心の意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)
うら 【心】
けけれ 【心】
名詞
「甲斐(かひ)が嶺(ね)をさやにも見しがけけれなく横ほり臥(ふ)せる小夜(さや)の中山」
[訳] 甲斐の国の山々をはっきりと見たいなあ。心ないことに、それをさえぎるように横たわって臥せている小夜の中山よ。◆上代の東国方言。
こころ 【心】
名詞
[訳] その女は、容貌(ようぼう)よりは気立てがすぐれていた。
「世の中にたえて桜のなかりせば春のこころはのどけからまし」
「堀江越え遠き里まで送り来(け)る君がこころは忘らゆましじ」
[訳] 堀江を越えて、遠い里まで見送りに来てくれたあなたの情けは忘れられないだろう。
「おのがなさぬ子なれば、こころにも従はずなむある」
[訳] 私が生んだのではない子なので、(かぐや姫は私の)意向にも従わないでいる。
「夜更けて、西東も見えずして、天気(てけ)のこと、楫取(かぢと)りのこころに任せつ」
[訳] 夜が更けて、西も東もわからなくて、天候のことは船頭の判断にゆだねてしまった。
「この歌、いかにいへるにかあらむ、そのこころ得がたし」
[訳] この歌は、どのようなことを詠んでいるのだろうか、その真の意味がつかみにくい。
「九日の宴(うたげ)に、まづ難き詩のこころを思ひめぐらし」
[訳] 九月九日の重陽(ちようよう)の宴に、まずむずかしい漢詩の趣向を思いめぐらして。