んすの意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)

んす

助動詞サ変型

《接続》四段・ナ変動詞の未然形に付く。

活用{んせ・んしょ/んし/んす/んす/んすれ/んせ・んし}

〔尊敬〕…なさる。お…になる。

出典丹波与作 浄瑠・近松

「江戸三界(さんがい)へ行かんして、いつ戻らんすことぢゃやら」

[訳] 江戸くんだりへお出かけになって、いつお戻りになることであるやら。◆「しゃんす」の変化した語。近世の遊里語。


んす

助動詞サ変型

《接続》動詞型活用語の連用形に付く。

活用{んせ・んしょ/んし/んす/んす/んすれ/んせ・んし}

〔丁寧〕…ます。

出典女殺油地獄 浄瑠・近松

「これからすぐに曾根崎(そねざき)へ、叶(かな)はぬ用とて、ござりんした」

[訳] これからすぐに曾根崎(=遊郭)へ、どうしても行かなければならない用事があるといって出かけました。◆「ます」の変化した語。近世の遊里語。

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