【地域活性化】ふくしまkintoneハッカソンの受賞作品の紹介 (original) (raw)

2024年8月28日~29日に福島県郡山市にて、ふくしまプログラミング推進協議会主催のkintoneハッカソンが開催されました。

このハッカソンは、福島の魅力を再発見し、さらに発展させるためのきっかけとして、地元の問題解決や地域資源の活用に焦点を当てたイベントです。参加者は、地域の課題に向き合いながら、デジタル技術を使って新しいソリューションを提案しました。

この記事では、当日のハッカソンの様子と、受賞作品の紹介をします。

イベント概要

| | | | | ---- | ---------------------------------------------------------------- | | 開催日時 | 2024/8/28(水) 9:30 〜 8/29(木) 17:00 | | 会場 | WiZ 専門学校 国際情報工科自動車大学校福島県郡山市方八町2-4-15 | | 主催 | ふくしまプログラミング推進協議会( ITエンジニアコミュニティ「エフスタ」、ふくしまIOTビジネス共創ラボ、福島民友新聞社ほか) | | 協力 | サイボウズ株式会社 / WiZ 専門学校 国際情報工科自動車大学校 |

ふくしまkintoneハッカソンの特徴

このイベントは、学生から社会人まで、県内外を問わず、多くの方々が参加できるハッカソンでした。福島の魅力を再発見し、さらに発展させるためのきっかけとして、みんなで一緒にチャレンジし、開拓者精神(フロンティアスピリッツ)を持って、今までにない新しい福島の姿を創り上げていきました。

ハッカソンのテーマは「ふくしま ✕ 〇〇」。

ハッカソンは「ふくしま x ◯◯」という自由度が高いテーマ

参加者の皆さんには、福島と何かを掛け合わせた、福島を盛り上げる新しいアイデアを考えて、作って頂きました。例えば「ふくしま ✕ 食」、「ふくしま ✕ 学校」、「ふくしま ✕ 出会い」など、福島に関連するアイデアをチームで自由に発想して、形にして頂きました。

ノーコードの強みを活かしたハッカソン

福島を盛り上げるアイディアを持っているすべての方が参加できるハッカソンで、参加者の技術レベルは多岐にわたっていました。今回のハッカソンは、ノーコードツールkintoneと周辺サービス(FormBridgekViewerなど)を活用することで、プログラミングに長けてない方でもノーコードで外部のウェブフォームからkintoneに情報を登録したり、kintoneの情報を外部のウェブサイトに公開することが出来ました。

ハッカソンに備えて前日にアイデアソンを行う学生たち

また、プログラミングスキルに長けた参加者は、ノーコードツールを使わずにコードを書いて成果物を作成しました。HTTPリクエストを駆使し、kintoneを外部サービスとつなげることで、形に出来るアイデアの幅を広げていきました。

受賞作品の紹介

当日は70名ほどの参加者が集まり、14チームに分かれてハッカソンに挑みました。多くの素晴らしい作品が作成され、作品のプレゼンも行われました。受賞した7チームの作品を1つずつ紹介してきます。

シェアハピマップ

『シェアハピマップ』はマップ上で福島のきれいな風景や美味しい料理などの体験をウェブで共有する作品です。ウェブで公開した地図に様々なロケーションの情報を記録することが出来ます。この記録データはバックエンドのサーバを通してkintoneアプリに記録され、また必要な時にkintoneアプリから情報が取得され、必要な情報がマップに表示されます。

『シェアハピマップ』を発表した、たま&あしーチーム

こちらの作品は最優秀賞、及びkintone賞を受賞しました!

お米ガチャ

『お米ガチャ』はランダムに選ばれた福島のお米の詰め合わせを購入することが出来る作品です。福島の米農家はお米ガチャに登録して出品をし、消費者はウェブフォームを通してガチャすることが出来ます。米農家の情報はFormBridgeを通して、kintoneアプリに登録されます。消費者もFormBridgeを通して米ガチャに申請し、ガチャ演出が流れてから、当たったお米と米農家の情報がkViewerで表示されます。

『お米ガチャ』を発表した、会津美里町kintone業務改善ラボチーム

こちらの作品は優秀賞を受賞しました!

SAKEnet

『SAKEnet』は福島の酒作りのノウハウを共有が出来る作品です。酒作りの情報をkintoneのアプリに溜め、AzureやOpen AIを活用することによりRAGを用いたノウハウの提供が可能になりました。ユーザはkintoneアプリに質問を入れることで、回答がレコードの中に自動生成される仕組みになっています。

『SAKEnet』を発表した、チームFIC

こちらの作品は民友新聞賞、及びkintone賞を受賞しました!

方言収集データベース

『方言収集データベース』は福島を含む様々な地域の方言が登録出来る作品です。LINEで方言の言い方、活用されてる地域や使い方の例を登録することにより、Zapier経由でkintoneに情報が溜まっていきます。

『方言収集データベース』を発表した、方言収集班チーム

こちらの作品はkintone賞を受賞しました!

一本釣り戦績共有アプリ

『一本釣り戦績共有アプリ』は釣った魚の大きさや写真を他の漁師と共有が出来る、福島の漁師用のSNSです。FormBridge経由で釣った魚の写真や情報をアップし、kViewerで情報公開をして戦果を共有することが出来ます。

『一本釣り戦績共有アプリ』を発表した、ハマグリ凱旋門チーム

こちらの作品はWiZ(専門学校 国際情報工科自動車大学校)賞を受賞しました!

ふくらぶ

『ふくらぶ』は福島の部活動のサポートをしてくれる作品です。複数のkintoneアプリを通して、部活動の時間の管理や予算の活動経費の管理が出来ます。基本的な部活動の情報はkintoneで必要なユーザだけと共有し、外部に公開出来る情報をkViewerを通して公開するように設計されています。

『ふくらぶ』を発表した、チームJ

こちらの作品は民友新聞賞を受賞しました!

心霊掲示板 〜福島〜

『心霊掲示板 〜福島〜』は福島の人口減少を逆手にとった、廃墟を観光資源として光らせる作品です。利用者はFormBridge経由で廃墟スポットの写真、場所や怖い話をkintoneに登録します。ウェブサイトにはkViewerが埋め込まれ、サイトの閲覧者は廃墟スポットの詳細情報を取得することが出来ます。

『心霊掲示板 〜福島〜』を発表した、チーム型破り

こちらの作品はFIC(福島情報処理センター)賞を受賞しました!

ハッカソンから見るkintoneの地域貢献の可能性

福島県郡山市で開催されたこのハッカソンは、地域社会の問題解決を目指す多様なアイデアが集まる場となりました。参加者はkintoneを活用し、様々なプロジェクトに取り組みました。ノーコードツールの利用により、プログラミング経験がない参加者も自らのアイデアを形にすることができた点は、kintoneを問題解決に実行出来る使いやすさを示しています。

このハッカソンは、福島の魅力を再発見し、地域社会の発展に貢献する新たな方法を模索するきっかけとなりました。今後もこうしたイベントが持続的な影響を与えることを願っています。