戯るの意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)
あざ・る 【戯る・狂る】
[一]自動詞ラ行四段活用
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
取り乱して動き回る。
[二]自動詞ラ行下二段活用
「あざれたり。御簾(みす)の前にて、人にを語り侍(はべ)らむ」
[訳] (歌は)しゃれている。御簾の前で、女房の方々に披露しましょう。
さ・る 【戯る】
自動詞ラ行下二段活用
「旅だちたるところにて、下衆(げす)どもされゐたる」
[訳] よそに泊まった先で、(お供の)下男たちがはしゃいでいるの。
「『入(い)りぬる磯(いそ)の』と口ずさみて、口おほひし給(たま)へるさま、いみじうされて、うつくし」
[訳] 「入りぬる磯の」と口ずさんで、(袖(そで)で)口もとをお隠しになられた(紫の上の)ようすは、たいへん気が利いて、かわいらしい。
[訳] (惟光(これみつ)の娘は)年齢の割には色気があったのだろうか。
[訳] 風情がある常磐木の姿は枝葉が茂っている。◆後に「ざる」とも。
そぼ・る 【戯る】
自動詞ラ行下二段活用
[訳] 一年の幸せを願う数々の祝い言を述べて、たわむれあっているところへ。
[訳] (手紙の)書きようは現代的でしゃれている。
たはぶ・る 【戯る】
自動詞ラ行下二段活用
[訳] (わが子は)立っていても座っていても(親と)一緒に遊び興じ。
[訳] 人にふざけて、物につけては争い。◆「たはむる」の古形。
たは・る 【戯る・狂る】
自動詞ラ行下二段活用
「さりとて、ひたすらたはれたる方(かた)にはあらで」
[訳] そうはいっても、すっかり色恋におぼれているというのではなくて。
「容(かほ)よきによりてそ妹(いも)はたはれてありける」
[訳] 自分が美貌であるからと恋人はふざけているのだよ。
「公(おほやけ)ざまは、たはれてあざれたる方(かた)なりし」
[訳] 表向きには、くだけた態度をとって、儀式ばらない人であった。