみる。

家に帰って

お昼ご飯の用意をしていたら

真ん中の子に

「今日は何日?」

と聞かれた。

日付を答えて

その日が

亡き祖父の

誕生日であることを

思い出した。

勿論、

祖父の命日も

覚えているのだけれど

私は未だに

祖父の誕生日のほうが

印象深い。

この日はいつも

祖父に電話をしていた。

そして、それは

今も続いている。

「元気?」

電話口に出たのは、祖母。

少しだけ話をして

ただ、なんとなく

いぶかしげな祖母に

「今日はおじいちゃんの

誕生日だったから」

と告げると

「ありがとう」

と言われた。

電話を切った後でふと

私は今日

祖母に電話をして

よかったのだろうか

と思ってしまった。

私が今も

電話をしているのは

祖父が生きていた頃のことを

忘れたくなくて

毎年していた電話を

やめてしまうと

祖父との繋がりがひとつ

消えてしまうような気がするから。

でも、それは

祖母には関係なくて

もしかしたら、祖母は

迷惑だったのではないか、とか。

毎年してきて

このように考えたことは

一度もなかったのに

電話口の

祖母との会話の

間だろうか。

電話は顔が

見えないから難しい。

あまり悩んでも

仕方ないので

機会があったら

母からそれとなく

聞いてもらおうと思う。

なんだか、今日は

余計なことを

考えすぎている気がする。

それで、少し

考えるのを

休んでみようと

思うのだけれど

すぐまた

なにやら浮かんできて

真ん中の子のように

スパッと割り切って

休むことができない。

というか

はっきりと宣言して

休むことのできる

真ん中の子って

案外、すごいのかしら・・・。

なんて、また

性懲りもなく

どうでもいいことを

考え始めている。

最後までお付き合いいただき

ありがとうございました。

こんばんは。

かざねっこです。

本日の題名は

「冬瓜大量消費レシピを発動する。」です。

ごゆるりとお付き合いいただけると

嬉しいです。

休日。

家族皆で

スーパーに

買い物へ行く。

今までは

コロナを警戒して

主人ひとりで

買い物に行き

私たちは

その間

家で待機

というふうに

していたのだけれど

子供達からは、当然

せっかくのお休みだから

お出かけしたいと

文句を言うし

私はというと

主人が帰ってくるまで

ひとりで子供達の相手を

しなければならない

というのが

ネックだった。

それが、最近

家族皆で

スーパーへ

出かけてみたら

時間帯さえ

気をつければ

そこまで店内に

お客さんがいない

ということがわかって

以来、休日になると

ちょこちょこと

皆を引き連れて

買い物へ行く。

今までは

主人が買いだしへ行く時間が

苦痛だったけれど

今は買い物をする時間が

『家族の時間』みたいに

なっていて

特に、子供が

主人と一緒に

どの野菜がよいか

話ながら選んでいるのを

目にすると

ほっこりする。

同じ時間。

ちょっとした

使い方次第で

こんなにも

有意義なものに

変わるものだなと

思わされる。

今回も

色々と野菜を買った。

その中には

冬瓜もあって

これは最初

買うかどうか

悩んだ末

一旦はやめたものの

その後、

豚モモ肉を

大量に買うこととなり

その関係で

最後に買い物カゴへと

入れたのだった。

豚モモ肉。

最近、はまっているお肉。

前は火を入れると

パサつくので

あまり得意では

なかったのだけれど

火加減に注意して

沸騰少し前のお湯で

さっと湯通しして

余熱で火を通すと

びっくりするくらい

柔らかでしっとりとする。

ちょっとでも

加減を間違えると

バサバサになってしまうので

そこが悩みどころだけれど

油分も少なく

食べやすいから

最近、よく作っている。

味付けはシンプルに

塩味のときもあれば

醤油と酢、気持ち多めのみりんで

甘めのポン酢ダレを作って

その日の気分で

韮や葱を刻んだものを

加える。

ただ、今回は

モモ肉の量が多くて

そればかり作ると

飽き舌の子供達から

文句が出てくるのが

目に見えていて

なので、他の肉料理を、と

