PS5の新品を8万円で買うのが嫌すぎてPS4を中古で買った 中古PS4購入時の私なりの選び方など (original) (raw)

前回、ギャルゲー数本をプレイするためだけにPS5本体を買わないといけない状況に陥ってしまった(と書いたものの、リスク0ならPS5を8万円で買うしかないというだけで、中古なら選択肢はたくさんある)。という記事の続き。結局、PS4のギャルゲーを数本プレイするためだけにPS5本体を8万円で買うのは心理的に許容できないとのことでPS4を中古で買うことにした。あの記事を書いたあとはソニーへのあまりの絶望感から暇さえあればPS5値上げについてのネット文章を1日中見ていて、ノベルゲームの進行もままならない。何らかの形で決着をつけないと先に進めないと思い、半年スパンで解を出すつもりだったのにもう解を出してしまった。ギャルゲー数本と書いているが実は嘘で、数本ではなく1タイトルだったので余計だった。「三色絵恋」という中国で人気のギャルゲーなのだが、日本語翻訳版がPS4にしか出ていない。このタイトルはどうしてもプレイしたいギャルゲーの1つで、中国発ギャルゲーの傑作とも言われている。内容はWHITE ALBUM2風味らしい。

昨今では新品PS4(PS5)難民になっている人も多いかもしれないため、私の購入の過程と私がとったBAN対策を紹介していくことで参考になるかもしれない。あとPS5などに関する最近のゲームについて長々と書いている。

中古のPS4を買う際の注意点

古いPS4(1000、1100)は静電気によってプレイの有無に関わらず円盤が突然飛び出すことがある、という致命的な誤動作がある。実はサンワサプライの静電気除去のブラシを買って定期的に掃除すりゃばっちり解決するらしいが…。1200は解決されたバージョンだが2000シリーズと比較すると消費電力が高い(ただし1100比でわずかに消費電力が削減されている)。この3バージョンは初期型と言え、消費電力が意外と高い。そして2013年から2016年夏に作られたこともあり、最新のものでも8年選手となっており寿命は近い。古いゲーム機と違ってPS4はピーク時に数百Wクラスの電力を食うため長持ちはしないと考えておくのがよさそう。この辺は前所有者の使い方次第なのでなんとも言えないが。

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新しいPS4(2000、2100、2200)は消費電力が下がって薄くもなっていて、相当な省エネになっている。新しいのに薄くしただけで特に電力消費は変わっていないPS5とは大違いである。いろんなユーザーが実測をしているが、実測でもカタログ値でもPS4の1000と2000では30~40%ほど違うらしいので新型が良いんだろうなと思う。高い消費電力による発熱は精密機器の大敵で、消費電力は少ないに越したことはない。その点PS4最終モデルは完璧。

と、ここまでProを除くPS4全モデルを見てきた。消費電力少ない2000型を買うのが妥当。2000型も2000、2100、2200と数回に亘ってバージョンアップされているが、2018年から2023年末まで出荷されていた2200を選ぶのが妥当だろう。最新型製造年ガチャに当たれば儲けもの。安ければ2000、2100でも問題はないかもしれない。あと重要なのは「実地で」買うこと。と考えた。

中古本体を買う場合に限るが、ネット通販は信用しない。してもゲオとかハードオフとか全国チェーンの実店舗で売っているものを通販で買う程度だが割高となる。地方チェーンとか地場の店も通販だと信用度が下がる。私は車でせっせと探せるが、都会の人は持って帰るのが大変かもしれない。

そしてもう1つ重要なのはコントローラー。DUALSHOCK4純正が1つないと最初の設定に詰むのでPS4初体験の人は純正がどうしても必要。中古でもコントローラー単体はそれなりに高いので本体を買う場合は箱はなくてもコントローラー付きが良いと思われる。初期設定さえしてしまえば他社の割安なコントローラーも使える。

PS5のコントローラーは12,000円前後と高い上コントローラーが壊れやすいという話で、しかも割安な他社品というのが存在しない。この辺もPS5を新品で買うのが嫌すぎる要因となった。PS5コントローラーが高い理由が余計な機能がついていることと考えるが、そういうのを省いた廉価版も存在しない。ちなみにPS5コントローラーは円安だから高いのではなく、そもそもPS4コントローラー比較で40~50%程度高い。

