真田三代記(さなださんだいき)とは? 意味や使い方 - コトバンク (original) (raw)
真田三代記(読み)さなださんだいき
改訂新版 世界大百科事典 「真田三代記」の意味・わかりやすい解説
真田三代記 (さなださんだいき)
真田昌幸,真田幸村,真田幸泰(通称大助)の真田家3代の興亡を主題とした講談。幕末近くに成立した実録体小説をもとにしており,講談ではなかでも幸村の大坂の役の奮戦が中心となっている。ことに地雷火を仕掛けたり,徳川家康を追い詰める話は有名である。最後に幸村親子は豊臣秀頼を奉じて薩摩へ落ち再起を図ることになる。塙(ばん)団右衛門,後藤又兵衛,木村重成等の〈英雄〉が登場するのも特色の一つである。なお,これらの話から発展して,のち《真田十勇士》《猿飛佐助》の長編講談も生まれている。明治の速記本には《幸村九州漫遊記》の類がある。
執筆者:吉沢 英明
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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