生涯を楽しむための動き方 (original) (raw)

いつも阿武良のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、”リハビリテーション以外の時間をどう過ごすかで改善度は変わるよ”

という話しをしていきたいと思います。

短い時間、お付き合い下さい。

改善度

我々、理学療法士によるリハビリテーション

患者さんへ提供する単位が決まっています。

1単位を20分として、最大で6単位(場合によっては最大9単位)まで

となっています。

入院だと基本的に3単位(60分)×2を行う場合が多いのではないでしょうか。

1日うちの2時間くらいはリハビリテーションが介入しています。

リハビリテーションは 療法士 対 患者さんのマンツーマンで実施しています。

他人時間

リハビリテーションの時間は、療法士がつきっきりで行いますので、

これをやりましょう!あれをやりましょう!

こうしましょう!こうなっていますよ!など

療法士からの要求が多くあります。

1日は24時間

リハビリテーションが介入する時間は2時間

下のスライドをご覧ください。

自分時間

こう表すと、少なくないですか?

24時間中の2時間

リハビリテーション介入していない時間は

22時間もあるわけです。

自分時間

この22時間は自分時間

なのです。

この22時間の自分時間をどう過ごすかが大事なわけです。

言ってみれば、

退院したら、

24時間が自分時間になるわけですから、

療法士があれやって、これやってと言わなくても、

行動できるようになっていないといけないわけです。

これって簡単に言っていますが、

むちゃくちゃ大事なことだと思いませんか?

この自分時間での動きが改善されていない患者さんって

再び骨折で帰ってきたりする方が多い事実があります。

自分時間

リハビリテーションを2時間行ったとしても、

残りの22時間はベッドで寝ていれば、

なかなか改善もしませんね。

改善しないどころか、後退することもあるくらいです。

かつ、退院してからは、

リハビリテーションの2時間もなくなるのですから、

寝てばかりになってしまう可能性もあります。

だから、

自分時間

リハビリテーションの2時間はもちろん大事ですけど、

残りの22時間をいかに過ごせばよいかを提供することが

もっと大事になるかと思います。

自分時間

自主トレーニングを提供する!!

では、どんなものをしたら、良いのか?

これについては、また後日書いていこうと思います。

本日の段階では、リハビリテーション以外の時間を大切にしよう!

という心は持っておいて下さいね。

本日も阿武良のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

そして、日々の臨床・実習・学校等、お疲れ様です。

さて、今回は運動経験は上手(成功)だけでいいのか?をテーマとして書いていこうと思います。

失敗は成功のもと

ドジャース 大谷翔平選手 54-57達成おめでとうございます!!

本当にすごいですね!素晴らしいですね!前代未聞の快挙ですね!

ところで、こんな偉大な大谷翔平選手は上手(成功)だけしか経験がないのだろうか?

もちろん、もとからのセンスは抜群であるでしょう!

けど、センスだけでは上手にはなりません。

人の何倍も練習して、成功して、失敗して、次に活かして……

これを繰り返して今があるのだと思う。

失敗は成功のもと

どんな小さなことでも、大きなことでも、

上手(成功)はきれいで、かっこいいものです!

きれいな歩き方

かっこいい歩き方

かっこいい自転車の乗り方

きれいな座る動作…

成功しているものはみんなきれいなものです!

失敗は成功のもと

だけど、簡単に成功するものではない!

みんな失敗を経験したからこそ、成功をするのだ!

失敗したから、きれいでカッコよくなるのだ!

失敗は成功のもと

失敗を繰り返せば、次失敗した時の、対応力がつく!

これが強い!!

子供の頃は、どんどんチャレンジしている!!

なぜか大人になると、チャレンジしなくなる!

失敗がこわいのか、面倒くさいのか、そんなものできると思う自己満なのか…

大人になってからもチャレンジし続けないと、できなくなっていることが山ほどだよ!

年々、年々増えていく!

