変化の意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)

名詞※「す」が付いて自動詞(サ行変格活用)になる

(神仏などが)仮に人の姿となって現れること。また、そのもの。化身(けしん)。権化(ごんげ)。

出典竹取物語 貴公子たちの求婚

「へんげの人と申しながら、ここら大きさまで養ひ奉る志おろかならず」

[訳] (あなたは)仮に人間の姿となって現れた人とは申しながら、このような大きさまでお育て申し上げる(私の)愛情はいいかげんな気持ちからではない。

(動物などが)別のものに姿を変えること。また、そのもの。化け物。妖怪(ようかい)。

出典源氏物語 蓬生

「もし、狐(きつね)などのへんげにや」

[訳] もしかしたら、きつねなどの化け物であろうか。

変わること。変化(へんか)。

出典徒然草 七四

「常住ならんことを思ひて、へんげの理(ことわり)を知らねばなり」

[訳] 永久不変であろうことを願って、一切のものは絶えず変化するものだという道理を知らないからである。◆「へげ」「へんぐゑ」とも。