忘れるな!我らのイマジネーション「行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー 夢の超トッキュウ7号」 (original) (raw)

「行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー 夢の超トッキュウ7号」は、2015年6月24日に発売されたオリジナルビデオ作品。

へぇ、こんなのあったんだ。知らんかった。多分テレビでやったことがないヤツだよね。

テレビシリーズ終了後にもまだ追加エピーソードを作ってくれるのは、ファンにとって嬉しい事だよね。私もトカッチと明くんが推しなのでまた彼らに会えて嬉しいぞ。

YouTubeで無料公開されていたのを「タダで見れるって素晴らしい!」としっかりありがたがって見てきたぞ。それこそアップされてから特急でね。アップ当日にすぐに見ました。

行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー 夢の超トッキュウ7号

内容

本作はテレビ版トッキュウジャーの最終回からその後のお話を描いたものである。

テレビ最終回から時はすっかり流れ、物語は2025年からスタートする。そこにヘイ大公というシャドーラインの悪者が襲撃をかけてくる。でも大人になったライト達はイマジネーションの力を無くしトッキュウジャーにもなれない。戦えない彼らが逃げ回る内に迷い込んだのは2017年の世界だった。

小学校卒業を控えた子供の自分達と出会ってあれこれする中でイマジネーションを取り戻し、未来に帰ってヘイ大公の野郎をぶっ飛ばす。

その模様を痛快アクションで描いたとても良い作品です。

感想

まず2025年の大人になった皆に注目。皆さん大人になって社会でやっていく中で結構息詰まっている模様。はっきりとした未来の形が見えてこないと悩んでいます。スーパーヒーローが急に人生リアル感を

まぁ誰だって大人になる過程で人生を見通す目を曇らせることの1度や2度あるってものだ。中には一度曇ったらそこから失明状態で未来も今も見えなくなって終わっていく者もいるんだけど。とにかく子供から大人になるまでの未来を目指すのは決して楽な道ではないということを初っ端からもやんわりと教えてくれる。ヒーローもヒーローを卒業すればただの人間だと分かる。

メガネを外してコンタクトになったトカッチ、テレビの時よりもなんだかずっとお姉さんに見えるミオ、カグラ、ここらあたりの成長が2025年世界の見どころ。

2025年と2017年を行き来して物語が展開する。17年はとっくに過去だし、25年だってあと半年もしない間に突入することになるんだな。ちょっと待っている間にも、かつて未来の物語として作った世界が全部リアル世界では過去になって行くんだな。そこにちょっとの寂しさと儚さを感じたぜ。

儚いといえば、あれだけ「勝利のイマジネーション!」を言っていたトッキュウジャー諸君が大人になったらイマジネーションの力を無くしたただの一般人に成り下がっていたこと。大人になるにつれて頭の中は現実でいっぱいになり、楽しくも強いイマジネーションが入り込む隙間はなくなっていく。ここに成長と共に寂しさも感じるよな。子どもの時しかトトロに会えないみたいなファンタジーから卒業しちゃう悲しいボーダーラインを見ちゃった。

私のお気に入り曲にL'Arc~en~Cielの「DIVE TO BLUE」という名曲がある。この曲の歌詞に「何もかもが堕ちていくけど 君だけは大人にならないで」という超印象的で好きなフレーズがある。

2025年のトッキュウジャーにこのフレーズを感じた。大人になって堕ちるとは、純粋なイマジネーションを失うことなんだな。私は大きくなったが、大人になりきらない子供の心を失わないよう努めて生きている。そうでない自分を愛せないからだ。

仕方ない都合かもしれないが、大人になることで変わって失う大事なものがあるという事を描いた今回のトッキュウジャーのメッセージ性は深くて好きだな。

2017年の世界ではワゴンちゃんがしっかり出世して車掌さんになっている。おめでと~。

そしてその手には車掌さん特権のチケットくんの姿がある。チケットくんが関根勤車掌以外の手に異動とは、意外な未来だ。

小学校時代のヒカリくんのショタ熱にやられてワゴンちゃんがまいっちんぐになっているのは可愛いし面白い。お前、情熱的なショタお子様が好きだったのか。良い趣味してらぁ。それとワゴンちゃんの中の人の堀江由衣が好きです。

大人のライト達が変身できないのに、小学校時代のライト達が変身して戦えるのも印象的点。皆小学生なのに変身して頑張っている。ちびっ子戦隊も応援したくなる。

他注目ポイントは、失踪した明くんとその鎧であるタンクトップの謎、そしてタイトルにあるトッキュウ7号の存在。

明くんをやっと見つけたと思ったら「浪川かいっ!」と突っ込んでしまうフェイク浪川が顔出し出演を決め込んだ。あそこは笑う。

こんな所に顔出し出演していたのか。というわけで、皆大好き元天才子役 浪川大輔をよろしく!

明くんのタンクトップは怪人化してそこらをぶらつき、ハーモニカを吹きながら焚き火もしていた。闇のピョン吉化してタンクトップが単体で跳ね回るシーンはシュール。

長年明くんの鎧として人生を共にしてきたというが、子供ライトには「タンクトップじゃん!」とツッコまれていた。タンクトップだって頑張る線路整備士の鎧になり得るのです。

タンクトップを失った明くんは、素肌に直で革ジャンをはおった乳首とおへそ解禁のファションに成り下がっていた。あれはあれで喜ぶ人もいるだろうが、彼からタンクトップを奪ったら失ったものがデカかったとしか言えない状態になる。そのタンクトップも25年の世界ではダメージ回復して復活していたので安心した。

紫色の謎の戦士 トッキュウ7号が颯爽登場する。謎の戦士としての登場だが、めっちゃ関根勤の声がするぞ。気になるヤツだな。戦隊で紫色の戦士ってのも珍しい。今のブンブンジャーには紫がいるけど。

まぁ関根元車掌が正体だったんだけど。クレジットでも元車掌になっていた。

しかしまさか関根勤が変身するとは知らなかった。これは意外過ぎる。約10年前の作品なのに今更ながらそこにはかなり驚く。これは娘に自慢出来るだろう。

ヘイ大公の力でテレビシリーズお馴染みの幹部怪人の劣化コピー達も登場。その後にはグリッタちゃんも出てきてちょっとした同窓会気分になれた。グリッタちゃんは相変わらずデカいなぁ。日傘をさしているけどデカい体が傘からはみ出しすぎ。

最後は変身能力を取り戻した大人トッキュウジャーと子供トッキュウジャーが共闘してヘイ大公をフルボッコでエンド。1~5号×2と6号、7号の合計12戦士で大暴れの痛快アクションで落とした。

最後の最後は余裕の戦闘で、敵を倒しながらのキャラ紹介EDとなっていた。この余裕の見せ方も今回だけの良い演出で良いよな。

というわけでめっちゃ楽しかった。

大人のトッキュウジャーが、子供時代の自分達に刺激されてイマジネーションの力を復活させる展開には希望がたっぷりで良かった。あそこに大切なメッセージ性が含まれているな。

トッキュウジャーは健全で教養のある推せるコンテンツです。

行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー 夢の超トッキュウ7号

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