消すの意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)

他動詞サ行四段活用

活用{さ/し/す/す/せ/せ}

見えなくする。消す。

出典奥の細道 山中

「今日よりや書き付けけさん笠の露―芭蕉」

[訳] 今日からは笠に書いた「同行二人」という書き付けを消そう、笠に置いた露で。

取り消す。撤回する。否定する。

けなす。くさす。

出典好色一代男 浮世・西鶴

「京に来てよい事見た目で、大方の事はとけされて」

[訳] 京に来てすばらしい物を見てしまった目では、たいていのことはとけなされて。

〔「肝(きも)」「心」などを受けて〕心の平静を失う。びっくりする。

出典平家物語 一一・逆櫓

「ただ耳を驚かし、きも魂をけすより外(ほか)の事ぞなき」

[訳] ただ聞いて驚き、心の平静を失うよりほかのことがない。