刺激は『偶に』がちょうどいい (original) (raw)
おはようございます。
かざねっこです。
本日の題名は
「刺激は『偶に』がちょうどいい」です。
ごゆるりとお付き合いいただけると
嬉しいです。
夏休みが終わって
昼間に少し
家を出てみようと思った。
理由はいろいろ。
夏休み中
子供の体調不良とか
なんとかで
ずっと家に
閉じこもり気味だったから
とか
末っ子が
暑さのせいか
外に出て遊ぶのを
嫌がるようになった
とか
少し前に
主人に本屋さんとかへ
連れていってもらったら
殊の外、末っ子が
楽しそうだった
とか
末っ子は
マスクがまだ
できないので
なるべくお店などには
連れ出さないように
していたけれど
昼間なら意外に
お店の中が空いていたことが
分かったから
とか。
それに、
まだ暑いけれど
新しい季節を迎えて
気分が少し
上向きになったのかもしれない。
とにかく
公園ではないところへ
行こうと思い立ち
まずは、近くの本屋さんへ
ベビーカーで行ってみた。
道中、15分くらい。
意外にも、暑い。
ただ、着いた後の
末っ子の反応は
上々。
あれに、これにと
せわしく色々な本を
見回っている。
公園では
砂場に座り込み
砂を掘ったり
小石を拾ったり
じっとしていることが
多いのに・・・。
末っ子が
目をキラキラさせて
動き回っている姿を
見ているうちに
末っ子にとって
公園は
少し行き飽きてしまった所なのかな
と思った。
一応、飽きぬように
いくつかの公園を
くるくると巡回するようには
しているけれど
公園には
ほぼ毎日、行ってるもんね。
だから
これからは
本屋さんにも
足を延ばしてみよう、と思い
でも、頻繁に行けば
すぐに飽きが
来てしまいそうだから
他にもどこか
末っ子に新たな刺激を
与えてくれる
いいところはないかしら
と考えて
思いついたのが
ショッピングモール。
以前、連れていったとき
いい反応をしていた気がする・・・。
ただ、ここ
一つ問題があって
徒歩で行こうとすると
30分くらいかかる。
それで、
じゃあ
自転車の出番か
と思うものの
これがまた
悩ましい話。
一ヶ月ほど前に
一度だけ
末っ子を自転車に
乗せようとしたことがある。
その時に
なぜだか荷台に乗るのを
怖がって
猛烈な抵抗を受けたのだ。
それで、乗せるのは諦めた。
この一ヶ月、それといって
なにもしていないのだけれど
すんなりと乗ってくれる
などということは
ありうるのだろうか・・・。
翌日。
この日も暑くて
多分、公園へ連れていっても
遊んでくれないだろうなぁ
と思いつつ
かといって
昨日と連続で
本屋さんへ行くのも
どうかと悩んで
ショッピングモールに
連れていくことを決める。
外出準備をし
自転車を家の前に
出しておき
ちょっとドキドキしながら
末っ子を外へ連れ出す。
と、そこへタイミングよく
郵便屋さんのバイクが来る。
乗り物好きの末っ子が
すぐさま反応。
「バイク!バイク!」
顔には満面の笑みを浮かべ
配達員さんには
バイバイと手を振られ
去って行く背中を
見えなくなるまで、お見送り。
そこで、閃く。
「ねえねえ」
末っ子に声をかける。
私は目の前にある
自転車を指差す。
「これ、ママたちのバイク」
末っ子が私の自転車を
指差し、言う。
「バイク」
「そう、バイク!バイク!」
物は言いよう。
私は「バイク」を連呼する。
すると、末っ子のテンションが
ちょっとずつ上がっていく。
「バイク!バイク!」
「そうだよ、バイクだよ。
さぁ、一緒にママのバイクの乗ろう!」
末っ子の頭に
ささっとヘルメットを被せ
自転車の荷台に乗せる。
すると、意外や意外
すんなりと座った。
よし、これはイケる!
すかざず、自転車に跨がり
ペダルを踏む。
すると、ぺこんと
後ろのタイヤが沈む。
気付かないふりをして
さらに踏む。
また、ぺこんと沈む。
自転車を止めて
指でタイヤを押さえてみる。
凹むタイヤ。
あぁ、末っ子が
乗ってくれるかどうかに
気を取られて
タイヤに空気が入っているか
確認すること忘れてた・・・。
すごすごと
元いた場所に引き返す。
そして、末っ子を
一旦、自転車から降ろし
どこかへ行かぬよう
念のために外へ出してあった
ベビーカーに乗せて
急いで、空気入れを取りに行く。
一体、なにが起きたのか
理解できぬ末っ子。
走り去る私を見て
「パパ!パパ!」と叫ぶ。
ママです!
