2024~2025シーズン注目のチーム バルセロナ~元々あった技術の高さにソリッドさを加え、より強力なチームに~【サッカー】 (original) (raw)
今回は主要欧州リーグの2024~2025シーズン注目のチームについて書いていきたいと思います。
第8回目は「バルセロナ」です。
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主な加入選手
エリック・ガルシア(←ジローナ)
ダニ・オルモ(←ライプツィヒ)
パウ・ビクトル(←ジローナ)
主な放出選手
セルジ・ロベルト(→コモ)
マルコス・アロンソ(→セルタ)
ロメウ(→ジローナ)
ギウ(→チェルシー)
ヴィトール・ロッキ(→ベティス)
基本フォーメーション
新シーズンの目標
ラリーガ優勝
チャンピオンズリーグベスト4
新シーズンのノルマ
リーグ4位以内
チャンピオンズリーグベスト8
①戦略の拙さを見事に露呈
すったもんだの末シャビ監督が解任され、バイエルンやドイツ代表の監督を務めていたハンジ・フリック監督が就任したバルセロナ。
新シーズンに向けての強化に向かいたい所でしたが、財政難が重くのしかかり噂されたニコ・ウィリアムズを獲得出来ず、さらに獲得したダニ・オルモの登録もままならず昨シーズンのチームMVPとも言えるギュンドアンをフリーで手放す失態を犯し、再びフロント陣の戦略の拙さを見事に露呈することに。
ただ元々の戦力は充実しており、エリック・ガルシアやファティなどのレンタル復帰組も戦力としては計算出来る状況。ラリーガの構造上の問題もありマドリー2チームと優勝を争えるチームにはなっていました。
②開幕5連勝を達成
そんな中迎えた開幕戦でのバレンシア戦で逆転勝利を挙げると、その後も勝利を積み重ね開幕5連勝を達成。
さらに結果だけでなく内容も素晴らしく、限界説が囁かれているレバンドフスキは少しポジションを落としつなぎ役としても機能。自身も4ゴールを決め見事復活の狼煙を上げています。またハフィーニャはトップ下やインサイドハーフのポジションでオフザボールの質と献身性を生かし4節ではハットトリックを達成。シーズン前では放出候補に挙げられていましたが今やチームに無くてはならない存在となっています。
そしてユーロで一躍時の人となったヤマルはさらに凄みを増して躍動。鋭いドリブルと極めて精度の高いキックで決定的な仕事を連発しています。
③攻守の切り替えが劇的に改善
フリック監督も戦い方の大きな変更は行わず、チームの組織や強度全体を高めることに注力しスタートダッシュに成功。ビルドアップは個頼みな部分はあるものの攻守の切り替えが劇的に改善され、非常にソリッドな集団になっています。(CLモナコ戦ではビルドアップの問題がモロに出る形で敗戦してしまいましたが・・・)
ベルナルが大怪我を負ったアンカーに負傷がちなデ・ヨングしかいないのは不安要素ですが(カサドはインサイドハーフが適任だと思います。)、ダブルボランチでボールを運べば個々の技術で何とかなる状態。強豪相手には世界屈指のプレス耐性を持っているギュンドアンの不在を感じるかもしれませんが、このままヤマルやテア・シュテーゲン、クバルシ等の中心選手が長期離脱にならない限り急失速は無さそうです。
元々あった技術の高さにソリッドさを加え、より強力なチームになっているバルセロナ。このままお家芸である内紛が起こらずサッカーに専念出来る状況を作れるか、注目です。
では