自転車🚴で十津川村の吊り橋めぐり その5「吊り橋渡るなら今でしょ」【了】 (original) (raw)

【前回まで】自転車🚴で十津川村の吊り橋めぐり その4「神ってる温泉」から再スパート🚴 - kotarosandayoneの日記 (hatenablog.com)

思えばこの夏、熊野川の最上流・天川村をスタートして川を🚴‍♂️で下りながら吊り橋を訪ねる事、シリーズものべ12回を数えました。

「天の川🌌」に架かる 和田の吊り橋(天川村

着替え👕とお昼ご飯🍱 阪本の吊り橋(五條市大塔町)

災害時も人が行き来できた 清水橋(五條市大塔町)

渡れない吊り橋もありました 🐵猿飼橋(十津川村

アプローチの最後は山道 小黒谷の吊り橋(十津川村

『吊り橋と自転車の魅力を伝えるため、元ジャーナリスト🎥✏️のプライドをかけた最後の戦いが始まる』

う~ん。好奇心旺盛というか、年齢(とし)を考えないおっちょこちょいだけの気がする・・

河原の温泉に浸かったあと、峠道を越えて二津野ダムにやって来ました。(赤い↗の地点)

急峻なV字谷の地形に対して、国道(十津川街道)はずいぶん高いところを通っています。熊野本宮⇔十津川温泉のルートは「川の峠道」を越えていく事になります。

ダム湖を見下ろす十津川街道(国道168号)

【二津野ダム】(ふたつのだむ)1962年竣工 堰の高さ約20mのアーチ式コンクリートダム。十津川水系の豊富な水量と深い谷の地形を利用して、上流側の風屋(かぜや)ダムの貯水は「十津川第一発電所」(75000KW)、下流側の二津野ダムの貯水は「十津川第二発電所」(58000KW)の電力を生み出す。

ダムは7つのゲートがあります

上流の風屋ダムが蓄える水量が多いので、流域に雨が集中した時はフルゲートで水量を調整し、洪水防止の役割も果たします。

身を乗り出して写真を撮るのは「職業病」です?

ゲートの脇から十津川街道を見上げます。ダムとの標高差は100~120m。

ダムの下流方面 県境を越えたその先に熊野本宮大社が鎮まっています

二津野大橋にやって来ました 午前9時15分

ここからあと少しで二津野の集落に入ります

【二津野大橋】(ふたつのおおはし)「一本橋」ですが・・ 長さ 193mで 「十津川吊り橋オリンピック」堂々の🥈(銀)!

金🥇は文句なし「谷瀬の吊り橋」長さ297m

銅🥉は「渡るなら今でしょ」の林橋 長さ186m

銀と銅は僅差ですね。渡る前にもう一つ、吊り橋の看板をよく見てみると。

村道二津野線」と記されている。そうです、吊り橋は「村の管理する生活道路」なのです。一般の道路と比べて、建設後もめっちゃ維持費がかかりそうですが。

「道路の脇」には観音菩薩地蔵菩薩が並んでいました

長い橋らしく、橋を支える縦のワイヤーがとても長いです。

あくまで記念写真です👽

公式には吊り橋の高さ=35mとあるが、ダムの水位によってずいぶん変わるようで今日の高さは目測で15m位。高いところが苦手の人には十分ですが。

肝心の「橋の揺れ具合」ですがこれが曲者。その3で紹介した「込之上橋」のようには木板が沈み込んだりはしないものの、右足を出せば右、左足を出せば左に傾きます💦。

木板の幅はこんな感じ 自転車は比較用です

まだ半分以上あります さすが吊り橋五輪🥈

車を置いてあるダムとの距離は約600m

観光協会のHPなどによるとダム湖は「日本有数のオシドリ🦆の越冬地」とある事から、おしどり夫婦の方は一度ダムを訪れてみてはいかがでしょうか。吊り橋の上ではお互い、本性が出るかもしれませんが。

