畏まりの意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)

名詞

恐れ入ること。恐縮。慎み。

出典竹取物語 貴公子たちの求婚

「きたなげなる所に、年月を経(へ)て物し給(たま)ふこと、極まりたるかしこまり」

[訳] (こんな)見苦しい所に、長い間お通いくださいますことは、この上なく恐れ入ること(でございます)。

お礼。

出典源氏物語 若紫

「いと、むつかしげに侍(はべ)れど、かしこまりをだに」

[訳] たいそう、むさくるしうございますが、せめてお礼だけでも(申したい)。

謝罪。おわび。

出典源氏物語 椎本

「え参らぬ由(よし)のかしこまり申し給(たま)へり」

[訳] 参上できない事情についてのおわびを申し上げなさった。

(朝廷からの)おとがめ。勅勘(ちよつかん)。

出典枕草子 うへにさぶらふ御猫は

「かしこまり許されて、もとのやうになりにき」

[訳] おとがめを許されて、もとのようになった。