激安品の是非だが、個人的には税込8,000円未満の訳あり品なら1000、1100を買うのも問題ないと思う。1200でその値段なら当たり。ただしすぐ壊れても泣かない。あとコントローラー問題があるのでPS4初手訳あり品は割高になる可能性が高い。2台目、なんかする用ならまあありかもしれない。故障の原因が単にHDDの故障ってだけならSATA接続の2.5インチHDDを調達すればいいだけなのでワンコインでリプレイスできるが、他の厄介な故障だとどうなるかは不明。

Proはお好みで。個人的には新しめの中古が近場でPS4Proしか見当たらない場合には有効かもしれないとは思う。性能差はあるがプレイしたいゲーム次第。PS4「Pro」といってもせいぜいGTX1650とかその辺の性能ラインなので、PCでやれるタイトルならPCでやるに越したことはないとは思う。あとPS4Pro+PSVRの組み合わせは安くてだいぶ満足度が高いらしい。

さて、私はハードオフで16,500円の2200型を手に入れた。3ヶ月保証がつく。2200型なので劣化は少ないと思われるが、DUALSHOCK4は若干くたびれていた(袋に入っていたのであけて気付いた)。新品本体が手に入らない以上付属品の劣化はしょうがないとは思うがこの辺若干失敗してしまった。

PS4に入っているHDD。買ったのでとりあえず取り出し、裸族のお立ち台に挿して健康状態を調べてみた。起動回数400回が気になるところだがそんなに劣化はない。ちなみにHDDには2018 Julyと書かれていたのでこのPS4(2200)は2018年秋ごろ購入されたのだと思う。

PS4のHDDは過去にどれだけ使われていたかを調査するために有効だが、どうせすぐにSATASSDに換装するので今後はほとんど使われない。換装はプラスドライバーさえあれば簡単に可能。自作PC未経験者でもいける。SATASSDは2TBでも1万円台前半で買える。モデルが上位だろうが下位だろうがSATA3の規格じゃどうせすぐ規格上限の速度に達するから何選んでも良い。冷却対策もSATAなら不要(これがPS5に採用されているNVMeだと全く事情が変わってくる)。SSDの特性上、空き容量は大きいと高速になりやすいので埋めないこと。常に空きを50%以上の状態に保つのが理想。ということなのでいろいろいれる場合は2TBを買うのが良いと私は考える。私の場合どうせギャルゲーしかやらないので余っている500GBのSSDを使うことになった。

PSNは紐づけしないしサブスク課金もしない

私の持っているメインPSNPSP→VITAで使用、それなりにソフト買ってる)にはPS4には絶対に紐づけしないことにした。いつアカウントがお亡くなりになってもいい用の捨てアカを利用。ギャルゲーだけをプレイするわけでもないが、オンラインゲームはプレイしない。なのでPSPlusのサブスク課金も絶対にしない。PS5 SeriesSみたいなのが出たら別途考えるが、今回のような状況にすごく不満が溜まっているので買わないと思う。結局本体安くてもコントローラーが高い。換えのコントローラー1つで下手なPS4本体が買えてしまう上にPS5でプレイしたいPS5じゃないとできないゲームは私にはない。なお、もしその立場のゲーム機がVITA後継のHDMI出力可な携帯機なら絶対買うと思う。

PCが苦手だけどゲーム機でオンラインプレイをする環境が欲しいしPS4のゲームもプレイしたいという人はXbox(オンライン用)とPS4(オンラインじゃない用)で用途を分けると安全に使えるのではないだろうか。私は非ゲーミングのメインPCにXboxSeriesXのGPUよりも性能の良いRTX4060Ti(VRAM16GB)を搭載しているので、もしなにかするにしてもXboxは不要。そもそも4060Tiすら性能という意味では持て余しているが、このGPUは性能を考えると消費電力も発熱もかなり少ない。うちのPC全体の消費電力はどんなことをやっても実測200Wを超えることがない(基本的に100W程度で安定)。ただしゲーミング目的でRTX4060Ti(16GB)の購入はドスパラで売ってるPalit以外全くおすすめしない。上にいくか下にいくべき。

ソニー純正のゲームソフトについては、たぶん悪感情がある関係で買わないと思う。ただ、そもそもギャルゲーやりたいだけなのでその辺をプレイする機会は感情関係なく発生しないとは思う。

