文の意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)
ふみ 【文・書】
名詞
「男児(をのこご)の、声は幼げにてふみ読みたる、いとうつくし」
[訳] 男の子が、声はいかにも幼そうなようすで漢籍を読んでいるのは、とてもかわいらしい。
「大江山(おほえやま)いく野の道の遠ければまだふみもみず天(あま)の橋立(はしだて)」
「唐土(もろこし)には限りなきものにて、ふみにも作る」
[訳] (梨(なし)の花は)中国ではこの上なくすばらしいものとして、漢詩にも作る。
参考
「文」はふつうの手紙以外に、恋文の意味でも使われる。恋文を意味する言葉に「懸想文(けさうぶみ)」があるが、恋文はふつう和歌の形式をとる。もらった歌に対する返事を「返し(歌)」という。
ぶん 【文】
もん 【文】
名詞
①
文(ぶん)。文章。多く、漢詩や漢文についていう。また、学問。
②
「経文(きやうもん)」「呪文(じゆもん)(=まじないに唱える文句)」の略。
-もん 【文】
接尾語
②
足袋の大きさの単位。底の長さで測り、一文は八分(ぶ)(=約二・四センチ)。▽一文銭の直径を基準とするところから。