香道についてのあれこれ (original) (raw)

「香あそび」の起源は推古天皇の時代にさかのぼります。５９５年、淡路島に偶然に漂着した木を火の中に入れたところ、よい香りがしたので朝廷に献上したという内容の記述が日本書紀にあるようです。この木が沈香で日本に最初に伝わった香木のようです。この香木は朝廷でとても重宝されたそうで、当時の貴族の間では教養ひとつとなるほどで、これが香木の香りを聞いて鑑賞する香あそびのスタートといえるでしょう。それから２１世紀になった現代に今に受け継がれてきた歴史と伝統のある芸道が「香あそび」なのです。
香あそびの時に使われる道具についても伝統工芸という点で高い評価を受けています。また香あそびの時に自分が聞いた香りが何であるか答えを毛筆で記入していくので書のたしなみも必要です。「香あそび」は正解率を競うものではなく、一連の作法や香への深い知識や書道など「あそび」という教養をどれだけ極めているか、どれだけ自分を磨いているかということを追求する芸道です。

# by kodo-banzai005 | 2012-04-12 18:00

「香あそび」という言葉がありますが、これはどういうことを意味しているのでしょうか。日本の古来から伝わっている芸道の一つにあげられる香道の別名です。その香道の世界は「香木を焚いて香りを聞く」というシンプルでありながら、とても奥深い面を併せ持っている世界なのです。現代社会の中で私たちは、ストレスや疲れなどをためてしまいがちです。疲れがたまってくるとイライラしてしまうこともあります。そんな時に芳しい香りがどこからか漂ってくると、気持ちの切り替えができることがありませんか？心を落ち着かせたり、ゆっくりと心をリラックスさせてくれる効果が香りにはあります。香りに魅了され何か趣味を持ちたいと思っている人たちが、日本の伝統芸道のひとつである「香あそび」を選んでいるそうです。

# by kodo-banzai005 | 2012-04-06 07:00

私たちが生活している現代社会はストレス社会と言われています。日々のストレス対策として入浴剤を入れたお風呂にゆっくり入る、部屋でアロマやお香をたく、仕事が終わってマッサージに行くなどいろいろな方法がありますが、心や体を癒したい時にアロマのような「香」はとても重要です。西洋の香りの文化であるアロマテラピーは私たちの生活の中にすっかり定着していますが、最近では日本の香りの文化である香道も注目を集めているそうです。世界中の香りの文化の中でも日本の伝統芸道である香道は独特の世界を持っていると言われています。それは「聞香」という目に見えない香りをとらえ表現するという精神世界につながるからだと思います。
もし４月から何か習い事を始めたいと思っている人には、聞香の体験をおすすめします。

# by kodo-banzai005 | 2012-03-31 23:00

通常の私たちの生活の中では「香りを嗅ぐ」といいますが、香道では「香りを聞く」と表現します。それが「聞香（もんこう）」です。聞香は貴重な香木の香りを深く味わう方法として一番適した方法で、香りに心を傾けてじっくり聞くという作法でもあります。日本においての香の歴史は古く推古天皇の時代(５９５年)に淡路島に香木が漂着したことが起源となります。中国から仏教が伝来すると仏事の供養に用いられ、平安時代は雅な貴族文化として発展し、鎌倉時代は上級武士にも広がり、室町時代に伝統芸道の「香道」としてかたちづくられました。江戸時代になると有力な商人の間にも広がっていきます。それから現代に至るまで香の文化は受け継がれてきました。

# by kodo-banzai005 | 2012-03-31 20:00

香りによって心身を癒やすといわれるアロマテラピーは1980年代以降に日本に紹介されましたが、日本には室町時代から香道という伝統芸道が存在していました。目に見えない香りを聞いて香りを言葉で表現する、香道はとても奥深い伝統芸道であるので、その道に携わる者の心を引きつけ、現代においても親しまれ楽しまれているようです。現代社会に生きる私たちは仕事や生活習慣によって精神的・肉体的に日々ストレスや疲れをためています。香道にもアロマテラピーと同じように香りによって心身を癒やす効果があるので、茶道・華道のように習い事や趣味のひとつとして香道を始める方もたくさんいらっしゃるようです。香道では、組香のように季節や物語をテーマにした香りの組み合わせを作り、その香りを聞き当てるゲームのような遊びもありますが、得点を競うものではありません。四季折々の季節を感じ、物語を読み理解しておくような一般的な教養を競います。また香道で使われる道具については、伝統工芸や美術品としての価値の高いものもたくさんあります。

# by kodo-banzai005 | 2012-02-27 23:00