やれると思っていても、長いことやっていないのならば、もう一度やってみようよ!

失敗は成功のもと

大人になってから、転んだことないよね!

だから、転んだ時の対応力・反射力が明らかに落ちている!

高齢者になると、転ばないように、転ばないように、

慎重に歩く!

転ぶ経験がないから、どんな感じか分かんないから。

歩くの自体が怖い!

リハビリテーションの現場でも、

転ばないように、転ばないように、

安全なバランス練習、歩行練習しかやらない!

転んだ経験がないのよ。

阿武が一番いいたいことはここです!

転ぶ前の転ぶ練習をしようよ!

転ぶ練習をしとけば、

対応力、反射力もつくし、

転んだあとの対処法も練習しとけば、

対処力もつく。

阿武は臨床ではよくやります!必ずやります!

だけど、ハンドリング・介助位置を的確に考えていないと、 危ないことだから、まずはハンドリング・介助が上手くなることが最優先ですね!

転ぶ前の転ぶ練習を!

失敗は成功のもと、

どんどん難しい課題をチャレンジしよう!

失敗は成功のもと

本日も阿武良のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

おかげ様で1万5千人の閲覧者を達成しました。

閲覧いただいた皆様に感謝いたします。

そして、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

このブログでは、

最新の知見や、引用、他:阿武良の独自の考えを書かせていただいています。

自分で言うのもおかしいですが、

興味いただける内容になっていると思っています。

本日も少しの間、お付き合い下さい。

肩こり

では、

本日のテーマは”肩が凝る”ってなに?です。

肩凝りの方は山ほどいるかと思います。

私のクリニックにも肩が凝るという方が、多く来院しています。

肩が凝るだけなら、症状としては軽いわけですが、

放っておくと、頸椎・肩の疾患等へ移行しやすく、

重い症状になると、しびれ・脱力感・筋力低下・感覚異常等が出現してしまう場合も少なくありません。

まず、そもそもの肩が凝るの定義は?

