萬華ぶらぶらの朝、からの基隆・九份 (original) (raw)
2023年5月4日(木)
朝の萬華(艋舺老街・直興市場・青草巷に津味肉圓と四神綜合湯)
あまりきれいじゃない窓から、おはよう台北。
ちょっと広角で。
のんびりしている夫を部屋に残し、私は朝の散策に出る。
いつ来ても二輪の多さに驚かされる。
朝の艋舺服飾商圏。
朝の龍山寺。
寺院装飾には目を奪われます。
あのお爺さんはどなただろう。
円通宝殿(本殿)の裏手に回って見える福禄寿三星さんたち。
豊かで愛らしいお供え物。
西側の門から外へ出た。
昨夜見かけた仏具神具の通り。地図でいうと西園路一段。
わっ、建て増しが凄いぞ。
好ましい建物を眺めつつやや北上する。
今回の旅、ツバメの巣を実によく見た。
昨夜も見た中山女醫婦産科さん。桂林路との交差点。
地面に目を落とすと、龍山寺界隈らしい印相のパネル。(もっと撮ればよかったな。)
そしてこちらもまた昨夜も見た朝北醫院。やっぱり建築散策は日中でないと。
朝北醫院の先は老街。
が、その前に左側、こちらも昨夜前を通った艋舺青山宮を表敬。
いますね、福禄寿三星さんたち。
細かい装飾に見入りますね。
黒豆漿ってなんだろう。(閉まってた。)・・・と思ってググったらやっぱり黒大豆(と紫芋など)の豆漿らしい。
朝北醫院の先、地図上で艋舺老街とある辺りへ向かう。
もっと龍山寺の方へ戻る剝皮寮歴史街区や、迪化街の雰囲気にも通じる煉瓦の古い建物が点在する。水運で栄えた時代の面影。両者ほど保存状態は良くないが、それが却ってありのままの歴史で良い。
昨夜も見かけた直興市場のいくつかある入り口のひとつがここにもあった。
入ってみると、小さい市場かなと高を括ったのは間違いで、(全部は巡ってはいないが)少なくとも大き目巷が十字に交差していて規模はなかなか大きいようだった。
朝早いためもあってか混雑はしていなかった。写真もなるべく人が写らないようにするので余計閑散とした印象になるが、地元の人たちの普段使いの市場なのだろうという感じがした。
市場を出たところで出会った「津味肉圓」さん。若いご夫婦(?)のお店に惹かれ朝ごはんをいただく。
津味肉圓二粒と四神綜合湯。
もっちり。この皮というか衣はなんだろう?片栗粉で繋いでいるようだ。お餅のよう。中の具もたっぷりで、甘酢風な餡に香草も合う。(「おいしい」と書かれたこの器も台湾でよく見る。)
臓物たっぷり、滋味深い四神湯。
ハトムギの食感も良い。
満足な朝食を終え、町歩き再開。今回の訪台、こういうアーケードゲームを結構見た。それも中高年男性がゲームに興じている姿。
昨日観光夜市が怪しげな雰囲気を漂わせていた西昌街も朝はあっけらかんと爽やか。
代書事務。
青草巷界隈。
自分が住んでいる町(国)にもこういうマーケットが欲しい。きっと買い物がもっと楽しいに違いない・・・。
艋舺地蔵王廟も再訪。
隣の艋舺大衆爺廟にも惹かれる。
南無阿彌陀佛。
三水街に気になる建物。
これがいわゆるマジョリカタイルだろうか。
二階の窓にはにゃんこがいた。
これが鉄窓花というものかな。
前回も気になったお菓子のお店。
マレーシアやシンガポール、インドネシアにタイ・・・華人さんいるところどこでも見てきた紅亀粿(アンクークエ)の胡麻味を購入。ゴマ?アンコ?と日本語で聞いてもらう。
ホテルへ帰ります。
素敵な壁のレリーフ。
騎楼の中でふと足元を見ると・・・わんこやにゃんこへの注意書き・・・ではないな。
ホテルに戻る前に必ず通る艋舺服飾商圏。
古めかしい看板堪らない。
こちらは八卦鏡。
一旦ホテルに帰還。
昆陽站界隈
仕切り直し。夫と共に外出開始。
龍山寺站から乗った青の捷運板南線でそのままやってきたのは昆陽站。
駅前にはなんとも女性的な名前の廟があった。何か太鼓の音が聞こえた。
夫はお取引先さんに顔を出しに行くので一旦別れる。
私は一人昆陽街をぶらぶら。
小さな箕がツバメのために。なんて可愛らしい・・・やさしいせかい。
愛らしいランタンたち。
仏像が見える。廟だろうか。
荒物屋さんに見る生活感。
建物が途切れたところに台北101が見えた。
OLD AND NEW。
ビルトイン廟、碧天宮。
この臭豆腐ライトは可愛い。
一間口分くらいの小さな小さな市場。行商さんらしき人が魚や野菜などを並べていた。
この辺で引き返す。
またツバメの巣。
可愛い植木鉢を見た。
歩き疲れたので、店頭でお菓子を焼いていたお店に立ち寄らせてもらった。
チョコレートのパンってどんなかなと思ったらチョコサンドトーストだった。
