現すの意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)
他動詞サ行四段活用
活用{さ/し/す/す/せ/せ}
①
表面に出して示す。明らかにする。
出典徒然草 八〇
「死を安くして後はじめて名をあらはすべき道なり」
[訳] (武勇の道とは)平然と死んで、はじめて武勇の誉れを天下に明らかにすることができる道である。
②
隠さず言う。打ち明ける。
出典万葉集 八五四
「君を恥(やさ)しみあらはさずありき」
[訳] あなたに対して恥ずかしいので打ち明けずにいたのだ。
③
(神仏などが)この世に姿を現す。霊験を示す。
出典源氏物語 玉鬘
「初瀬(はつせ)なむ、日の本(もと)のうちにあらたなる験(しるし)あらはし給(たま)ふ」
[訳] 初瀬の観音は、日本の中ではあらたかな霊験をあらわしなさる。
④
(文章に)表現する。書き記す。◇「著す」とも書く。