本の意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)
ほん 【本】
名詞
①
書物。書籍。本。(よりどころとなる)原本。原典。
[訳] 物語や歌集などを書き写すときに原本に墨をつけないこと。
「やがてほんにと思(おぼ)すにや、手習ひ・絵など、さまざまに書きつつ見せ奉り給(たま)ふ」
[訳] そのまま手本にとお思いになるのであろうか、(源氏は)手習いや絵などを、さまざまに書いては、(若紫に)お見せ申し上げなさる。
もと 【本・元】
[一]名詞
[訳] その竹の中で、根もとが光る竹が一本あった。
「ひとり灯火(ともしび)のもとに文(ふみ)を広げて」
[訳] ひとりで灯火の下に書物を広げて。◇「下」とも書く。
「京に、その人の御もとにとて、文(ふみ)書きてつく」
[訳] 都へ、ある人のいらっしゃる所にと思って、手紙を書いて託す。◇「許」とも書く。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」
[訳] 流れていく川の流れは絶えることがなくて、なおその上に、以前からあった水ではない。◇「旧」「故」とも書く。
「『想夫恋(さうぶれん)』といふ楽(がく)は、…もとは『相府蓮(さうふれん)』、文字の通へるなり」
[訳] 「想夫恋」という音楽は、…はじめは「相府蓮」という名で、「想夫恋」と音(おん)が通じているのだ。
「歌どものもとを仰せられて、『これが末(すゑ)、いかに』と問はせ給(たま)ふに」
[訳] 多くの歌の上の句を仰せになられて、「この下の句は何か」とお尋ねになるので。
[二]副詞
「もとありし前栽(せんざい)もいと繁(しげ)く荒れたりけるを見て」
[訳] 以前にあった庭の植え込みもたいそうひどく荒れているのを見て。
-もと 【本】
接尾語