ことリハのブログ (original) (raw)

今回は、失語症の症状の一つ「保続」についてお送りします。

皆様に失語症についてのご理解を深めていただけますと幸いです。

<保続とは>

保続とは、自分が言った言葉を繰り返してしまう状態です。

本人が気づいている場合と気づいていない場合があります。

(例)

・リンゴを見て「リンゴ」と言って、その後に他のものを見てもまた「リンゴ」と言ってしまう。

・会話の中で使った言葉を、その後その言葉を使うべきではない場面で言ってしまう。

<保続がみられる方と話すときのポイント>

・他愛もない話で保続が会話の内容に大きく関わらないものだったら、指摘しないであげましょう。

・大事な話の時は「〇〇って言ったけど、合ってる?」と確認しましょう。

・本人が保続を直したがっているときは、「本当は△△って言いたかったのかな」と確認し、正しく言い直してあげましょう。

失語症でお困りの方や、リハビリに取り組みたい方は、ぜひ、ことリハにご連絡下さい。

今回は、失語症の症状の一つである「迂言(うげん)」についてお送りします。

皆様に、失語症についてさらに知っていただけますと幸いです。

<迂言(うげん)とは>

迂言とは、言葉が出てこないために、その言葉を説明するような回りくどい言い方をする状態です。

例えば、「リンゴ」と言いたくて「リンゴ」という言葉が出てこないとき、「あの・・・果物の・・・赤くて・・・丸い・・・寒い所で採れる・・・あれ、あれだよ」のように説明をするような言い方です。

<迂言がみられる方と話すときのポイント>

・言い終わるまでゆっくり待ってあげましょう。

・言いたい言葉が推測できるときは「もしかして、〇〇って言いたいのかな」と助け舟を出してあげましょう。

・言いたい言葉が推測できないときは「〇〇かな?それとも△△かな?」と選択肢を挙げてみましょう。

失語症でお困りの方や、リハビリに取り組みたい方は、ぜひ、ことリハにご相談下さい♡

今回は、失語症の症状の一つである「錯語(さくご)」についてお送りします。

錯語も失語症の方によくみられる症状です。

皆様に失語症について知っていただけますと幸いです。

<錯語とは>

錯語とは、言いたい言葉と違う言葉を言ってしまう状態です。

本人が気づいていない場合と、気づいて修正しようとする場合があります。

(例)

・「犬」と言いたいのに「猫」と言ってしまう → 語性錯語(意味性錯語)と言います

・「みかん」と言いたいのに「みたん」と言ってしまう → 音韻性錯語(字性錯語)と言います

<錯語がみられる方と話すときのポイント>

・他愛もない話で、特に錯語が話の内容に大きく関わらないものでしたら、指摘しないであげましょう。

・大切な話の時は、「〇〇って言ったけど、合ってる?」と確認しましょう。

・本人が錯語を治したいと思っている場合には、「△△って言いたかったのかな」と優しく指摘し、一緒に確認して練習しましょう。

失語症でお困りの方や、リハビリに取り組みたい方は、ぜひ、ことリハにご相談下さいね。

今回は、失語症の症状の一つ「喚語困難(かんごこんなん)」についてお送りします。

喚語困難は、失語症の方に必ずと言っていいほどみられる症状です。

皆様にご理解いただけますと幸いです。

<喚語困難とは>

何かを伝えたいのに、それが言葉になって出てこない状態を喚語困難と言います。失語症で最も目立つ代表的な症状です。

喚語困難は、どの種類の失語症でもみられます。

会話の中で言いたい言葉が出てこない、提示された物の名前を言えない、物事を説明することができない、などの症状がみられます。

<喚語困難がみられる方と話すときのポイント>

・言葉が出てこないときは、ゆっくり待ってあげましょう。

・言いたい言葉が推測できるときは「もしかして、〇〇って言いたいのかな」と助け舟を出してあげましょう。

・選択肢を出してあげるのも良いですよ。(「〇〇かな?それとも△△かな?」)

失語症でお困りの方や、リハビリに取り組みたい方は、ぜひ、ことリハにご相談下さいね。

今回は、失語症の症状の一つ「流暢性の障害」についてお送りします。

皆様に失語症のことを知っていただけますと幸いです。

<流暢性の障害とは>

病前と同じように滑らかに話すことができなくなることを、流暢性の障害(非流暢)と言います。

非流暢になる要素には、発話量の低下、言葉が出てこない、構音が乱れる、句の長さが短くなる、抑揚やアクセントの障害などがあります。

失語症は大きく分けると、非流暢性失語と流暢性失語に分類されます。(さらに細かい分類があります)

<流暢性の障害がある方と話すときのポイント>

・言葉が出てくるまで時間がかかることがあるので、ゆっくり待ってあげましょう。

・構音が乱れたり、抑揚やアクセントが乱れたりすることがありますが、あまり指摘しないようにしましょう。

・本人が構音や抑揚、アクセントなどを直したがっているときは、一緒に発音してあげましょう。

失語症でお困りの方や、リハビリに取り組みたい方は、ぜひ、ことリハにご相談下さい。

今回は、失語症の方にみられる症状の一つ「聴覚的把持力の低下」についてお送りします。

聞き慣れない言葉かと思いますが、皆さまに知っていただき、失語症についてご理解いただけますと幸いです。

<聴覚的把持力の低下とは>

聴覚的把持力の低下とは、耳は聞こえているにも関わらず、聞こえた言葉を頭に留めておけない、または、留めておける長さが短くなってしまっている状態です。

聴覚的把持力が低下している状態では、頭に留めておけた情報だけで文章を理解しようとするため、相手が話していることを部分的にしか理解することができない場合があります。

<聴覚的把持力の低下がある方と話すときのポイント>

・短く、簡潔に話してあげましょう。

・きちんと伝わったか、確認しましょう。

・伝わりにくい時は、実物や、写真、絵、文字、資料など視覚的情報を見せながら話しましょう。

失語症でお困りの方や、リハビリを受けたい方は、ぜひことリハにご相談下さい。

今回は、失語症の方にみられる症状の一つ「聴覚的理解の低下」についてお送りします。

聴覚的理解の低下は、失語症の方に必ずみられる症状です。

皆様にご理解いただけますと幸いです。

<聴覚的理解の低下とは>

聴覚的理解の低下とは、 耳は聞こえているにも関わらず、 聞こえた言葉の意味を理解できない、または、 聞こえた言葉を十分に理解できない状態です。

人により程度の差はありますが、 失語症の方に必ずみられる症状です。

重症だと単語の理解も困難になります。

軽度の場合は日常会話の理解は良好ですが、 複雑な話は十分に理解できないことがあります。

失語症の方に話しかけるときのポイント>

・ゆっくり話しましょう。 (失語症が軽度の方には普通の速度で 話しかけても大丈夫です☺)

・短く、分かりやすい表現で話しましょう。 ・伝わりにくい時は、実物や写真、絵、文字、 資料など視覚的情報を見せながら 話しましょう。

・情報がきちんと伝わったか、確認しましょう。

失語症でお困りの方や、リハビリを受けたい方は、ぜひ、ことリハにご連絡下さい。