考えたときに

思いついたのが

『冬瓜の肉巻き』だった。

冬瓜。

子供のころ

夏になると

時折、夕飯のおかずに

出てきたものだ。

ひんやりと

冷たくて

薄味で

カツオのおだしが

よく染みていて

まさに、夏にピッタリの料理

と、今は思うけれど

子供のころは

なんとも

ぼやけたような

あの味が

あまり得意ではなかった。

買い物を終え

家に帰ったあと

子供達は主人と一緒に

義母の家へと出かけて行った。

そして、義母の家から

戻ってきたとき

お土産にと

主人が義母から渡されたもの。

採りたてのオクラと

小ぶりの冬瓜、まるごと一個。

野菜をもらえるのは

大変、ありがたいのだけれど

まさかのかぶりに、思わず

「今日、買っちゃったじゃん・・・」

と呟いた。

オクラは

ヘタ部分の処理や

産毛を取ったら

フライパンに

少量の水を入れて

さっと茹でる。

どちらかというと

固めが好き。

そして、食べるときは

しっかり冷やしたうえで

切らずにまるごと

なにもつけずに食べる。

前は、細かく刻んで

お醤油で和える等のことを

していたのだけれど

義母のオクラは

なにもつけなくても

十分に甘味があって

なおかつ

一本まるごとのほうが

ぽりぽりと

触感もよくて

我が家では

このまま

お皿に盛られる。

時折、私が

つまみ食いをしていると

子供達がやってきて

一緒に食べている。

我が家では

オクラは、もはや

スナックと化している。

そして、冬瓜。

『冬瓜の肉巻き』が

我が家の定番料理。

皮をむき

適当に切った冬瓜に

豚こま肉や

豚もも肉などを

巻付けて

圧力鍋へ入れる。

さらに、圧力鍋に

水、醤油、気持ち程度のみりんを入れ

蓋をして加熱。

冬瓜にもしっかり

味が染みたところで

完成。

圧力をかけると

肉がボロボロになるので

わざわざ、肉を

巻付けなくてもいいのでは?

と思って

そのように

やってみたことも

あったけれど

巻付けたほうが

冬瓜に

肉のうま味が

よく染み込む気がする。

さらに、味付けは

甘めと言うよりは

醤油ベースで

味が薄ければ

最後にお塩を加えると

いいかもしれない。

そして、これは余談。

出来上がった肉巻き自体は

勿論、美味しい。

ただ、

出来上がったときに

鍋に残った汁が

また、美味しい。

こってりとしているようで

後味はさっぱりしているような・・・。

お肉だけを煮ただけでは

出せない味になっている。

ちなみに、この肉巻きで

小ぶりの冬瓜まる一個+αが

簡単に消費される。

温かい料理なので

少し涼しくなってきた

今からの季節

晩御飯にオススメの一品。

ちなみに

義母からもらってきた

冬瓜を見て

私のぼやいた一言に

主人は

「貴方なら、これくらい

あと言う間に料理できるでしょ」と。

その信頼に応えるため

日々、大量消費レシピを

考える私。

野菜が沢山あるのは

嬉しいけれど

同じものばかり

大量にある

というのは

なかなかに

困りモノ・・・。

最後までお付き合いいただき

ありがとうございました。

こんばんは。

かざねっこです。

本日の題名は

「巻き返すぞ、夏休み!!」です。

いつもながら

今週のお題

遅れてしまいましたが

お付き合いいただけると

嬉しいです。

とある金曜日のこと。

主人は仕事を休んだ。

用事を済ませ

家に帰ってきた主人は

戻ってくるなり

「ここへ行きたいと

思っているのだけれど」と

私にノートを見せた。

とある場所のイルミネーション。

「なぜ?」

と聞く私に

「夏休みにどこにも行けなかったし

子供達が行きたがっていたから」と。

我が家は今年の夏

子供達が順番に体調を崩し

正確には、順番に感染していき

ほぼ、どこへも

行くことができなかった。

そのことで、私も

精神的にかなり

追い込まれたし

上の子の

夏休みの思い出の

作文のタイトルは

『初めての点滴』であった。

タイトルもその内容も

なかなかにシュールで

先生からは

「なにか他に、いい思い出が

あったんじゃない?」

と言われたらしい。

でも、本当に

なかったんです・・・(泣)