機械屋さんでご主人様のそばにいたにゃんこ。
逃げるでもなく佇むにゃんこ。
八卦鏡を見つけた。ただし山が描かれたこのタイプは山海鎮というらしい。風水アイテム。
駅近くの大通りまで戻ってきた。
そこに何か空き地があった。
ベンチがあったので座る。
近くを走る大通りの向こうの住宅から、何か絶え間なく大型そうな飼い鳥の鳴き声が聞こえる・・・日陰で夫からの連絡を待った。
台鐵乗り鐵
さて、夫と再合流し捷運昆陽站に戻り、一駅終点南港站まで。そこから歩いて今度は台鐵の南港站。
台鐵のホームは重みがいい。
次の駅辺りから地上に出る。
ところで汐止站の手前、鳥居が見えた。咄嗟だったので撮影はできなかったが、汐止神社跡の鳥居だったらしい。
五堵站近くの車両基地。
一駅一駅過ぎるに連れて乗客は減っていき、写真も撮りやすくなる。
集合住宅が建て込んできた。
列車は基隆の市街地へ辷り込む。
基隆
基隆車站到着。
夜間安心エリア・・・?駅員さんか警備員さんに近い場所なのかな。地下駅の用心か。
無骨なお顔。
改札は二階だった。初めまして基隆。
駅、立派。
港の方角、歴史ある港湾都市・交易都市らしさを感じる。(水平取れてない。)
しばし基隆の町をぶらぶら。
閩南の同郷会館。
なんだこりゃ。デカ胡椒餅か・・・?
そのデカ胡椒餅があったところに、大きな廟。
基隆護國城隍廟というらしい。ここへは後程最終的に戻ってくることになる。
先へ。
港の方角。海近い空の色。
また廟に出会った。基隆慶安宮。
福禄寿三星さんたち。
引き続き建物を眺め歩く。
わあキミ凄いなぁ。
窓辺に緑。
黄色いランタンの並ぶ真昼間の基隆廟口夜市へと辿り着いた。
道の両脇に屋台風にオープンスタイルのお店がずらっと。(日本人がいっぱいだ!)
通りの途中にも奠濟宮という廟があった。
私でも知っているようなわかりやすい料理の屋台は漏れなく満席だ。(多分日本人の割合が相当高いと思われる。)ぱっと見どんな料理が推しなのかわからないお店に空席を見つけ、座ることができた。
英語を話してくれるお兄さんは親切だった。
夫は海鮮米粉、私は紅焼肉飯、茹で青菜も追加。特に私の紅焼肉飯はどんな形状で来るのかわからなかったが、意外な感じで提供された。
優しい塩味だった海鮮米粉。
こちらが紅焼肉飯。
いつもならおつまみ的に食べている豆干の千切りがご飯に載ってきた。確かにちょっと地味な屋台なので観光客の目には留まり難いかもしれないが、美味しかった。
食事を終え、駅の方角へ戻る。
路地を覗き込んだり。
古い建物を鑑賞したりしながら。
駅前、そして港沿いの大通り忠義路へ戻ってきた。
基隆港。
駅の背後の小高い山にはKEELUNGの文字。入港する方々を出迎える。
先ほど前を通った基隆護國城隍廟。(後でまた来ることになる。)
基隆車站。
駅前から港の方を見渡せば、港湾都市として栄えた歴史が窺える建物たち。
海港大樓。
基隆車站。ここから瑞芳へ鉄路戻り九份を目指すかバスで直行するか迷う。距離的にもバスの方が良いとバス停を探すのだが・・・よくわからない。
スマホでググりながら人気のあまり多くない駅の裏側へ来てしまった。あの陸橋の下ではわんこに餌をあげているお母さんがいる。わんこたちは通り過ぎる人(私たち含む)に向かって吠えまくる。
バス旅 to 九份
なんとか、基隆護國城隍廟前のバス停から788番に乗るとよいという情報を得た。バス停には大勢の人がバス待ちをしていて、全員が全員788番に乗るわけではなかったが、バスもなかなか来ないし心細い。(なのでこの間の画像がほとんどない。)しびれを切らしてタクシーに乗り込んだ日本人もいた。
幸いこんなサイトを見つけ、バスが間もなく到着することを知る。良かった。
最初に乗り込んだ席は博愛座だったことに気づき、あとで後ろの席へ移る。
席がまだあって良かった。移った席の窓は基隆客運のドでかいカッティングシートに覆われていた。
基隆から瑞芳へはひと山越えるイメージ。
40分ほどでバスは瑞芳の市街地へ。
大きな廟だ。
文字に阻まれて見えない瑞芳車站。
瑞芳の駅前からは観光客が乗り込んできて、立ち乗りの乗客でバスはいっぱいになった。
そしてこの先は見覚えのある山道だ。正面は基隆山。バスは九份への山道をぐんぐん進む。
前回来た時よりバスの往来が激しい。離合が大変な山道だ。
九份で夕刻まで
いつもの場所で下車。
この眺望だ!見えているのは未知の町。
では早速老街へ。夫は12回目の訪台だというのに初九份というから驚きだ。
基山街。
干物屋さんでくるくる回るハエ追いコプター。
わんこよ、この雑踏で平気なのかい?