心の中でツッコミながら
末っ子の気分が変わらぬうちに
終わらせねばと
焦る私。
急いで、タイヤに空気を入れ
「バイク!バイク!」と言いながら
末っ子をもう一度、荷台に乗せ
ペダルを踏む。
そして、極めつけ。
末っ子のお気に入り
乗り物ソングを
大きな声で歌う。
走り出してみると
「トラック!」とか
目に入ってくる車の名前を
色々と言ったり
知っている歌を歌ったり。
それなりに楽しんでいるよう。
良かったと
胸を撫で下ろしつつ
ふと、こんな考えが
頭を過ぎる。
ショッピングモールまで
自転車で大体、15分から20分。
初めてで、それくらいの時間
大人しく乗っていられるかしら
そう思った矢先
荷台から微かに
末っ子の泣き声が
聞こえてくる。
「大丈夫?」
もしかしたら、行き先を
この付近の公園とかに
変更したほうがいいかもしれない
そんなことを考えながら
声をかけ、様子を窺う。
そして、すぐに気づく。
これ、歌の一部・・・。
ちょうど
『てをたたきましょう』の
泣き声部分だった。
なんとも、絶妙なタイミング。
その後も自転車は
すいすいと進み
目的地に到着する。
前回、車で来たことを
覚えているのか
自転車から降ろすと
入口に向かって
己の足で歩き出す。
3階フロアに到着。
エレベーター扉が開いた途端
目に入ってくるのは
ガラス越しから見える
子犬たち。
3階フロアには
ペットショップのほか
子供用品売り場や
おもちゃ売り場などが
あるのだけれど
末っ子は子犬たちに夢中。
後ろに手を組み
じーっと観察。
特にシーズーが
気に入ったらしい。
そこから全く
動かない。
緩くウェーブのかかった
毛並みとか
くりくりとした瞳とか
眺めていたら、段々
末っ子に似ている気がしてきた。
12時になり
まだ余力はあるものの
疲れる前に帰ることにする。
不満げな末っ子。
また、来るからと
言い聞かせ
暴れる末っ子を
肩に抱えて
駐輪場に止めてある
自転車へと戻る。
そして、改めて言う。
「バイク!」
末っ子の頭の中が
切り替わる。
「バイク!バイク!」
帰り道。
行きよりも
ちょっとペダルが重く感じて
減速気味。
でも、
コロナが流行してから
私自身も
ほとんど外出を
していなかったからか
こうやって久しぶりに
少し遠くへ
足を延ばすのは
新鮮だった。
帰宅後
沢山刺激を受けたのか
テンションが高めの末っ子。
お風呂の中でも
上機嫌で
気持ち良さそうに
お風呂に浸かりながら
「ヤバイ~」を連呼していた。
言いたいであろうことは
分かるけれど
ちょくちょく
言葉のチョイスが妙。
そして、次の日。
私はまた
末っ子を荷台に乗せ
ショッピングモールへと向かう。
自転車を漕ぎながら、思う。
暑い中、
この重い自転車を15分
漕ぎつづけるのは
大変だけれど
涼しいし
刺激がいっぱいだし
人間(私のこと)、
より快適なほうへ
より刺激的なほうへ
向かって行くものだな・・・。
そして、
昨日と同じように
3階フロアに到着。
ただ、ちょっと違うのは
末っ子が
動物たち以外にも
興味をもちはじめたこと。
つまり、
子犬たちのところへ
必ず戻りは来するものの
玩具売り場とか他
色々なところを
散策しはじめたのだ。
そうなると
こちらも昨日より
体力も神経も使わねば
ならぬわけで
滞在時間は
同じくらいだったはずなのに
途中から段々
疲れてきて
家に帰ってきた時にはもう
眠くて仕方なかった。
たまに刺激があるのは
いいけれど
連続っていうの
なかなかに
考えものらしい。
そして、三日目。
外へ出た末っ子は
一直線に
私の自転車へと
向かって行く・・・。
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
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