時の意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)

さだ 【時】

名詞

〔多く「さだ過ぐ」の形で〕時期。機会。盛りの年齢。


じ 【時】

名詞

一日を「六時(ろくじ)」に分けて行う「勤行(ごんぎやう)」の時刻。また、その「勤行」。◇仏教語。


しだ 【時】

名詞

参考

上代東国方言。現代でも用いる「寝しな」などの「しな」の古形という。


とき 【時】

名詞

「若きどち、心とどめて見る人は、ときをも分かぬものなれば」

[訳] 若い者同士、互いに注意して見る人は、(見たり見なかったりという)時間の区別がないものなので。

[訳] 夜も更けて、子の時刻(=今の午前零時)ごろに。

「とき知らぬ山は富士の嶺(ね)いつとてか鹿(か)の子まだらに雪の降るらむ」

「桜花ときは過ぎねど見る人の恋の盛りと今し散るらむ」

[訳] 桜の花をみるのによい時機は過ぎていないのに、見る人の惜しむ盛りだと思って、今こそ散っているのだろう。

「いづれの御(おほん)ときにか、女御(にようご)・更衣(かうい)あまたさぶらひ給(たま)ひける中に」

[訳] どの帝(みかど)の御治世であったろうか、女御や更衣がたくさんお仕えしておられたなかに。

[訳] その後は世が変わって時勢が移ってしまったので。

[訳] 降りてきている時に、軒の高さぐらいになって。

「ときなりける人の、にはかにときなくなりて嘆くを見て」

[訳] 勢いが盛んな時期であった人が、急に盛んな勢いがなくなって嘆くのを見て。