これって日本には肩が凝るという言葉があるので、肩凝りの方が多いわけで、

世界的にみたら、肩凝りという言葉がないので、

肩が凝るってなに?となるそうです。

世界的には頭が痛い、首が痛い、肩が痛いというようです。

日本には肩が凝るという言葉があるので、

肩が凝る!凝る!と思いだしたら、

ずっと肩が凝るんです。

で、前振り長くなりましたが、

肩凝りについて、ここで本当に簡単にですが、説明していきます。

まずは、肩についてです。

肩の骨

上の画像をご覧ください。

肩って骨をみてみると、

腕の骨である上腕骨、

左右の背中についている逆三角の骨であり上腕骨と関節を作る肩甲骨、

肩甲骨とくっついていて胸の骨と関節をつくる鎖骨

大きく分けると、この3つから構成されます。

骨をみてみると、

肩甲骨は、肋骨に沿い、宙を浮くようにあります。

これを筋肉等でつないでいます。

この肩甲骨は脊椎(頸椎・胸椎・腰椎)とも筋肉でつながれています。

特に人体最大の重量である頭部ともつながれているため、

立っているいる時、座っている時はもちろん、

PC、スマホ、勉強等の作業をしている時はさらに筋活動は大きくなります。

また、上腕骨自体も、肩甲骨との関節が、

はまり込んでいる関節ではなく、

筋肉等でつながれているだけなので、

常に筋活動は大きくなっています。

上腕骨を引き寄せる力も、頭部を保つ力も、腕を挙げる力も…

筋肉はすべて肩甲骨を介して発揮されるといっても過言ではありません。

だから、肩甲骨周囲の筋肉は強く・かつ持続性があるように保てていないと、

肩凝りは常時起こってしまうわけです。

現代はIT化が進んでおり、ストレートネックになりやすいですし、

かつ運動習慣の減少があるので、筋力も低下しています。

また、生活様式も西洋化になり、柔軟性も低下しています。

一歩間違えれば、肩凝り…そして、進行した疾患へとなりやすいわけです。

ところで本題に戻りますが、

肩が凝る原因は、大きく2つに分けられます。

自分がどちらなのかを知り、

運動介入をしていきましょう。

間違った介入は、症状を強める場合があるので、必ず自分を知りましょう。

次のフローチャートを行ってみて下さい。

肩こり②

①肩の使い過ぎの場合

自分の筋力に見合わない作業量を行っている場合です。

重量物を運ぶ仕事や、PC作業、長時間のスマホなど

介入:ストレッチ

②肩の使わな過ぎの場合

特に思いつくことがない、運動の習慣なし、長時間のスマホ

介入:筋力トレーニン

③どちらも当てはまりそうな場合

両方必ず介入しましょう!

片方だけの介入はやめましょう!

皆様、毎日、姿勢には注意しましょう。

肩甲骨周囲はよく動かしておいたほうがいいですよ。

何をやったらいいのかは、後日このブログで書いていければと思います。

本日も理学療法士:阿武良のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回も前回の続編となります。

短い時間お付き合いいただければ幸いです。

過去記事を3つご覧ください。⇩

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膝が痛い!

けど、膝の周囲だけやっても変わらないことが多い。

なんでかと言えば、

膝が痛いのは結果であるから。

膝が痛くなる前、膝に負担がかかる現象があるはず!

それが根本だと思います。

臨床において、よくあることだから、もっと視野を広げてみるべき。

痛くなってからでは、手遅れなことは多い。

だから、痛くなる前に、やるべきことはやっておく。

これが一番大事。

できることならば、子どもの頃から自然とやっておきたい。

それが普通で、獲得できれば、一番良い!

うちの子達は自然にやっている。

だから、様々な運動やスポーツをしても故障はない。これは自慢。

痛みが出てからでも遅くない。

20代、30代、40代、50代からでも遅くない!

できれば早く始めてほしい!

前ブログでもご紹介しましたが、

1日1回は全関節を可動域内を動かす!

例えば、肩でいえば、手を大きくバンザイする。これ大事。

子供見てれば、自然と伸びをしている。これが本来生まれ持ったもの。

日常生活は90度以内の動きばかり。

90度以上に必要な柔軟性・筋力は弱っていくよ。

だから、毎日、バンザイをしよう!

他に次を紹介します。

子供のころは、いわゆる、うんこ座りをしよう!

洋式生活が増加していること、靴もしゃがみ込まなくても履けるものが増えたこと、

体育でも体操座りや、しゃがみ込むことが減っていること、準備体操や整理体操自体が行われていないことが多いこと、スポーツは量だけをとって質を追求していないこと…

挙げれば、良くないことは多いです。

それらが影響して、

股関節、膝関節、足関節の柔軟性が低下しており、うんこ座りできない子が多くなっています。この柔軟性がないことや、この姿勢自体がとれないことは、運動をやる上で、故障のリスクしかありません。

現に当院に来ている痛みを有する子の8割はうんこ座りができません。

だから、子どものころから、自然にうんこ座りする習慣をつけたほうがいいです。

うんこ座りの条件は上の画像をご覧ください。

うんこ座りに加えて、

若年成人は、上記画像のように、

アキレス腱伸ばし(左)、四頭筋・腸腰筋伸ばし(右)+スクワットを行いましょう!

スクワットは股関節を意識して頂いて、お腹と前の太ももが触れ合うくらいが良いです。膝に意識がいくスクワットはやめましょう!

中年・高齢者は、柔軟性が低下していることが多いので、まずは柔軟性改善を目的とし、ストレッチをメインに行いましょう!

その後、少ない回数で良いので、スクワットを行いましょう!

大事なことは、毎日の継続です。

最後まとめです。

2つの画像をご覧ください!

運動のキャパシティ(容量)を増やすこと!

経験を積むことが大事です。

やらないからやれない!

