超有名な大猿モンスターが大暴れする映画「キングコング」を盆に見た (original) (raw)

盆も過ぎたなぁ。ということは盛夏ってのも過ぎ時だよな。

盛夏といえば英語で「dog days」というんだよな。で、その昔「Dog Day Afternoon」ていう洋画があって、それを邦題にしたら「狼たちの午後」になったんだよな。dogが入ったワードだけど犬とは関係ないし、ましてや狼も関係ない。なんか意味の崩れた伝言ゲームみたくなった~。という映画に絡めた英語の勉強の話を思い出す。

狼たちの午後」を見た後には、作中に出てくるセリフ「アッティカ!」を意味なく日常で連呼する謎の流行りも生まれたよな(←個人の世界でのことです)。これは気軽に叫ぶのに向く軽いワードではなく、シリアスな物語性を持つワードだからあまり真似するものじゃないかもしれない。

しかしその盛夏を過ぎた感じなく今日も絶好調で暑いなあ。狼たちも暑い午後にバテバテだろうに。早くなんとかして。

そんな盛夏は洋画チックな気分なのである。←話題としてやや乱暴なハンドル切りかもしれないが、この夏に湧き出た映画を見たい欲求は確かにそこにあるのだ。つうわけでこの夏は映画を色々見た。

盆の3日程は故あって外界から遮断された田舎の家で過ごした。自分のPCがないことで今やっている番組がチェック出来ない。なのでそこの家に備え付けの古いDVDを見て過ごすしかなかった。

その中にあったのが特撮においては古典的名作の「キングコング」だった。

なんと1933年の映画だそうだ。大昔過ぎて引っくり返るわい。

マジかよ。古いのは知っていたけどもうちょっと最近の物だと思っていた。あのゴジラよりも更に20年くらい前の映画なのか。すげぇな、ここに出ている人間なんてほとんど皆死んでるだろってくらい大昔の映画だな。

以前に一度見たことがあるし、なんならおまけにコレをオマージュした「猿人ジョー・ヤング」もその後に見た。もっとおまけに日本に上陸して暴れた東宝の「キングコング対ゴジラ」「キングコングの逆襲」も見た。

そんなこんなあって、私は巨大な暴れ猿コンテンツに造詣が深い。でも今回見るのが久しぶりすぎたからめちゃ新鮮に見れた。

平成に入ってからも最新SF技術で綺麗にリメイクしたバージョンがあったから、そっちを見た記憶が強くて旧作のことを結構忘れていたかも。

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改めて見るとこいつは名作だ。大変面白く娯楽性に富んでいる。

内容は結構シンプル。最初は島、後半部では街でコングが暴れる。あっちとこっちで展開する楽しい二部構成っすね。

映画撮影のために撮影チームが謎の島に行くと、そこの原住民が神と崇める大猿の存在が明らかになる。

映画の主演女優として島に来たアンは、大猿のキングコングの生贄にされ、コングに超気に入られて森の中に連れ込まれてしまう。そこから彼女を奪還するミッションが展開され、アンは無事人間世界に帰還することが出来た。

その後、コングはすごい見世物ビジネスに出来るということで街に移送される。拘束を自力で脱したコングは、街に来ても大暴れ状態で超大変。

コングは再びアンをゲッツしてエンパイア・ステート・ビルに登る。そこを戦闘機に攻撃され、コングは落下死してしまう。ここで悲しくエンド。

そんなこんな美女と野獣の魅力で見せて行く一大SFパニックアクションが本作「キングコング」である。その道ではまさに金字塔。ちなみに金字塔とはピラミッドのことである。エジプトの遺産にも感謝しよう。

うむ、とても分かりやすい内容でアクション性、パニック性としてもシンプルに面白さが伝わってくる。これは満点映画ですね。古いけど面白さは十分だ。だいたい90分くらいの映画だったけど退屈しなかった。

最近のデジタルアニメやゲームの見ていたらまずは画面が明るすぎる、あとは色が多すぎることから目が疲れるんだよね。その都合から、色と光が少ない大昔の白黒映画は目への刺激と負担が少なく、気持ち的にも楽な感じで見れた。最近の人間のくせして趣味と体質が現代向けでない私がいると確認が取れたお盆でした。大昔の白黒世界を令和に見るのもマジで全然悪くないっす。

最初の島に移動するまでの船の上では、丁度良い安っぽさの男女ラブロマンスがあり、島に降りたらラブなんてやってる場合じゃねぇ大怪獣進撃が展開する。この緩急は心地よい。ロマンスをやっているよりも大猿のモンスターと殺り合う方が楽しい青春に向きますなぁ。

