傍目の意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)

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よそ見。わき見。わき目。

出典徒然草 一三七

「花の本(もと)には、ねぢ寄り立ち寄り、あからめもせずまもりて」

[訳] (桜の)花の下に、にじり寄って近寄り、わき見もしないで見つめて。

浮気。心変わり。

出典大和物語 一五七

「もとのごとく、あからめもせで添ひ居(ゐ)にける」

[訳] もとのとおりに、浮気もしないで(この女と)夫婦としてともに暮らしていた。

雲隠れすること。急に姿が見えなくなること。

出典栄花物語 花山たづぬる中納言

「わが宝の君はいづくにあからめせさせ給(たま)へるぞや」

[訳] 私の大切な主君(=花山天皇)はどこに雲隠れなさったのか。