やったことがないからやれない!

だから、やらないことを、あえてやろう!

ただそれだけで、防げるものは多いと思います。

本日も阿武良のブログをご覧頂き、ありがとうございました。

フォローしていただけると、幸いです。

本日も阿武良のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

さて、前回・前々回の続きです。

お付き合い下さい。

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膝が痛い!だから、膝が悪いので、膝へアプローチしよう!

確かに、そうなんだけども…

それは根本の話ではないと思っています。

膝へアプローチすることは大切なのですが、

膝だけ診ていても良くならない経験しかないです。

その場は、楽になった感じはするのかもしれませんが、

根本ではないから、すぐに痛くなってしまうわけです。

膝が痛い!

その原因は?それを探ることが大切なのではないでしょうか。

膝が痛いは、結果であり、近隣の関節・筋力・身体の使い方など

膝に負担がかかってしまった問題があるわけです。

だから、色々な関節を動かそう!色々な運動をしよう!

そして運動に対するキャパシティを増やそう!これです。

運動キャパシティ

わかりました!

では運動をはじめよう!

そう思ったら、ジムに行く?

個人的にはそんな必要はないと思っています。

今、普通に生活していて、動きが悪い方が、いきなり、ジムに行ったら、動きが良くなるのか?疑問しかありません。

普通にこの地球上の重力下での運動ができていない場合、負荷をかけて良くなるわけがないと思います。少し言い過ぎましたが…

何か運動を始める!

いいことです。

ただ、運動を始める!だけでは量だけです。

大切なことは、まずは量よりも質です!

各関節は動くのか?です。

運動キャパシティ

上記画像にあるように、

質がないのに、量はこなせない!

たとえ、量がこなせたとしても、必ず故障がきます!

そもそもの関節の動き自体が悪い、経験もない場合、

自由な動きはとれません。

質を超えて、量が増すと、故障へまっしぐらです!

運動キャパシティ

運動のキャパシティが狭いのに、

それを超えて、運動をするから、

疼痛が出現するのです。

では、どうすればいいのでしょうか?

運動キャパシティ

それは簡単です①

1日1回、各関節を可動域範囲内で動かせるだけ動かしましょう!

例えば、肩で言えば、肩は90度以内は生活でよく使っています。

しかし、90度以上は挙げる機会がほとんどない場合があります。

90度以上上げる機会がないと、90度以上に働く筋肉はどんどん筋力低下していきます。

また、伸張性も低下し、関節も劣化していきやすくなります。

だから、必ず全関節1日1回は動かしましょう!

そしたら、次の日、急に動かなくなることはないでしょう!

運動キャパシティ

簡単です②

毎日の固定化した姿勢や動作はやめて、

まんべんなく、姿勢や動作を変化させていきます。

例えば、寝る姿勢もいつも仰向けの場合、今日はうつ伏せ、明日は横向き…

靴を履く順序も、今日は右足から、明日は左足から…

このように変化させると、筋肉の使い方、身体の使い方に偏りがなくなりますので、

運動のキャパシティがどんどん拡大されていきます!!!

また、歩き方に関しては、

運動キャパシティ

変形性膝関節症の方の歩き方は、左のように、ターミナルスタンスまで、股関節伸展することなく、ミッドスタンスから降り出してしまうことが多いので、さらに脚は棒状になってしまいます。

運動キャパシティ

運動キャパシティ

ターミナルスタンスをとる練習を行うと、棒状の脚は柔らかくなる場合が多いです。

かつ殿筋・ハムストリングスの収縮、四頭筋・腸腰筋の伸張からの収縮が得られやすくなるので、膝の負担は軽減し、歩行能力としても改善する場合が多いと考えます。

今回は以上です。個人的な意見でありますが、臨床において大切な事かと思いますので参考にしていただけたらと思います。

ここまで、読んでいただき、ありがとうございました。

私のバイブル著書をご紹介します。

本日も阿武良のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、前回のブログ”膝が痛い!変形性膝関節症はなぜ筋が硬くなるのか?”の続きです。

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変形性膝関節症のアプローチとして、

マッサージ、ストレッチ、筋力トレーニングは

確かに大事です。

だけど、それって根本じゃないから、

その場は良いかもしれないけど、すぐに戻ってしまうことが多々あります。

戻りませんか?

