鮮やぐの意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 (original) (raw)

[一]自動詞ガ行四段活用

活用{が/ぎ/ぐ/ぐ/げ/げ}

はっきりして、目立つ。際立つ。どぎつい感じがする。

出典源氏物語 浮舟

「あやしき褶(しびら)着たりしを、あざやぎたれば」

[訳] みっともない褶(=腰から下に着ける衣服)を着ていたのが(着替えて)、際立ったので。

てきぱきとしている。はっきりしている。

出典源氏物語 宿木

「ものものしくあざやぎて、心ばへもたをやかなる方はなく」

[訳] なまいきで物もはっきり言って、気立てもしとやかなところがなく。

[二]他動詞ガ行下二段活用

活用{げ/げ/ぐ/ぐる/ぐれ/げよ}

目立たせる。鮮やかにする。

出典栄花物語 ゆふしで

「宮たちの御衣(おんぞ)ばかりをぞあざやげさせ給(たま)ひて」

[訳] 皇子たちの衣服だけを鮮やかにしなさって。