例の意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)

ためし 【例】

名詞

「よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」

[訳] (川の)流れが滞っている所に浮かんでいる水の泡は、一方では消え、同時に一方ではできて、そのまま(川の面に)長くとどまっている例はない。


れい 【例】

名詞

「かかるほどにさぶらひたまふ、れいなきことなれば」

[訳] このような折に(宮中に)お仕えなさることは、先例がないことなので。

「ある人、県(あがた)の四年五年(よとせいつとせ)はてて、れいのことどもみなし終へて」

[訳] ある人が、任国での四、五年の任期が終わって、習わしの事務引き継ぎなどもすべて終了して。

「験者(げんざ)もとむるに、れいある所にはなくて」

[訳] 修験者を探し求めるが、ふだんいる所にはいなくて。

[訳] 気のせいか、ちょっと見たところ、普通の猫のようではなく。