ということで、今回は根本を追究しようというわけです。

そもそもの、

どうして、膝が痛くなったのだろうか?

どうして、ここまで膝に負担をかけてしまったのだろうか?

それを考えることが大事です。

今、膝が変形していることは事実です。

こうなったには理由があるはずです。

大前提として、体重が大きい方は、まず、

痩せるか、

筋力増強をするか、

2つは根本にあります。

大きい方は、それだけで、関節の負担は大きくなるわけですから、

この改善は必須となります。

さらには、それに増して、筋力自体もないと、

打ち勝つものがないわけなので、この改善は必須です。

これは、そもそもの…です。

それが大前提であり、

私が考えていることは、大部分の方は動作経験・運動のキャパシティが少ない!

ということです。

あれもやったことない!

これもやったことない!

あれはできない!

これもできない!

結構、まだまだ若年の段階から、経験不足なことが多すぎるのだと思います。

経験ないことはできません。

練習していないことはできません。

ただ、やるか、やらないか、それだけの話しが大きいのではないかと考えています。

私はクリニックで、たくさんの患者さんを相手にしてきましたが、

どんどんできること、どんどん経験を増やしてあげる、

それだけで、膝の痛みは変わってきますし、筋の硬さもやわらいできます!

動作経験や運動キャパシティを増やすことが重要になることが分かります。

では、何をしたら、いいのだろうか…という話しですが、

画像にあるように、

そもそもの、関節を全方向に動かしているかということです。

骨盤の運動には様々な動きがあります。

ただ、決まりきった動きの生活をしていることが多いので、

パターン化された骨盤の動きしかしていないと思います。

ということは、やったことのない動きが増えていくということです。

やらないことは、やれなくなっていきます。

毎日、1回でもいいので、全方向に動かしましょう!

股関節にも様々な動きがあります。

運動うんぬんかぬん言う前に、

股関節を全方向に動かしてみましょう!

全方向に動かない、硬いのに量をとった運動ばかりしていては故障するのは目に見えています。

足関節においても同様です。

全方向に動かしてみましょう。

動きますか?

動かしづらい場合は、動かす癖をつけて、繰り返しましょう!

今回は膝をテーマにしているので、

膝が痛くなる場合は、その近隣の関節も良くないことが多々あります。

上記で説明したように、

股関節や足関節・腰椎椎間関節などが悪い場合が多いので、

動かしてみましょう!

股関節が硬い、足関節が硬い…

その結果、膝で代償するため、変形してしまう。

そして疼痛が出現することは多い印象です。

疼痛がでる膝になったのは、結果です。

根本を探ると、近隣関節の機能不全・機能低下があり、

結果、膝が変形し、疼痛が出た!!

これは非常に多いことなので、

膝だけを触っていても、治りません。

近隣関節および、運動性を改善させることが優先されないと、

根本の改善にはなりません。

以上、日々、臨床で考えていることを書かせていただきました。

本日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。

私のバイブル著書をご紹介します。

本日も阿武良のブログを見て頂き、ありがとうございます。

今回は膝が痛い。

変形性膝関節症の筋はなぜ硬くなるのか?

