具の意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)

ぐ 【具】

名詞

道具。調度。家具。

出典源氏物語 須磨

「御すみかのぐは」

[訳] おすまいの家具は。

連れ添う者。供の者。配偶者。

出典源氏物語 浮舟

「この宮の御ぐにては、いとよきあはひなり」

[訳] この宮のおつれあいとしては、(浮舟は)たいそう似合いの間柄である。

(食物に)添える物。

出典枕草子 花の木ならぬは

「齢(よはひ)をのぶる歯固めのぐにも、もて使ひためるは」

[訳] (ゆずり葉は)寿命を延ばす歯固めの(食べ物の)添え物としても使っているようだなあ。


-ぐ 【具】

接尾語

…そろい。▽衣類や道具などを数える。「装束(さうぞく)四ぐ」「御ごき(=食器)一ぐ」


-よろひ 【具】

接尾語

〔数詞に付いて〕…そろい。…組。▽家具、調度品などのそろいの物を数える。「すずり箱一(ひと)よろひ」

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