譜読みの武器 (original) (raw)
楽譜作成ソフトFinale開発終了
わたしkeroが長らく譜読みの武器にしていた楽譜ソフト、Finaleがついに開発終了になってしまいました。
初めてMacintoshを購入した時にさっそく手に入れたのがFinaleファミリーの「Print Music」。
初心者合奏団の楽譜を作ったり、ビオラ譜をバイオリン用に変換したり、MIDIファイルを読み込んでレッスン曲のピアノパートだけ音を出してカラオケしたりと、大変重宝して使っていました。
しかし、オケの曲や弦楽合奏の曲になると流石に手間がかかるので、徐々に使わなくなり…。特にMac版がなくなってからはすっかりご無沙汰してました。
それにしても、ソフト開発歴で40年も歴史があるなんてすごい!
きっと私達が何気なく購入していた紙の楽譜もFinaleで作られたものがたくさんあったんでしょうね。お世話になりました&お疲れ様でした!
Anytuneのすゝめ
さて、最近Finaleの代わりに譜読みに使っているのは「Anytune」というアプリです。
前にもオケの速弾き練習の話で速度を徐々に上げて慣らしていく話をしました。
一部機能制限ありですが↓からダウンロードできます。
このアプリ、速弾きの練習も良いけれど、初めての曲の譜読みにと〜っても便利です。
昔は新しい曲の譜読みをする時は、
1.CDの音源を聴きながらスコアを見て勉強
2. その後パート譜のみを見ながら音源を聴いて、わからなくなったらスコアを参照
3.パート譜を実際にバイオリンで弾いてみる。わからなくなったらスコアを参照
4.技術的に弾けないところを練習
という4段階手順を踏んでいました。
Anytuneを使った譜読みの段取り
そこで、音程を変えずにテンポを変える事ができるこのアプリを使うと…。
1.Anytuneで音源を読み込み、ゆっくりテンポでバイオリンで一緒に弾いて見る
この時、「自分が弾けるテンポで」というのがポイント。初めてだから「超ゆっくり」です。わからなくなったら一旦音を止めてスコアを参照。
↑の画面だと85%のテンポですね。初めて弾く時はもっとゆっくり、60%とか70%とか。アレグロの楽章だとこのくらいじゃないと弾けない(笑)
2.技術的に弾けないところを取り上げて練習
このように4段階だったのが2段階くらいに短縮できます。
2,3回通して弾くと、だいぶ曲の全容が理解できるという次第。
もちろん休符を数えるのが苦にならない方なら、こんなことしなくても譜読みできるんでしょうけどね。自分は本当に休符を数えるのが苦手でして…。パート譜だけ見て練習しても絶対に落ちます。
それが、このアプリのおかげでかなり感覚的につかめるようになり、だいぶ苦手意識が減りました。
あっ!!そうは言っても、ちゃんと練習中も演奏中も休符は数を数えないと駄目ですよ〜。(つい気を抜くと音だけ追いかけてしまってる自分。いかんいかん。←非理数系)
YouTubeでも同じ機能が
先日アンサンブルでご一緒している方に聴いたのですが、この「音程を変えずにテンポを変える」機能が、なんとYouTubeにもあるそうです!!
CDを所有してなくて音源がYouTubeしかない場合もあるもんね。そういう時には大変便利そう。
で、わたしが発見したわけじゃないけど(笑)得意になってここに使い方を書いちゃいます!
YouTubeの画面右下に「設定」のボタンがあります。
そこを押すと「再生速度」の項目が。
標準の他に0.25刻みでテンポを変えることができます。
その他にも「カスタム」のスライダーもあります。
これで自由に、自分の弾ける速度にテンポを変えられます。YouTubeだと、スコア付きの画面も良く見かけるので、これで譜読みしたらすごくわかりやすいですよね!!
もしかしたらコレってもう皆知ってる常識だったりして?
わたしkeroは今頃知って感動したんでここに書かせて下さい〜(笑)
ちなみに、Anytuneの方は買い切りの購入をしてProにグレードアップすると、「マーカー機能」が何個も使えて、「繰り返し記号のところ」とか「練習番号◯のところ」とかにマーカーして、すぐ巻き戻したりジャンプできるのが利点かな?ただ音源がミュージックアプリに入ってないとだめですが。
無料楽譜といいYouTubeといい、世の中便利になりましたよね、ホント…。