を考えていきたいと思います。

お付き合い下さい。

OA

まず、3つ挙げます。

これ以外にもたくさんあるので、大雑把に3つだけ挙げさせて下さい。

#1 疼痛・しびれによる過剰努力の増加により、筋が硬くなってしまう

#2 動作経験や動作キャパシティが少ないことにより、筋が硬くなってしまう

#3 安心するために頼れる筋を固めてしまう

この3つです。

順番に掘り下げていきたいと思います。

まず1つ目

#1 疼痛・しびれによる過剰努力の増加により、筋が硬くなってしまう

についてです。

OA

疼痛やしびれがあるから、守ろうと固めてしまう場合があります。

例えば、膝を曲げると痛いから、膝を曲げないように膝を伸ばす筋肉が働き、伸ばしたままで固めてしまいます。

いわゆる防御性の収縮というやつです。

あなたなら、どうアプローチしますか?

OA

マッサージをして、循環を良くしますか?

ストレッチをして、伸張性を出しますか?

一時的には筋肉の緊張は落ちるので必要ですが、

効果は長続きはしないことが多いのではないでしょうか?

OA

じゃぁ、やっぱり、筋力トレーニングだね!

変形性膝関節症には、大腿四頭筋(特に内側広筋)の強化が重要とされています。

だけど、臨床上、そんなにも大腿四頭筋が弱い方をみたことがありません。

それに変形のある方の内側広筋だけを選択的に収縮させること自体が簡単なことではありません。(下腿内旋トレーニングが重要)

むしろ、四頭筋は強化すると、過剰努力で防御性収縮が強くなるため、棒状の脚になることが多々あるように思えます。

OA

うーん、分からなくなってきた。

そうだ!もう一度根本を考えよう!

膝が痛いのはどうしてなのか?

一言でいうと膝が変形しており、間に挟まった組織が損傷をしているから。

こんなことは誰でも答えられるし、本人でも分かります。

ではなくて、根本を探らないといけないのです。

どうして、

変形した膝になってしまったのだろう?

どうして、

ここまで膝に負担をかけてしまったのだろう?

これが根本です。

今は変形している。これは事実です。

こうなったのには理由があるはずです。

これが根本であり、ここを探らないと、痛みは和らがないと思います。

次回、この根本について書いていきたいと思います。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

私のバイブル著書をご紹介します。

いつも阿武良のブログをご覧下さり、ありがとうございます。

本日は臨床でよく目にするトレンデレンブルグ歩行について、文献を踏まえ、私なりの考えを書いていきます。

トレンデレンブルグ兆候は、「患側下肢での片脚立位時に、骨盤の水平位を保つことができず遊脚側下肢の骨盤が落下する現象」1)です。

トレンデレンブルグ徴候

つまり、上記画像にあるように、患側立脚期において、「健側の骨盤が落下する」のがトレンデレンブルグ歩行となります。

この現象の原因としては、「歩行の立脚相において立脚側の中殿筋を主体とした股関節外転筋の弱化」²⁾とされています。

トレンデレンブルグ徴候

ここからが考えるところです。

皆様は臨床でなにをしますか?

また、日常生活のトレーニングとして何を行いますか?

よくあるトレーニングとしては、側臥位で行っています。

トレンデレンブルグ徴候

側臥位で、

①上の脚を天井に挙げます(外転)

②挙げた脚を下に降ろします

挙げた時に中殿筋が求心性収縮をするので、

筋力は強化されていきます。

さてさて、お尻が傾かなくなったかな~

トレンデレンブルグ徴候

あれれ、傾くやないか!!

中殿筋は確実に強化されているはず。

10回できなかった人が、30回もできるようになっているし。

けど、歩行につながらない!!

けど、片脚立ちにつながらない!!

えー!

どうすればいいのよ。

トレンデレンブルグ徴候

そんな方は、これを行ってみて下さい。

遠心性収縮!!

同じ中殿筋でも求心性収縮と遠心性収縮は全く別物です

求心性収縮のトレーニングばかりやっていることが多いですが、

これって歩行・生活に反映されないことが多いです

なぜなら、歩行・生活は遠心性収縮のことが大部分だからです

では、遠心性収縮のトレーニングを行ってみましょう。

側臥位で、

①上に挙げる(外転) 求心性収縮

②最高点で10秒止める 等尺性収縮

③挙げながら、ゆっくりと下していく 遠心性収縮

①→②→③→①→②→③→……

これです。

同じ筋トレでも、筋肉の収縮方法が3つも含まれています。

速さでもない、

強度でもない、

この3つの収縮を取り入れ、筋トレを行っていきましょう!!

