返りの意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)
かえり 【返り】
⇒かへり
かへり 【返り】
名詞
①
帰ること。(行って)すぐもどること。
出典大和物語 五四
「しをりしてゆく旅なれどかりそめの命知らねばかへりしもせじ」
[訳] 枝を折って(帰りの)目印にしてゆく旅だが、はかない命で先のことはわからないから、(無事に)帰ることはあるまい。◇「帰り」とも書く。
②
返事。返歌。
出典源氏物語 若紫
「はかなき一(ひと)くだりの御かへりのたまさかなりしも」
[訳] ほんの一行ほどのお返事がたまにはあったのが。
-かへり 【返り】
接尾語
〔数を表す語に付いて〕…回。…度。▽回数を表す。
出典更級日記 竹芝寺
「いま一(ひと)かへり我に言ひて」
[訳] もう一回私に言って。