根底にあるのは不平等感

私がここまで徹底するのは、PS5の商売に不平等感があるからに他ならない、と今は思っている。後から買う人ほど損をする。そんなゲームハードは今まで全く見たことがない。特に今回の値上げは大きな話題となり、その後の本体売上が低迷している。その理由も運良く買えた5,5万円勢と比較してもかなりの不平等感を感じてしまうからじゃないだろうか?販売手法が悪手すぎた。

2020年に登場したPS5の当初価格は54,980円だったが、このプライスの頃は転売屋が跋扈していて買うのはまず無理だった。当時の私はいろいろな理由で買うつもりもなかったし、その頃いつまでも買えなくてヘビーゲーマーが苦しんでいるうちにちょっと値上げされたのだけは記憶にある。

ようやく販売店の厳しい購入制限が解除されたのが2024年になってから(少なくとも2023年は地元のエディオンではまだ自社カード縛りに類する制限をしていた)。その頃にはすでに6.7万円だが、1年も経たず値上げされ8万円になった。買えないころは安く、買える時代になると元値から50%値上げされているのは持ってない人からすると最悪である。しかもゲーム機は定期的に世代交代するため、5.5万円で買えた人は長く現行機種として使えて8万円で買えた人はすぐ型落ちになることが決まっている。PS4以上の互換を切ることもおそらくはないだろう。転売屋のみなさんの商売の種として大活躍させた一方でライトな一般ユーザーほど損をする形となってしまった。

ソニーは危機感を感じているのか期間限定で7000ポイントをつけているようだがこれで不平等感など消せるわけがなく、かえってキャンペーン対象外の8万円購入勢への不平等感が増すだけ。売上が伸びるとは思えず一過性のキャンペーンで終わって8万円で販売され続けるだろう。

機能制限版PS5みたいなのが欲しいと先日の記事では書いたが、それだって現実的に登場としても54,980円くらいになってしまうことも予想できるため、さらなる炎上要素にしかならず、出さないほうがマシになってしまう。かといって8万円(499ドル)のPS5を今更54,980円に値下げするのは使っている機器の影響で難しい。何よりも採用GPURADEONだから期待ができない。もしPS4とPS5でGeforceを採用していたら未来がだいぶ変わっていたかもしれない。

結局何をしてもどうにもならない。8万円という「価格変更」をした時点で終わっている。後の祭りだが、いくら為替で厳しかろうが6.7万円を維持し続けるしかなかったのではないだろうか。そうすればこういう風に話題にもならなかった。8万円はそれだけインパクトのある価格設定で、「8万円」が大きな話題となり一般にまで深く浸透してしまった。今後PS5が日本で高いというイメージを払拭することは不可能だろう。8万円という値段はそれだけ一般人にとって購入するのに勇気が必要な値段だと思う。こうなると日本ではゲームハードが大好きなマニア層に向けて細々と売るしかない。

よく考えてみるとRTX4060Tiを買った値段がちょうどPS5値上げ前に近い6.9万円くらいで、これも勇気が必要だったが性能面を考えると6.9万円はまだ大丈夫だった。ただ当時でも8万円以上のグラボは眼中にないというか別世界だったことをよく覚えている。7万円弱と8万円はやっぱり勇気の必要さ加減が全然違う。

スマホも考えてみると廉価かつ高性能モデルは円安全開であっても大体7万円くらいに抑えてきている。iPhone SE(3rd)の128GBが2024年10月現在でちょうど7万円くらい。Pixel8aは若干高いと思う72,600円。この辺も円安ピークを過ぎた現在~未来においては値下げする方向になるだろうし、そもそもスマホは供給潤沢でいろいろと新品同様品を安く買えるテクニックがすでにあって実質的な負担は6万円を下回るだろうし、中古でも安心して使うことができる。割引手段が存在せず中古にネットワークBANの可能性が常につきまとうゲーム機とはまた事情が違う。

過去の名作が多すぎて最新機種追ってられない問題

1983年にファミリーコンピュータが発売されて2024年で41年。これまで様々なゲームが発売され、多くの名作が生み出されてきた。2010年代からはインディー分野が発達し、ゲームの総数が劇的に増えてきた。そんな中で「抑えておくべき名作」が年々増えていき、それらをプレイするだけでも人間の寿命では足りなくなっているのでは?と常々感じている。このブログは「ノベルゲーム感想ブログ」だが、ノベルゲームも名作が多すぎて何からプレイしたらいいかわかんないって事態になっている。遊んでも遊んでも名作が減らない。いつかは抑えておくべき名作ノベルゲームの記事を書きたいと思ってもまだ50タイトルくらいしかプレイできておらず、大体200タイトルくらいは遊ばないとそれを書くことができないんじゃないかと思っている。

