よの意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)

間投助詞

《接続》種々の語に付く。③は四段・ナ変・ラ変動詞の命令形に付く。

[訳] (おうむは)人が言うようなことをまねるとかいうことだよ。

[訳] 間もなく、秋風が吹くだろうそのときに来ようと思っている。待っていろよ。

参考

カ変・サ変・一段・二段活用動詞の命令形の末尾の「よ」は、語源的には間投助詞の「よ」と同じものと考えられるが、命令形の一部分である。したがって、③の用法は四段・ナ変・ラ変活用動詞に限られることとなる。また、文中用法を間投助詞、文末用法を終助詞と区別する説もある。


格助詞

「天地(あめつち)の遠き初めよ世の中は常なきものと語り継ぎ」

[訳] 天地創造の遠い初めの時代から、世の中は無常なものだと語り継ぎ。

[訳] ほととぎすよ。ここを通って鳴きながら飛び過ぎよ。

[訳] よそながら離れて見ていたときよりは、(こうしてお会いした)今こそ恋しさがまさることよ。

参考

上代の歌語。類義語に「ゆ」「ゆり」「より」があったが、中古以降は「より」に統一された。


よ 【余】

名詞

余り。▽数を表す語に付いてそれより少し多いことを表す。


よ 【予・余】

代名詞

わたくし。自分。▽自称の人称代名詞。男性が用いる。

「よもいづれの年よりか、片雲(へんうん)の風に誘はれて、漂泊(へうはく)の思ひやまず」

[訳] わたしもいつの年からか、ちぎれ雲が風に流されるように居所を定めずにさまよいたいという気持ちが抑えられず。


よ 【夜】


よ 【節】

名詞

「よごとに金(こがね)ある竹を見つくる事重なりぬ」

[訳] 節と節の間ごとに黄金の入った竹を見つけることがたびたびであった。

参考

①は和歌では、「呉竹(くれたけ)の」「なよ竹の」などの枕詞(まくらことば)を伴って用いられることも多く、そのときは「世(よ)」または「夜(よ)」にかけて用いる。


よ 【世・代】

名詞

前世(ぜんぜ)(=この世に生まれる前の世)・現世(げんぜ)(=現在の世)・来世(らいせ)(=死後の世)のそれぞれ。

[訳] 前(まえ)の世においてもご宿縁が深かったのだろうか。

御代。治世。政治。国政。一人の統治者が国を治める期間。

「年は百年(ももとせ)余り、よは十つぎになむなりにける」

[訳] 年は百年余り、治世は十代になってしまった。

[訳] 世間に順応しようとする人は、まず物事のしおどきを知らなくてはならない。

[訳] 親しくお仕え申し上げ、時流になびかない人々。