あちたりこちたり (original) (raw)
マイナンバーカード騒動は、まるで落語「ぜんざい公社」だ。
2023年 06月 14日
マイナンバーカードのトラブルには、ほとほと呆れるが、文春オンラインの記事を読んで、ある落語を思い出した。
朝日新聞の記事の引用を含む文春オンラインから。
文春オンラインの該当記事
岸田首相が期待、河野太郎の「突破力」の正体とは…マイナンバーカードをめぐる「ずさんの極み」
プチ鹿島2023/06/13マイナンバーカードの問題が続出。関連したサービスで間違った登録や情報漏れが次々と発覚している。
あなたは、あの替え歌を覚えているだろうか。2015年に甘利明大臣(社会保障・税一体改革担当)が「ゲスの極み乙女。」のヒット曲を用いて替え歌を披露した。
「私以外、私じゃないの。当たり前だけどね。だからマイナンバーカード」
美しすぎる「たらい回し」
このPRとドヤ顔は今も動画で確認できるが、マイナンバーカードは現在どんな事態になっているか?
『マイナ保険証、不信の連鎖 医療情報「私のじゃない」→対応たらい回し』(朝日新聞デジタル5月24日)
「私のじゃない」! 「私以外、私じゃないの」じゃない。
記事で紹介されている女性は4月中旬にマイナンバーカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」を使ったところ、画面に表示されたのは全くの別人の名前だったという。その後も酷い。どんな対応をされたか?
“・マイナンバー制度を所管する総務省に電話すると「デジタル庁の番号を教えるのでそちらで」と一蹴された。
・デジタル庁に電話をかけ、一から事情を説明し直すと「厚生労働省に確認します」と電話を転送された。
・その後、厚労省所管の社会保険診療報酬支払基金が対応する流れになったが、結局、連絡が来たのは国民健康保険中央会からだった。”
総務省→デジタル庁→厚労省による美しすぎるたらい回し。ゲスの極み。
映画「生きる」を思い浮かべないでもないが、より近い笑い話になると落語「ぜんざい公社」である。
Wikipedia「ぜんざい公社」から、あらすじをご紹介。
Wikipedia「ぜんざい公社」
ある男が「ぜんざい公社」と言う役所の存在を知り、ぜんざいを食べようと思って公社を訪ねる。ところが入るなり、男は住所を聞かれ、書類を書かされ、健康診断を受けさせられたりと、食べる前の段取りが多く、窓口対応がことごとく硬直化した書類・捺印主義で、果ては各部署でのたらい回しにあう。それなのに、大金を印紙で支払いやっとの思いでありつくぜんざいは、汁気も甘味もまったくない代物。男が申し出た苦情に、食堂の担当官が「甘い汁はすべて当方が吸っております」と返答するところで落ちとなる。
実際の噺は、演者によっても違うが、何度も、「会社員、ヒラ、ですね」と言われたり、同じビルの高層階を行ったり来たりしたり、など、ぜんざい一杯食べるのに、大変な苦労がある。
昔昔亭桃太郎の「長い汁粉ロードだった」というクスグリが好きだ(^^)
サゲは、皆、ほぼ同じ。
きっと、マイナンバーにおいても、甘い汁を吸っている役所やその下請けがあるに違いない。
要するに、手間がかかればかかるほど、甘い汁を吸う機会も増える、ということだ。
本来は、手間を減らすための仕組みだったはずなのにね。
マイナンバーに、なかなかたどり着けないという新作落語が出来そうだ。
昨日、今日は飲食店のアルバイトだった。
以前より疲労感があるのは、まだ、メニューのレシピを全て覚えていないせいもあるし、全員年下の先輩からの目が光っている中での緊張もあるだろう。
足腰も張っている、という話を店長に話すと「そりゃぁ、そうでしょう」と返ってきた。
次は土曜日。
帰り際、店長から「土曜日ね!」という声がかかったのは、辞めずに来てね、という意味があったのかどうか。
あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。
by 小言幸兵衛
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