懇なりの意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)

ねむごろ・なり 【懇なり】


ねもころ・なり 【懇なり】

形容動詞ナリ活用

活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}

手厚い。丁重だ。丁寧だ。入念だ。「ねもごろなり」とも。

[訳] 丁重に心を尽くして慕う私であることだ。◆「ねんごろなり」の古い形。


ねんごろ・なり 【懇なり】

形容動詞ナリ活用

「朝(あした)には夕(ゆふべ)あらんことを思ひて、重ねてねんごろに修(しゆ)せんことを期(ご)す」

[訳] 朝には夜があることを思って、もう一度入念に身につけることの心積もりをする。

「思ひわびて、ねんごろに相語らひける友だちのもとに」

[訳] 思い悩んで、親しく交際していた友人のもとに。

「世俗の虚言(そらごと)を、ねんごろに信じたるもをこがましく」

[訳] 世間のうそを、正直に信じているのもばかげていて。