それで、

夏休み明けて

家族皆の体調が

良くなったから

「どこかへ行きたいね」と

主人に話はしてはいた。

どうやら、早速

考えてくれたらしい。

「いいよ、明日行く?

それとも、明後日?」

ちょうど、明日から休日。

どちらで行くのかと

聞いてみたら

まさかの

「今夜!」

理由は

平日の方が

空いているから。

確かに

そうなのだけれど・・・。

思わず、外を見る。

今日もとっても

暑かった。

子供達はまだ

学校やらで

もう少ししたら

帰ってくるけれど

相当、疲れているんじゃないかな

と思ってしまう。

「大丈夫かしら・・・」

今一、気乗りしない私に

「子供達が行けそうなら」

と主人が付け足す。

「わかった」

と了承して

主人が計画を立てる。

どこで、夕飯を食べるか。

その施設内にも

食べる場所はいくつか

あるのだけれど

子供達、特に

末っ子を連れてとなると

お店に入って

ゆっくり食べることは

難しそうで

ちょっとしたお店で

テイクアウトして

食べ歩きしながら

施設内を回ろう

という話になった。

ただ、テイクアウトの

できそうなお店が

あまりない。

なので、帰りの車内でも

食べられるように

その施設周辺で、どこか

テイクアウトできそうなお店を

探してみる。

すると、ちょうど

テイクアウトできる

イタリアンのお店が

近くにあったので

帰りにここへ寄ろう

という話になった。

それから

主人が大まかに

タイムスケジュールを

組んでいく。

滞在時間が40分と

あまりにも短すぎて

口を出すと

「もしかして、すぐ

飽きちゃうかもしれないし」

と返ってくる。

「それは、絶対にない!」

と断言する私。

我が家は

コロナ流行以降

あまりどこかへ出掛ける

ということが

ほとんどなかった。

だから、子供達は

出掛けるということに

すごく飢えている。

おそらく、

大興奮するんじゃないかって

思っている。

けれど、それが主人には

伝わらなかったよう。

なかなかに、難しい。

だいたいの予定が

組めたところで

子供達が帰ってくる。

子供達に聞いてみる。

「今から、お出かけする気力は

残ってますか?」

『お出かけ』という言葉に

反応する子供達。

少し疲れた顔を

しているけれど

目はキラッキラに

輝いている。

出掛ける支度をして

車に乗る。

行きの車内で

真ん中の子が

「イルカさんに会えるのかな~?

