宜宜しの意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)
うべうべ-・し 【宜宜し】
形容詞シク活用
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
もっともらしい。しかつめらしい。しっかりしている。
出典源氏物語 藤裏葉
「ものまめやかにうべうべしき御物語は少しばかりにて」
[訳] まじめでしかつめらしいお話は少しだけにして。◆「むべむべし」とも表記する。
むべむべ-・し 【宜宜し】
形容詞シク活用
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
「うべうべし」に同じ。
出典枕草子 故殿の御服のころ
「花のきはやかに房(ふさ)なりて咲きたる、むべむべしき所の前栽(せんざい)にはいとよし」
[訳] 花がくっきりと房になって咲いているのは、格式ばった場所の植え込みには実によい。