吾の意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)

あ 【吾・我】

代名詞

[訳] 今日こそは今日こそはと私を待っていらっしゃることだろう。

語の歴史

主に上代に使われた語。中古以後は、助詞「が」を伴った「あが君」「あが仏」などの形で使われた。⇒あが


あれ 【吾・我】


わぬ 【吾・我】

代名詞

われ。わたし。▽自称の人称代名詞。◆上代の東国方言。


やつかれ 【僕・吾・余・臣】

代名詞

わたくしめ。▽自称の人称代名詞。謙そんしていう語。

[訳] また、わたくしめは、嘆き申し上げるところだ。

参考

「やつこ(奴)あれ(吾)」の変化した語で、上代は男女ともに用いた。鎌倉時代までは「やつかれ」で、その後「やつがれ」となるが、近世になると、男性の古風な文語的な表現として用いられた。


わ 【我・吾】

代名詞

「憶良(おくら)らは今はまからむ子泣くらむそを負ふ母もわを待つらむそ」


わ- 【我・吾】

接頭語

相手を表す語に付いて、親愛の情や軽く見る気持ちを表す代名詞をつくる。「わ殿」「わ主(ぬし)」◆「和」とも書く。


われ 【我・吾】

代名詞

「大勢のなかにとりこめて、われうっとらんとぞすすみける」

[訳] 大勢のなかにおしこめて、自分こそ討ち取ろうと進み出た。

おまえ。▽対称の人称代名詞。対等または目下の者に対して用いる。中古末期以後の用法で、後に相手を卑しめていうのに用いられた。