「これくらいでビビッて、あなたがそんな情けない男だとは思わなかったわ」「何だと?お前の体重が重いから揺れるんじゃないのか!?」

まさにおしどり夫婦崩壊💦の危機。

ダム湖では流木などの回収作業が行われています 越冬の鳥も安心です

やっと対岸(国道側)に着きました。では判定です。

【総合難易度 ★★★★】ちょっとおまけしていますが、左右の揺れがコワいので。

【アクセス】二津野ダムの手前に🅿あり(数台)一番奥は関係者用です。ダムの駐車場から吊り橋入口まで徒歩 約15分

国道側からのぞむ対岸の二津野集落

国道側と言ってもここから標高差120mもあるんですが (^^;)。歩いてもしんどいですが自転車を担いで登ります(笑)。

登り始めはこんな感じ

次第に階段状の道になってきます

いつもながら一番しんどい(もしくは危ない)ところの写真はありません。

この辺。

写真を撮るふりをして休憩するのはいつもの事です

このテクニック?は登山道🏞️でうまく後ろの人に追い抜いてもらう時にも使えます。

車の音が近づいて来ました もう少し

この辺りで、「道路の車コミ」で写真を撮ろうと思ったら(自転車を担いでいるので、)サッと📷️が取り出せなくて見送ったら「日本一の路線バス🚏🚌」でした。悔しすぎた。。

ついに到着しました バス停🚏が見える

「桑畑隧道口」バス停の時刻表。五条駅大和八木駅行のバスは1日3本。このほか十津川温泉行の村営バスが1日2本。

ご覧の様に路肩からは離れて📷️を撮っているが、峠を行くドライバーは「何か見てはいけないもの👻」を見たかのようにやや避けているように感じました。気のせいかな?

一度試しに、ここで本物のバスを待ってみようか? 行き過ぎられたら悲惨すぎるが。

吊り橋から登って来た坂(村道)を振り返る

時々写真を撮りながら休憩して、吊り橋からバス停まで20分でした。

二輪車路肩走行注意」の案内が出ています。照明は前後とも点きます💡

地理院のアプリで調べたらダムとの標高差は120mでした

このままダムまで🚴‍♂️で戻っても良いのだが、最後の吊り橋がこの下流にある。しかも集落には自販機もある(👈ここ重要)。よし、そうしよう。

で最後は再び坂を登ってこなければいけないが。

かなり水量の多い「十二滝」。国道の真横にあり、十津川温泉~熊野本宮の間の見どころだが駐車スペースは車1・2台が精一杯。「二輪車」ならOK。

【十津川村観光協会】 十二滝 (totsukawa.info)

「五條新宮道路バイパス」より旧道からの方が景色が良い?

十津川村最南端の集落「七色」 自販機のお世話になりました🥤🥤🥤

「七色(なないろ)」。目の前を流れる十津川の流れを指すのか、真上の果無(はてなし)山脈を行き交う雲の景色を指すのか、両方かな?

ロマンあふれる地名です。ここでクイズです。

Q:十津川村七色から最近まで現役で投げていたプロ野球選手🌠を輩出したことがある。ホントか嘘か!?

この写真を見ながらお考え下さい

A:本当です🦜。

©2019 横浜DeNAベイスターズ

【濱矢廣大】(はまやこうだい)1993年 十津川村七色出身 HONDA鈴鹿→2013楽天→2019DeNA 現在 海外リーグに挑戦中

【Q】はDeNA、【A】は楽天カラーにしました。

さあそんな、幼少の頃の濱矢投手が慣れ親しんだ?、今回の旅を締めくくる「🌉チーム吊り橋」のクローザー⚾️の近くに自転車を停めます。

先に言いますが、駐車スペースが近くにありません。惜しい。

荷役用のロープウエイがあります

「七色地区」の生活道路からどんどん下って行きます。

ようやく、吊り橋が姿を現します。「鹿の声 聞こえど見えず 🦌鹿淵橋」。

【鹿淵橋】(かぶちばし)村道 七色ー鹿淵線 長さ150m 高さ24m(案内表示の通り)