すると歩行・生活に反映される筋肉になっていくと思います。

トレンデレンブルグ徴候

ついに、中殿筋で支持ができるようになりました!!

股関節に体重がのっかるようになりました。

本日も、私のブログをお読みいただき、ありがとうございました。

定期的に更新していきますので、フォローをお願いいたします。

それが励みになります。

よろしくお願いいたします。

いつも私のブログをご購読いただき、ありがとうございます。

ブログを休んでいましたが、落ち着いたので、再開したいと思います。

3年半ぶりにブログを更新させていただきます。

理学療法士作業療法士の先生方、新人の先生方、実習生の方、

日々の臨床、お疲れ様です。

また、脳卒中片麻痺で足先が挙がりにくく悩んでいる方、

日常生活ではで大変悩み、ご労力を使っているかと思います。

本日は片麻痺歩行の代表である尖足歩行(つま先歩き)について

考えていきたいと思います。

解剖・運動・生理学を踏まえて、

臨床経験と私的な考えを入れて説明させていただきます。

意外と、ここまで深く考えたことはないのではないでしょうか?

タイトルは”尖足歩行の先には…”です。

尖足歩行の先には

尖足歩行の先には…

と聞かれて、なんと答えますか?

答えられますか?

このように質問させていただきますので、

自分で考えて、答えてみて下さい。

わからないなりには、自分の答えを持つことが一番大事ですよ。

では、答えてみて下さい。

尖足歩行の先には……?

どうでしょうか。

尖足歩行の先には

演習①です。

イニシャルコンタクト(IC)で尖足を作ってみると、

どうなりますか?

自分が片麻痺を経験したことがあるわけではないので、

想像できないかと思います。

なので、自分で尖足を作ってみて、

歩いてみましょう。

尖足の状態でICを迎えると、その先はどうなるでしょう?

これが大事です。

自分で模倣すること。

意外にやっていない先生方が多いのではないでしょうか。

尖足歩行の先には

では、演習①の私なりの考え方・感じ方を話していきます。

尖足接地(つま先歩き)をすると、底屈筋(ふくらはぎ)の緊張が高くなっているような感じがする。

下腿が後傾するため、大腿も後傾した状態である。

そのため、前方への重心移動が大変そうに感じる。

こんな感じに思えます。

模倣をしてみて、こんな感じがする。。

これが大事です。

その上で仮説を立てる。

これが大事です。

尖足歩行の先には

演習②です。

尖足でのIC~ローディングレスポンス(LR)はどう感じるか?

その時、膝屈曲位でのLRはどうか?

その時、膝伸展位でのLRはどうか?

これも模倣して、自分で感じてみましょう。

そして、その現象に対して仮説を立てましょう。

尖足歩行の先には

演習②の私なりの感じ方です。

膝屈曲では、膝折れが起こりそうに感じる。

膝伸展位では、臀部が後方に引けそうに感じる。

どちらも違和感でしかないし、歩きにくいと感じました。

何よりも歩くことが不快であり、楽しんで歩けないなと思いました。

皆様はどう感じましたか?

感じることから始まりますよ。

尖足歩行の先には

まとめますと、

尖足接地だと、

進行方向に対して、重心が移動しにくい!

重心は後方へ残ってしまう。

けど、重心を前方へ持っていかないと歩けない。

では、どうするか?