それとも、遊園地に行くのかな~?」と

ちょっと間違った

期待をしていて

なぜだか少し

胸が痛んできて

「ごめん。その、どっちでもない」

と言ったら

萎んだ。

その後、

目的地に着くまでの間

子供達は、やっぱり

疲れていたようで

眠っていた。

私も疲れが出てきたのか

うとうとしていた。

帰りに寄る

テイクアウトのお店の前を通ったら

営業時間のはずなのに

暗いような気がして

まさか、と思い

ネットを調べる。

一応、営業日だった。

ただ、なぜか

一抹の不安が残った。

駐車場に着く。

車から下りて

施設に向かう。

まだ、点灯時間には

少し早いけれど

もう光が付いていた。

子供達に

「あそこを見て」

と指差してみるものの

周りが明るいせいで

分かりにくいよう。

ただ、段々

近づいて行くにつれ

「木に電気がついてる!」

と気付き始める。

「そう。今日は

イルミネーションを

見に来たんだよ!」

と言えば

子供達は

「わーい」と

言うものの

反応がいまいち。

子供達は

正直・・・。

施設内に入ると

噴水とかもあって

子供達のテンションが

ちょっとだけ上がる。

もう少し

上げておきたいな

と思って

お店に向かう。

お店で

子供達の食べたい物を

ちょこちょこと買う。

ベンチに座って

みんなで食べる。

外で食べること自体

あまりなかったから

それだけでも

子供達は大喜び。

お腹を少し満たして

施設内を散策する。

辺りが段々と

暗くなってきて

今までは霞んでいた

小さな電球達が

輝き出す。

突然、

音楽が流れてくる。

そちらへと向かうと

川がある。

川にもライトアップされていて

音楽とともに

光が点滅する。

これには

末っ子も

興味津々で

ベビーカーから

身を乗り出す。

音楽が止み

先へと進むと

今度は歩道に

光の絵が

映し出される。

しかも、回っている。

我慢できなくなった

末っ子が、ついに

ベビーカーから下りる。

興味津々に

動く光を見ている。

上の子達はさらに

先へと進み

なぜか、末っ子は

来た道を戻っていく。

後を追うと

橋があって

なぜか、その橋の欄干に

頬杖をつき

川を眺める。

落ちやしないかと

末っ子に近づくと

川面には

無数の鯉が

口をパクパクさせていて

その凄まじさに

思わず、

末っ子の服を

しっかりと掴む。

先ほどの音楽が

また、流れてくる。

橋の上からだと

一部ではなく全貌が

見えるからか

さらに迫力があって

思わず見入ってしまう。

と、その途中で

主人から電話が来る。

主人達のことを

すっかり忘れていた。

主人達と合流して

それから、今度は

光のトンネルへ。

あまりの眩しさに

異世界のような感じさえする。

子供達も大興奮。

突然、走り出す。

末っ子も

つられて走る。

ひょこひょこと走る

その姿が

可愛らしくて

上の子達に

追いつこうと

必死に走っている背中に

エールを送る。

末っ子の

成長していく

その姿が

頼もしい。

ほかにも

色々と回って

気づいたら

滞在時間が

予定の倍になっていた。

子供達も

あまりにも

楽しみすぎて

動きすぎたよう。

「足が痛い」と

言い始めた。

それで、

帰ろうとするも

施設内で使える金券が

まだ残っていたため

お土産を買いに行く。

買う予定だったものが

完売・・・。

そこから

金券を使い切るために

しばらく奔走する。

出発時間を

さらにオーバーし

車に戻る。

そして、

当初予定していた

イタリアンのお店へ。

お店に買いに行く主人。

すぐ、戻ってくる主人。

「残念なお知らせがあります・・・」

「なんだろう」

「本日、貸し切りだそうです・・・」

まあ、色々と

あったけれど

子供達には