この展開から学んだことは、どこに行って何を撮るのかという企画の全貌がよく分からん映画作品には関わるなってことだな。街でアンを見つけて女優に誘ったあのおっさんがもう怪しいし、結果的にすごい困ったことにもなった。

今回クソ迷惑を被った一位の被害者は女優のアンだったな。コングも脅威だが、アンを撮影に引っ張っていった映画監督のおっさんも胡散臭いし、コングを街に連れ帰って金儲けに使おうとした根性が悪い。戦犯はコングを街に連れ帰ったヤツです。

島の原住民が原住民のイメージとしてあまりにもコテコテでガチ感がすげぇ。怪物のご機嫌取りのために生贄を用意しようという民族思考が今となってはなんかレアに思える。最近のアニメやゲームでもあんまり見ないヤツかな。生贄なんて意味ねぇに決まってんだろ!ってのが、最近生まれた人間である私の考え。

コングも結構色気づいた化け物猿で、最初の生贄候補の原住民のギャルよりシティギャルのアンの方にメロメロだから始末におえない。結構スケベなヤツだな。

一番の注目シーンは、コングのアクションシーンだ。コレはシンプルに爽快感があって最高。ハリーハウゼン特撮でも同じみのストップモーション技術で動く特撮は良い。

あれ?キングコングストップモーションだったのか。普通にきぐるみを来て歩き回る撮影方法だと記憶していた。なので不意打ちのストップモーションに感動。やっぱりこのヌルヌル且つ歪な感じの動きが良いよな。

コングの森に入っていけばめっちゃ恐竜が出てくる。大猿の他には恐竜がいるとかどういう世界やねん。人間から見たら全部どデカい怪物なので怖いだろうな。恐竜が好きなのでこの出会いは嬉しい。

古いけどモンスターの巨大さ、強大さをなかなかの迫力で見せてくれて楽しい。SFパニックとしてこのカオスな森のシーンはイケる。

ここではコングが最強で恐竜だって力で黙らせてしまう。恐竜の顎を掴んで力を加え、口を逆パカさせて殺すコングの戦法は結構残酷。

原住民の集落や都会でもめっちゃ人を殺していて怖い。コングってもうちょっと大人しいイメージもあったけど、容赦なく殺っちゃってるな。

味が不味いのか、人を食いはしないものの歯で噛んで殺している。足で踏みつけてズリズリしてぺっちゃんこにして殺すシーンも印象的。しっかりと脅威だな。ここまで暴れん坊猿だったのか。

そういえば「ドラゴンボール」のサイヤ人が大猿になって暴れるのもここからヒントを受けてのことなのかな。色々見て大きくなって来たから「大猿」のワードで他の色んなオタクコンテンツを思い出すんだよな。1つ見たら10のコンテンツを思い出すというのが鍛えられたオタク脳の働き方。

街での大暴れっぷりも爽快。家の窓からコングの大きな目が覗いている、人んちに手を突っこんでめちゃくちゃにするなど、巨大なボディだからこそ捗る圧倒的暴力が見られるのが印象的。この昔からもしっかり描くドパニックシーンは今日見てもイケる。

最後はあの有名なエンパイア・ステート・ビルでの攻防が熱い。一番印象的なここのシーンはしっかり記憶していた。

ここでコングを攻撃する戦闘機がまたアナログ式で、こんなの今だったらどこの空にも見られないだろう。ああいういかにも古臭い飛行機の方が最近のよりも操縦が難しいのかなとか思って見ていた。

攻撃を受けたコングはビルから落ちて死んでしまう。めちゃくちゃ暴れて人間をビビらせた脅威だったわけだが、考えてみれば人のエゴでこうなったわけだから可哀想だよな。

映画撮影に行ったまではまぁ良しとするけど、あそこから無理やり街まで連れ帰った人間が悪い。人のエゴで本来なら傷つくことのない命が傷つく。これも時代に見るリアルなのだな。

とかなんとかいう切ない考察も済んだところでおしまいだ。

全体としてはとても面白い映画だった。コング100周年記念もそこまで遠くはない。その時が来たら100年目の新作コングを作って欲しいかも。今からそれを狙っている関係者がいるのかもしれない。

というわけで、名作よ永遠なれ。

おまけに「狼たちの午後」もジャンルは全く異なるが結構良い作品だからオススメしまっす!

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