とにかく凄い人・人・人。
衣料品店のアンニュイなわんこ。
眺めのよさそうな路地だ。
夕方までゆっくりするつもりだ。今急ぐ必要はない。「玄明田食堂」という食堂に入る。
午後3時というおかしな時間、席は半分ほど。とても快適。
飲み物は自分で冷蔵庫から持ってくるスタイル。
いろんなものをシェアしつつ。夫は食の冒険はしないので、typicalなメニューが並ぶ。
観光地なのにリーズナブルだった。
アサガオナを炒めます!
あっ、ここでも「おいしい」の皿!
散策再開。
リノベ中らしいお店に気づきはっとした。
奥の壁の文字。2010年にこのお店で総合丸仔湯を食べた!
今風のお店にしてしまうんだろうか・・・老朽化なら已む無しだが、ちょっと残念。
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いよいよラスボスの豎崎路です。この日の混雑はまた格別だった。阿妹茶楼への行列とも相俟って訳わからないことになっていた。
建物の隙間に見える海は霞んでいた。
なお前回2019年は真っ青な海原だった模様。
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なんとか軽便路まで下り切って、見上げる。
この日は日本人のツアー客(恐らく現地ツアー客)が多かった。みんなお揃いのステッカーを肩口に貼り、ガイドさんに従っていた。しかも午後4時過ぎ、そろそろ次の場所へ移動するか帰るかの時間帯かもしれない。そういったグループが去ると、路地にも少し余裕が出てきた。
軽便路を越え更に階段を下りたら大通りに出てしまった。そこに小さな公園のようなスペースがあり、しばし休む。
格子の門の奥には洋館があるようだった。
近くのお住まいも風情がある。
人の波が途切れた。階段を戻り軽便路へ。
軽便路を歩く。
斜面中腹のお宅や基山街へ上がっていくであろう路地の風情も良い。
賑やかな基山街に比べ静かな軽便路、民宿も多い。
しばらく歩いていると、ぱあっと視界が開ける。
石垣。
最高に視界が開けるところはベンチも置かれて展望スポット。
その展望スポットの前にあったカフェの入り口にはにゃんこがいた。なんて可愛らしい猫背!
ムチムチしている。
歩みを進める。
玄関だけが残ったお宅。
あの坂を下れば霞海城隍廟。
霞海城隍廟は大変立派。
青空に映える福禄寿三星さん。
ちょっと見下ろすともう一廟、九份代天府。
逆光に映える福禄寿三星さん。
バスの通る汽車路。
さて、老街への入り口(セブンイレブンのあたり)まで戻り、私だけ汽車路を少し上の方へ歩く。
道の両側とも歩道はほとんどなく、頻繁にバスも来るため歩くのには少し難儀する。
九十九折りの山道を二折りほど上がると駐車場がある。その駐車場の先は一面の巨大な墓地。老街から見上げる山の斜面にも垣間見え、一度来たいと思っていた。
ふるさと九份の山地からさらに海までを見晴らす斜面に無数のお墓が並んでいる。
駐車場の脇、墓参の方々が歩くであろう道ともいえない道を斜面側へ行く。
台湾や、東南アジア諸国の海峡華人のお墓では、おのようなお屋敷のようなお墓の片隅に「后土」の石碑や石板が祀られているのをよく見るが、九份では黄色い衣装に白い髭を蓄えた土地公爺さんの神像が大変印象深かった。
こんなところで「すぴたれ(地元の言葉で弱虫、臆病者)」な自分が出てしまった。ズームで写真を撮り損ねてしまったのだ。相手が「お墓」であることに委縮し遠慮してしまっていたが、今思えば個人情報を曝すわけでなし、記録させていただいても良かったのに。でも自分には往々にしてそういうところがある。
山並み、そして海までをも見晴るかす美しい場所から、ご先祖様たちが九份を見守る。
もう午後5時近くで長居も躊躇われ、墓地にいる罪悪感もあり・・・まるで盗み撮りのような情けない写真で逆に申し訳ない。次また九份に行ったら何はさておき、ここへ再訪しよう・・・。
汽車路を下っていくと、さっきは背を向けて見ていなかった墓地を見上げることができた。
汽車路の途中からも墓地へ続く横道があった。でもその前に民家の前を通るので、遠慮して行かなかった。
もって生まれた性格だから仕方ない。
ネコチャン、車に気をつけてね。
さて、夫と合流しまた階段をキョロキョロしながら下り、軽便路へ戻り、あの混み合う昇平戲院前も通り過ぎてさらに先へ行く。
素敵なタイルだ。
石垣や崖から水が出ているのをよく見る。
わんこ。大人しいね。
夫がGoogleマップで見つけていた、眺めが良さそうな場所で停滞。ベンチが結構いくつもあり既に先客も多いが、ベンチはまだちらほら空いていた。
老街からは弧を描くように続く集落を観察する。
素敵なベランダ・・・!
