せの意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)





せ 【兄・夫・背】

名詞

あなた。夫。あの人。▽女性が、夫、兄弟、恋人など自分の親しい男性をさして呼んだ語。

「信濃路(しなのぢ)は今の墾道(はりみち)刈り株(ばね)に足踏ましなむ沓(くつ)はけわがせ」


せ 【背】


せ 【瀬】

名詞

川や海の浅くなっている所。また浅くて流れのはやい所にもいう。瀬。浅瀬。

「せを早み岩にせかるる滝川(たきがは)のわれても末に逢(あ)はむとぞ思ふ」

「よき様(やう)に申す事もあらんずらんと頼みをかけ、そのせに身をも投げざりける心の程こそはかなけれ」

[訳] 都合のよいように申し上げることもあるだろうと期待もかけ、その折に身を投げもしなかったという気持ちの持ちようもつまらないことであった。

(その)点。(その)節(ふし)。(その)こと。▽形式名詞的に用いる。

注意

①は対語の「淵(=水のよどんだ深くなった所)」とともに覚えておこう。