にけりの意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)

分類連語

〔「けり」が過去の意を表す場合〕…てしまった。…てしまったそうだ。

出典伊勢物語 九

「乾飯(かれいひ)の上に涙落として、ほとびにけり」

[訳] 乾飯(=干した飯)の上に涙をこぼして、(乾飯が)ふやけてしまった。

〔「けり」が気づき・詠嘆の意を表す場合〕…てしまったのだなあ。…しまったことだ。

出典拾遺集 恋一

「忍ぶれど色に出(い)でにけりわが恋は物や思ふと人の問ふまで」

[訳] ⇒しのぶれど…。

なりたち

完了の助動詞「ぬ」の連用形+過去・詠嘆の助動詞「けり」