橋の揺れを下から支えるケーブルが2系統あるのは今回見て来た吊り橋の中ではこれが初めてです。ちょっと色分けしてみましょう。

一部のみ色分けしていますが、赤系統と青系統の2グループで吊り橋の揺れを防いでいるのだそうです。渡ってみましょう。

自転車は道の脇に置いたままです

歩道部は鋼板。その下の渡し木も金属製です。木材を全く使っていない吊り橋を紹介するのは「阪本の吊り橋」に続いて2本目です。 ※2024.8.7 訂正

結構高さがありますね。楽しいです(人による)。

元カメラマンと自白(笑)しましたが、そんな大層なものではなく、仮に同じ立ち位置でもアングルによって「メッセージ性」が違うという事を紹介します。

上の写真は吊り橋の心臓部?メインケーブルを意識しつつ、「この先どこにつながっているの?」と疑問を抱かせるアングルになっています。

この「鹿淵橋」の一番の特徴は「五條新宮道路」バイパスを一望できる景色です。

対岸に渡って来ました。メインケーブルを支える塔は斜面の上にあります。

吊り橋の名前の元となった「鹿淵」集落の住民は全員引き上げたそうです。今後は「かぶちばし」の名前が生活の跡を引き継いでいく事でしょう。みんなで🌉に行きましょう。

橋を渡り切って振り返ればこんなユニークな景色が広がります。

「五條新宮道路」と吊り橋が垂直に交わっています。唯一無二の景観と言って良いのでは❓️

【🦌鹿淵橋】十津川村七色(なないろ)~鹿淵(かぶち)

【総合難易度】★★★☆(見つけにくい分☆をプラス)

【吊り橋のアクセス】

緑色の(旧)十津川街道紫の矢印の所から吊り橋に行けますが、残念ながら駐車スペースがありません。もう一度、自転車を置いたところの写真を載せます。後の判断はお任せしますが目印にしてください。

以下、「鹿淵橋🦌写真館📷️」です。

以上の4枚です。(笑)

雨上がりの十津川村は大変蒸し暑く、最後に岩からしみ出した冷たい水で顔を洗って、二津野ダムに停めた自家用車を無事回収(笑)して、今回の旅を終えました。

このブログで紹介した事のあるフレーズを紹介します。

【国内最長の生活用の吊り橋である「谷瀬(たにせ)の吊り橋」ばかりにスポットが当たっているが、深い谷間をはさんで人々が暮らしを営んできた、この地域特有の「文化遺産」である十津川水系の吊り橋の数々に目を向けて欲しい。】

熊野川を河口から上流まで自転車で🚴遡る旅 2023年盛夏(その2) - kotarosandayoneの日記 (hatenablog.com)

最後に、この「吊り橋シリーズ」を思い立ち、「西日本一の吊り橋博士」と評価されるべき個人様のサイトほかを紹介しておきます。

【 各リンク先 】

十津川村吊り橋マップ (kintsuri.main.jp)

近畿の吊り橋 (eonet.ne.jp)

管内吊り橋マップ/奈良県公式ホームページ (pref.nara.jp)

【十津川村観光協会】 ホームページへようこそ (totsukawa.info)

林修オフィシャルブログ「いつやるか?今でしょ日記」Powered by Ameba (ameblo.jp)

『吊り橋渡らないでいつ渡る? 今でしょ。』 先生、2回も使って御免なさい(>_<)

【シリーズまとめのページはこちらから】

折りたたみ自転車で奈良の吊り橋めぐり カテゴリーの記事一覧 - kotarosandayoneの日記 (hatenablog.com)

パリ五輪 柔道団体戦を見ながら書いてます。柔道🥋と吊り橋🌉の文化と技術は日本のお家芸です。

2024年8月3日 初回更新■■