尖足歩行のその先には、

膝折れだったり、

反張膝だったり、

体幹前傾だったり、

上肢の引っ張りが起こる代償動作が起こる。

ICで踵接地できないだけで、

これらの現象が起こりやすくなっているのです。

患者さんのことがわかるというのは、

ただ外からみているだけでは、わからないと思います。

だから、

自分で模倣してみるべきです。

それでその現象を基にして、仮説を立ててみる。

それが一番わかりやすいと思います。

尖足歩行の先には

踵接地(ヒールロッカー)の重要性はこういうことなのです。

ヒールロッカーにより、

下腿前傾が起こるため、

重心移動を前上方に移動しやすく、

立脚中期を迎えることができる。

これです。

説明することは、簡単のようで、難しいです。

一つ一つの現象に対し、ここまで考えられたら、

おもしろくなってきますよね。

意外にここまで、考えている療法士は少ないような気がします。

だから、踵接地が大事なのだとか、

だから、立脚中期で高く持ってこれないだとか…

では、そもそもの、片麻痺になると、

どうして背屈が難しくなるのでしょうか。

麻痺の重症度にもよりますが、

「今回は前脛骨筋の随意収縮可能な場合とします。

だけど、足関節背屈は起こらず、内反・底屈が起こる。」

こんな場合ありませんか?

どうしてでしょうか?

前脛骨筋の収縮は入るんですよ。

けど動きとしては、背屈が起こらない。

意味わかりませんよね。

尖足歩行の先には

意味わかりませんよね。

この現象を説明できますか?

尖足歩行の先には

まずは、前脛骨筋の走行をみてみましょう。

図にあるような起始-停止の走行をしています。

停止が起始へ引っ張られるので、

走行上、内反(親指が上に挙がる)が必ず起こり、背屈します。

尖足歩行の先には

次に、長腓骨筋をみてみましょう。

図にあるような起始-停止の走行をしています。

停止が起始へ引っ張られるので、

走行上、外反(小指が上に挙がる)が必ず起こります。

尖足歩行の先には

片麻痺患者はなぜ、背屈が難しいか。

その結論です。

あくまで、私なりの考えなので、賛否両論はあるかと思いますが、

皆様も皆様なりに考えてみて下さい。

純粋な足関節背屈=前脛骨筋が働く背屈・内反+長腓骨筋が働く外反

つまり、前脛骨筋が収縮していても、長腓骨筋が収縮していないと、

純粋な足関節背屈は起こらない!!

これです。

脳血管障害の場合、下腿三頭筋(ふくらはぎ)の緊張が高く底屈、

前脛骨筋が収縮して内反が起き、結果的に内反尖足となる場合が多いと考えています。

よって、内反-外反の制御のためには、

長腓骨筋-前脛骨筋での調整が必要となります。

実際に臨床において、長腓骨筋の収縮が入るようにアプローチしたところ、

純粋な背屈がみられるようになったところをみてきました。

今回一番言いたいことは、自分で模倣しよう。それで考えようという事です。

最後までブログを読んで下さり、ありがとうございまいました。

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座っている姿勢、立っている姿勢などの姿勢…

立があがる動作、歩く動作、走る動作、物を持つ動作などの動作…

自分なりの理想像をもっていますか?

こうして聞いた理由は、

この質問に答えられる実習生や新人理学療法士は 少ない現状だからです。

中堅理学療法士でも答えられないことは多々あります。

だけども、考えてみてください。

我々は患者を相手にするわけです。

患者の姿勢や動作を改善させるわけです。

一つ一つの姿勢や動作への自分なりの理想像、目標がないのに

どこを目指してアプローチしていくのでしょうか?

適当ですか?

なんとなくですか?

良くなればいいですか?

理想像・目標なき介入は 理学療法士の力ではないと思って下さい。

ほんとんどは患者の力です 。

患者のモチベーションや能力、回復力が高ければ良くなります。

理学療法士の自己満でしかありません。

自分なりの理想像、目標を持ち、

+患者の感じ方を聞きながら、 仮説検証を繰り返していきましょう。

近道はありませんよ。

理学療法士って楽しいですね!!

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