いい思い出に

なったのかな

と思っている。

なかでも、

上の子は

帰る間際からずっと

「今日はとっても

幸せな日だった」

と繰り返し言っていて

その言葉を聞いて

胸が痛んだ。

今まで、なかなか

外へ連れて行けなかったから。

ごめん、と思いつつ

だからこそ、言いたくなる。

「今日だけじゃない。

これからも、幸せな日は

いっぱいあるから」

子供達に

そう思ってもらえるように

がんばろう。

心の底から

そう思った。

本日もお付き合いいただき

ありがとうございました。

こんばんは。

かざねっこです。

本日の題名は「ママ友の転機」です。

ごゆるりとお付き合いいただけると

嬉しいです。

今日、久しぶりに

とあるママ友と

話す機会があった。

夏休みが

明けてからも

ずっと暑くて

子供を連れて

外へ出ることが

なかなか無かった。

私は時折

誰かの

ほんの些細な

違和感に

気づくことがあって

今日のママ友には

それがあった。

ただ、口には

出さないようにしている。

少しの間

子供の話をして

それから不意に

切り出された。

驚いた一方で

だからか、と

納得した。

しばらく

それ関連の話をして

そしたら

別のママ友の話まで

聞いてしまった。

実は

その、別のママ友のことも

前から少しだけ

気になっていた。

どうやら、私は

二人のママ友の転機を

無意識のうちに

嗅ぎ付けていたらしい。

前にも

そんなことがあった。

ちょうど

これくらいの

時期だっただろうか。

何かの折に

ふと、会いたくなったのだ。

その時に言われた。

「伝えるかどうか、迷っていたのだけれど

これも何かの縁だと思って・・・」

誰かの転機に

立ち会う度に

心のどこかで

羨ましいと思っている

自分がいる。

自分が同じ立場なら

到底、うまく

立ち回ることなど

できないだろうと

思っているくせに。

それでも

『変化』というものに

憧れてしまう。

本当に変わりたいのは

自分自身。

でも、それが

できないから

他のものが変われば

自分も変われるんじゃないか

なんて、思っている。

そんな心意気では

いつまでたっても

変われないぞ

何度も自分を

叱咤する。

それでも

変わらない自分に

時折、失望する。

せめて、

自分を好きな

自分になりたい。

そう願っている。

最後までお付き合いいただき

ありがとうございました。

こんばんは。

かざねっこです。

本日の題名は

「学びの秋、時間も余裕もないけれど・・・」

です。

ごゆるりとお付き合いいただけると

嬉しいです。

とある日のこと。

家族皆で

スーパーに

買い出しへでかけた。

入口付近にある

青果コーナーで

果物はなにを買うか

悩んでいたら

子供がりんごを指差して

「前に食べたシャインマスカットは

緑色よりも黄色が甘かったけれど

りんごも同じかな」

と聞いてきた。

それは『王林』という名前のりんごで

同じ種類のはずなのに

緑色や黄色、さらには

部分的に赤っぽいモノまであった。

私は「どうかな~」と答える。

なんとなくの予想は

ついているけれど

そもそも、今まで

疑問に思ったことがなかったし

なので、実際に

食べ比べたこともなかった。

「せっかくだから、食べ比べしてみようか」

私の提案に子供は頷き

「食べるときは、どっちがどっち

ちゃんと分かるようにしてね!」と

さらに要望が添えられる。

『出来るだけ善処します』と

心の中で思いながら

子供と一緒に

食べ比べ用のりんごを選んだ。

どちらも

端っこの皮を

少し残して

八等分くらいに切り分け

それぞれのお皿の中に

載せておいた。

結果は

黄色の方が

柔らかくて甘かった。

子供が言う。

「もしかして、果物って

緑色だと酸っぱいのかな?