ノベルゲームに限ってもそうなんだからRPGとかはもっとヤバいんじゃないだろうか。ドラクエとりあえず全部やるだけで年単位が潰れるし、FFもそう。正月に赤魔道士を選択するところから始めて必死にプレイして、GWまでに全キャラ会えるか?と言われたら難しい。GWではクラウドが大法螺吹いてるあたりだろうか。それともジタンが「誰かを助けるのに理由がいるかい?」と言ってるくらいだろうか。ライトニングさんに出会えている人は相当の実力者だろう。

私は言ってみれば大体のFF・DQをリアルタイムで追いかけられた年代だし抑えておくべき名作は学園生の頃には大体プレイすることができたが、今10代の人が頑張ってドラクエプレイするとなると11まで、FFだと16まであるわけだ(ネトゲは除外するにしても、10や13は複数タイトルがある)。私の時代はどちらも5までで大丈夫だったが…。ということを考えていくと、今の若い人がいろんな歴史的名作ゲームを順にやっていく場合でも最新の4Kグラフィックなすごいゲームを体験するところまで行き着かないまま人生が終わってしまう。40代50代ならなおさら。

そんな名作過多の時代、まだやってない名作が過去のハード向けにたくさんあるなと追い始めるとそれで何十年もかかって人生が終わるので、最新のゲーム機が不要になってしまう。実は結構多くの人がそのスパイラルに入ってるんじゃないかなと思っている。ハードオフでジャンクコーナー行くと110円のPSPゲームが山のごとくあって、その中にはPSP最大のヒット作にしてモンハンブランドを確固たる地位に押し上げたMHP2Gがたくさん置いている(もちろん3も)。モンハン未経験だからとうっかり手をつけてしまったら数千時間溶ける可能性がある。PSPだけじゃなくてPS1、PS2ソフトも110円コーナーは在庫豊富で、やり尽くそうと思ったら一生かかっても遊び尽くせない名作群の中古ソフトが大量に置かれている。110円ワゴンコーナー送りになっているのは過去に遊ばれたミリオンセラーが断捨離とかで持ち込まれたのが大半なので、下手に値段が高いものよりも面白いのがまた困る点だ。例えばPS1世代だと全盛期のスクウェア作品率が高い。あとドラクエ7とか。

他にもSwitchのストア、PS4向けストア、steamストア、EPICストアなどには特にグラフィックを要求しないゲームが毎日毎日何かしらのセールをしている。旧作が極端に安くなっていたり、新作のインディーが1000円くらいで出ていたりとゲーム過多の状況が続いている。セールで買ったけど積んだままなゲームが3桁に到達している人も昨今珍しくはない。

4K超美麗グラフィックの最新ゲームはこういう40年の積み重ねがある過去の名作群やインディーのセール品などと戦わないといけないわけで、開発者はすごく大変だなと感じる。ゲームを遊んでもらうための最大のライバルは過去の開発者自らが生み出してきた名作であり、あと10年したら今年出した名作もいくつか100円ワゴン行きになりさらに名作が積み上がってしまうしセールで過去の名作も安くたくさん遊べてしまう状況はさらに加速していく。ゲーマーとしたら夢のような時代だが、作る側からしたら悪夢かもしれない。「話題のタイトルでみんなプレイしているから」圧力も最近は昔と比べると全然ないに等しい。

ハードオフの片隅に眠っているPSPの110円ワゴン。UMDだけのワゴンはもっとすごい。

私の推測だが、PS4単体でも最新タイトルを追わなくても10年は遊べる程度に過去の名作タイトルはあるはず。そんな中で4K超美麗グラフィックのPS5最新作に目を向けてもらうために8万円のPS5本体を買ってもらうのはなかなか難しそうだ。

新品のPS4が欲しい

中古でPS4を買わざるを得なかったのだが、やっぱり新品で欲しい。新品が買いたかった。無念だ。PS5は買えない…ってわけでもないんだが、PS5に用事がない以上、8万円は出せない。今、3.3万円(定価)のPS4が売られていたらノータイムで買ってしまうだろう。

三色絵恋-Tricolour Lovestory-(トリコロール ラブストーリー) - PS4