【42話】夫と久しぶりの再会。これから家族で頑張っていく決意を固める (original) (raw)
夫はギャンブルをやめたと言いながら、ギャンブルを続けていました。
夫の場合、競艇です。
夫がギャンブルで使い込んだお金
560万円・・・多重債務。弁護士に依頼して個人再生が決定。360万円になった。
130万円・・・預金。
30万円・・・預金。
10万円・・・預金。
10万円・・・借金。サラ金。
36万円・・・預金。
20万円・・・預金。子供支援金として振り込まれたお金。
合計 796万円
久しぶりに会った夫は、弱々しくなっていました。
夫が可愛がっている文鳥がいるのですが、文鳥を遊んでやる元気もなかったそうです。
(餌や水替えのお世話はしていたようですが・・・。)
冷蔵庫に残っていたご飯を食べて過ごしていた、と言っていました。
途中、夫のお兄さんがやってきて、いろいろ話を聞いてくれて、カップラーメンの差し入れや、餅などをくれたそうです。
私が留守の間に新たな借金はしていないようでした。
夫は、
私と子供たちがいなくなったことで、離婚をして離れ離れに暮らした場合の疑似体験をしました。
今までは、どこかで離婚になっても仕方がない、という思いがあったそうですが、
離婚は無理、という気持ちになったそうです。
仕事は行っていたけれど、毎日体が重くて、眠れなくて、生きている感覚がしなかった。
もうギャンブルはしない。
借金もしない。
家族でやっていきたいから、頑張る。
と、言っていました。
私達は、いろいろな代償を払ったけれど、
雨降って地固まると言います。
・・・これから家族仲良くやっていけたらいいな、
と思いました。
5年間かけて、個人再生の借金返済が終わったら、また日常が戻ります。
家族で仲良く暮らしていくために、高い授業料を払ったと思って、頑張ればいい。
夫に残っている借金があるかどうか、聞きました。
借金があったら、払ってしまって、個人再生の借金返済だけにしたいですから。
聞くと、いくつかサラ金に手を出していて、10万円ほどの返済が滞っていました。
子供達が眠ってから二人でコンビニに行き、すぐに払えるものは全部支払ってしまいました。
私は夫の親から受け取っていた、お金から支払いました。
家の預金はもう、なくなっていたから・・・。
子どもたちの未来の教育資金に手を出してしまったなあと思いましたが、
これで夫のギャンブルや、借金が止まるのなら、必要経費だと思いました。
これから心穏やかに、離婚への思いは封印して、家族仲良く暮らすための努力を始めます。
この時の私は、ほんの少し、未来への希望を抱いたのでした。