ほら、蜜柑とかも

緑色は酸っぱいよね」

とかなんとか。

どんどん思考が

広がっていく。

子供のそういうところを

ただ、ただ

すごいなと思う。

私は多分、

子供のころ

あまり疑問を

抱かなかったのだと思う。

抱く前に

いろいろな知識を

叩き込まれて

それらを全部

飲み込むのに

必死で

だから、それ以上に

広がって行くこともなく

詰め込まれた知識達は

文字の羅列と化したまま

私の中に残っていた。

それが、今

子供達と一緒に

実際に試してみたり

または、主人と子供達との対話を

側で聞いたりすることで

少しずつ、

文字から実体へと

変化しつつある。

そんな気が

時折、する。

そして

そういうときは

例え、それが

自分のさして

興味のなかったことであっても

不思議と楽しいと感じる。

多分、私の

今までの学びは

閉じられた空間の

孤独の中にあったけれど

今の私の学びは

開かれた自由な空間で

誰かとともに

できるからだと思う。

「北極と南極、どちらが寒いと思う?」

お風呂からあがって

髪を乾かそうと

リビングへ行ったら

主人に突然

そんなことを聞かれた。

どちらも寒いとは思うけれど

どちらがより寒いかなんて

考えたことはなかった。

「そーだねぇ」と言いながら

頭の中で、計算し

「南極」と答える。

「なんで?」

と聞かれ

「どちらが寒いかと聞かれたら

イメージとして北の方が

寒い気がするから

北極って考えそうだけれど

それを貴方がわざわざ

私に聞くってことは

南極の方が寒い」

私の答えに

主人が苦笑する。

ただ、主人も

簡単には引き下がらない。

「それで、実際のところ、どちらだと思う?」

と再度聞いてくる。

そうだなあ、とぼんやり考えて

「実は地球が楕円形で

どちらかの方が赤道から

とっても近いって可能性はある?」

「そこは今回、考えなくてもいい」

「じゃあ、北極と南極の違いを考えると

北極は氷で南極は陸地だよね」

「そうだね」

「なんか、氷だけの方が寒い気がするよね」

「そうだねえ」

そこから、あーだこーだ。

主人と私の質疑応答タイム。

「で、結局、どっち?」

「北極」

「理由は?」

「ますます、北極の線が濃厚になってきたから」

「君は相変わらず、捻れてるねぇ」

その言葉に私はにやりと笑う。

結局、質問の答えは

『南極』だった。

理由は南極は陸地だから

北極よりも標高が高い。

また、海よりも陸地の方が

冷えやすい等など。

理由を聞いて

なるほどなぁと

納得する。

答えを知らなくとも

断片的な知識を

ちゃんと組み合わせることが

できたなら

正解を導き出すことが

できたような気がして

なんとも悔しい。

それにしても

「どうして、そんなこと調べたの?」

何の脈絡もなく

主人がこのような質問をするのは

不思議だったから

聞いてみたら

「上の子に『どっちが寒いっての?』って

聞かれて」

と返ってきた。

「やっぱり、そうだよねぇ」と

相槌をしつつ

上の子に目をやれば

主人に髪を梳かれながら

素知らぬ顔で

本を読んでらっしゃる。

学問の秋。

なかなか

時間も余裕も

ないけれど

時折、こうやって

子供の学びのおこぼれを

もらっている。

最後までお付き合い頂き

ありがとうございました。

こんばんは。

かざねっこです。

本日の題名は

「ネズミの子はネズミ」です。

ごゆるりとお付き合いいただけると

嬉しいです。

とある休日のこと。

昼食を食べ終えた

真ん中の子が

「まだ、なにか食べたい」と言った。

ちょうど、真ん中の子だけ

前にひとり

アイスクリームを

食べ損ねたことがあって

それがまだ

冷凍庫に

残してあった

はずだった。

それで、冷凍庫を

探してみたのだけれど

いくら探しても

見当たらない。

おかしいな、

おかしいな、

ぶつぶつ言いながら

しばらく探していたら

後ろから

「チュウ」

と野太い声がした。

思わず、手を止め

後ろを振り向くと

目が合った。

「チュウ・・・」

観念したような声色。

「もしや、また

我が家のネズミが食べたの?」

「チュウ」

我が家には時折

大事な書類を

食べてしまう

ヤギさんのほかに

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kazanekko.hatenablog.com

子供達のおやつを

勝手に食べてしまう

大きなネズミが

住み着いている。

このネズミもまた

なかなかの困りモノで

出てくると一度に

大量のお菓子を

食べ尽くしてしまうのだ!