廟が見える。
見上げた斜面の上には、飲食店だろうか。テラス席でお客さんが夕暮れを待っている様子が見える。
夫が近くの商店からビールを買ってきた。
目の前の電線で小さな野鳥が透き通る声で囀り続けていた。
雲が多く夕焼けとは言えなかったが、うっすら桃色の夕暮れの空を見るのは爽快だった。
九份の町に明かりが灯り始める。
なんだろう、海沿いで建物がライトアップされている。無理してズーム。
九份に夜の帳。
そろそろ台北へ戻る算段をせねば・・・。
軽便路を戻る。きりりニャンコ。玄関にも。
先ほどのわんこ、なおも大人しい。
昇平戲院前は相変わらず大勢の観光客で賑わっていた。
そういえば豎崎路は夜このランタンが灯るところもまた見どころだったのだ。だがこの人波に逆らって上るのもねぇ・・・。
下から見上げ、上から見下ろして去る。
軽便路を帰る。
そういえば今回の九份、韓国人観光客もかなり多かったな。
さて、ここからは台北へ戻るのにちょっと思案。まずバスはセブンイレブン前を通る時点でてんこ盛りの満員。少し上のバス停まで行き、なんとか乗り込み、瑞芳から鉄路・・・ちょっと、いやもう相当無理。ではタクシーは?ものの本ならぬもののネット情報ではそこへいれば客引きが声を掛けてくると書いてあったものの、タクシーは全部出払っている。ではUberは?と検索してみるとTWD1,600と出た。ネット情報での相場よりかなり高いダイナミックプライシング。
タクシーの手配人らしきおじさんに声を掛けるとTWD1,500とのことで、OKした。昔の私なら意地でもバスでのんびり帰ったろうか。でもそういった旅には慣れていない夫も一緒だし、年齢的にも、これが中年の旅や!・・・やってきたのは白タクだった。ドライバーさんは同世代くらいの男性で、台北まで終始無口だったが、希望通りの場所まで問題なく行ってくれた。
天香回味の薬膳火鍋
夫が以前泊まったホテルの近くに行きたいお店があるというので、そこまで行ってもらった。降りたのは中山北路二段。
地元じゃないから由来がピンと来ないな・・・。
この辺りの大通りはオフィス街で、町歩きするに足る要素は特には見当たらなかった。路地裏にはあるかな。
夫が来たかったのは薬膳火鍋のお店「天香回味」。日本にもあるというから、さしずめ火鍋界の鼎泰豊?昔出張で来た時にとても美味しかったらしい。
ラストオーダー間近だったが入ることができた。
酢漬けのキャベツが美味しい。ピーナッツが入る発想はなかった。
そして、二色の鍋。赤い方が天香鍋、白い方が回味鍋だそう。
具をいろいろ頼む。
お肉はほどほどに。野菜は大量に。
特に手前のGreen Amaranthはググったら「アオビユ」というヒユの仲間だそう。
赤い天香鍋が辛いったらない。お陰で台湾啤酒が進みます。
やっぱり紹興酒。
満腹で退店。
日本の芸能人のサインも多かった。
宝石箱や~。いやほんとに、宝石箱でした。
その後中山站から捷運に乗って帰った途中の記録が一切ない。おかしいな、よほど疲れていたのか。・・・一日中動いていたから、そりゃ疲れるか。
■Stay:Caesar Metro Hotel Taipei
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