音のこみち (original) (raw)
Twitter(自称X)で何かと話題になる、「音楽理論は必要か否か」について、私なりの意見を述べたいと思います。
私が思うに、音楽理論は必要に応じて足していけば良いと思っています。
音楽理論がなくても良いメロディーを生み出すことはできますし、反対に音楽理論を深めていても良い曲が作れるとは限りません。
しかし感覚的に良いメロディーが浮かんだとしても、今度はそのメロディーにコードを当てる必要があります。
この際に、コードについて学んだり、メロディーにコードを当てる練習(結構ムズい)をやっていけば良いと思います。
曲を作る上ではダイアトニック・コードの知識があるかないかで、曲作りのスピードやクオリティーも変わってきます。
音楽理論を深める事で、曲作りをより効率化することが出来ます。
これは音楽に限らず全てにおいて言える事なのですが、座学だけではスキルは上がりません。
学んで試し、失敗しながら試行錯誤する、この繰り返しによってスキルは磨かれていきます。
感覚で生み出した曲も、理論によって生み出した曲もそれぞれ違った良さがあります。
何事も、地道にコツコツ積み重ねていく事が大切です。
一発逆転の気持ちがあると音楽は続きません、楽しむ心が何より大事です!
ここ数年の音楽を聴いてきて思ったことを書いていきます。
テレビではずっと、K-POPやアイドルが流行している印象です。
昨年においては、アニメの主題歌が多くヒットし、海外からの注目も集まっているそうですね。
一方でネットでは、TikTokやYouTubeショートで使われやすい曲、例えばネタ曲や踊りやすい曲が多い印象があります。
多いと言っても、2ヶ月程流行って、気付けば別の曲が流行っている印象です。
[Alexandros]の「閃光」が何かとよく使われたり、猫ミームも流行りましたが今はほとんど見なくなりました。
ニコニコ動画で注目を浴びた曲、例えば「強風オールバック」がカップヌードルのTVCMになりましたが、お茶の間は「???」でしたでしょうねw
Mr.Childrenの桜井さんが2022年のインタビューで「音楽の価値が下がっている」と言っていましたが、その意味はとてもよく分かります。
以前に比べて最近の曲は、「その時だけ聴かれてすぐに次」といった、言い方は悪いのですが、使い捨てのような扱いを受けている気がします。
何十年も人の心に残り続ける芸術としての音楽ではなく、エンタメとしての音楽になってしまった感覚です。
ですがこれも時代の流れですし、曲を作れる人も以前より増え、ネットに投稿される曲も増えています。
この量産される音楽と消費される音楽の時代とどう向き合っていくのかも、ミュージシャンの課題なのかもしれません。
音楽はお金になるのか?ですが、先に結論を書くと、これはかなり厳しいです。
ここでいう「音楽」とは、曲を制作してそれを販売したり、ライブやグッズの販売等で利益を得るといった、いわゆるアーティスト活動の場合です。
今は個人が曲を作り、サブスク配信ができる時代になっていますが、よほど人気がある場合を除いて、なかなか曲を聴いてもらう事はできません。
DTMでの楽曲制作も、楽器やプラグインにこだわると、かなり多くのお金が掛かります。
プロクオリティーだと数十万円は掛かりますし、支出に対するリターンも赤字になる場合が多いです。
プロになりタイアップが付けば話は変わってきますが、アマチュアの方がコンスタントに収益を保ち続けるのは、とても大変な世界です。
一方で、歌の歌い方やピアノの弾き方、曲の作り方やDTMを教えるといった教育の分野の方が、アーティストより安定した利益を得られると思います。
音楽自体が無くなることはありませんし、今ではココナラのようなスキルを販売できるサービスもあります。
最近は10代の方もSNS等を利用してお金を稼いでいます。
多様性の時代になった反面、クリエイター業は競合相手の多いレッドオーシャンにもなっています。
もちろん、今回はビジネスとしての音楽を扱ってきましたが、好きで音楽に触れることはとても良い事です。
音楽は脳全体の血流を良くする為、健康にもよく、IQを高めたり認知症の予防にもなります。
お金になるかは関係なく、楽しんで続けていたらプロになっていたという方が多い印象もあります。
なので、まずはしっかりと音楽を楽しんでいきましょう!
こんにちは。
音楽クリエイターをやっております、蹊(kei)と言います。
このブログでは音楽に関するさまざまな知識や、曲の作り方、また曲を聴いてもらうにはどうしたらいいのか?などを簡潔に書いていく予定です。
何卒よろしくお願いします!