そのため

我が家では

なるべくお菓子を

置かないようにしている。

ただ、全くないと

子供が可哀相なので

少しだけ買い置きしている。

それが、突然ごっそりと

無くなるときがある・・・。

「さっきから、必死に探してるんだから

もう少し早く白状して欲しい」

真ん中の子に

どう言い訳しようか

頭を悩ませつつ

一言物申すと、再度

「チュウ」と返ってきた。

もう、怒る気すらしない。

アイスを今から

買ってこなければ

と思いつつ

真ん中の子に

「アイスは今日のおやつでもいい?」

と確認する。

なんだか

浮かない顔の

真ん中の子。

「すぐ食べさせてあげられなくて、ゴメン」

と、謝ると

「違うでちゅ」

と、申し分けなさそうに言う。

うん?と首をかしげる

「自分がネズミでチュ!」

どうやら

親ネズミは

子ネズミを

庇った模様。

なんとも、

まどろっこしいけれど

親ネズミの

その心意気に免じて

子ネズミのお咎め

無しになった。

というか

そもそも

そのアイスは

子ネズミのものだったし・・・。

そして、その後の

とある休日。

義母のところへ

手土産を持って

遊びに行く。

おやつに皆で

家から持ってきた

お菓子を食べて

一服後。

ネズミが

棚を漁って

お菓子の箱を持ってくる。

すると、義母が

「そのお菓子は

孫ちゃん達のためのよ」

と注意した。

なので、私も

「今日のおやつは、もう食べたよね?」

と加勢する。

けれど

実家に帰ると

家にいるよりも

態度が大きくなるネズミ。

堂々と私の目の前で

お菓子をひと箱

平らげる。

「それ、子供達のためのお菓子でしょ」

私は主人を軽く睨みながら

義母に

我が家に住み着いている

ネズミの話をする。

すると、義母は

「うちにも、いるわ」と

ばつの悪そうな顔をする。

「ほら、孫ちゃん達が来たときに

何もないと可哀相だから

買っておくのだけれどね。

来なかったりすると

つい、ね・・・?」

横で主人が

うんうんと頷き

「つまり、僕が今、

これを食べなければ

この一週間の間に

母さんが食べてしまうわけで

結局、このお菓子は

来週にはなくなっている。

違いは、そのおさまる場所が

僕の胃袋か母さんの胃袋か、だけだ」

と、どや顔で宣う。

もう、呆れて

返す言葉が見つからない。

主人と義母が

椅子に並んで座って

顔を見合わせながら

笑っているのを見て

親子だな、と思った。

そして、

ふと思い出す。

そういえば

義母は子年だった。

ネズミの子はネズミ。

我が家のネズミは

なかなかに

知恵が回って

捕まえるのが難しい。

なので、これ以上は

我が家に

ネズミが増えぬよう

気をつけなければ

と思った。

最後までお付き合いいただき

ありがとうございました。

こんばんは。

かざねっこです。

本日の題名は

「子供の宿題に泣く」です。

小話になっております。

ごゆるりとお付き合いいただけると

嬉しいです。

お風呂上がりに

「ママ、本読み聞いて」と

子供が言ってきた。

子供の学校の宿題。

「はいはい」

椅子に腰掛けながら

子供の読み上げるのを聞く。

「ちいちゃんのかげおくり

題名を聞いた途端

うん?と思う。

そして、さらに

「この漢字、なんて読むの?」

子供の指差すところを見る。

『出征』

「ごめん。ちょっと見せて」

子供から教科書を受け取り

内容にざっと目を通す。

時代は戦時中。

主人公は

小さな女の子。

思わず、

子供に聞いてしまう。

「これ、ママが聞かないとダメ?」

「ダメ!!」

そりゃ、そうだよね。

ちゃんと読んだか

親にサインをもらわないと

いけないもんね。

子供の本読みが始まる。

なんとなく

聞かないようにしつつも

やっぱり意識は

そちらに向いてしまう。

そして、子供の本読みが終わる。

末っ子を膝に乗せて

遊ばせていた主人が

ポツンと

「こういう話ってさ、

子供を持つ身になると

ますます

込み上げてくるものが

あるよね」

「・・・そうだね」

私は近くのテーブルから

ティッシュを持ってきて

鼻をかみながら

そう答える。

にじみ出てくる涙を

止められそうにない。

しばらく

子供の本読みの宿題は

この課題が続きそう。

私はしばらく

ティッシュの箱を

手放せなくなりそう。

最後までお付き合いいただき

ありがとうございました。

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