弓矢八幡の意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)

[一]名詞

戦(いくさ)の神である八幡神。また、八幡大菩薩(だいぼさつ)。武士が信仰し、自分の言行について誓うときに唱える。その場合、下に「照覧あれ」などの語を伴う。

出典調伏曾我 謡曲

「ゆみやはちまん・箱根の権現(ごんげん)も照覧あれ」

[訳] 戦の神である八幡神・箱根権現もご覧ください。

[二]副詞

誓って。神かけて。▽その事が真実であると誓ったり、強調したりするときにいう語。

出典入間川 狂言

「ゆみやはちまん、成敗(せいばい)いたす」

[訳] 誓って処罰いたします。

[三]感動詞

しまった。残念無念。▽失敗を悟ったときなどに発する語。

出典好色一代男 浮世・西鶴

「ゆみやはちまん、大事は今、七左(しちざ)様のがさじ」

[訳] しまった、大事なのは今だ、七左様をのがすまい。