ダイヤモンドトレール② ~終わらない、終われない~ (original) (raw)

ダイヤモンドトレール① ~階段の洗礼~ - 好日日和 Every day is a Good day.

2024.5.24-25

テン泊でのダイヤモンドトレール縦走2日目。

この日の予定はキャンプ地のちはや園地から終点の槇尾山施福寺

6:00出発で施福寺到着予定は16:10。

施福寺からのバスは17:13、19:08なのでまぁ最悪最終には間に合うか。

そんな風に簡単に考えていました、勘違いだと気づくこともなく・・・。

縦走2日目

この日は1日晴れ予報。なんなら夏日予報なので文字通りアツい日になりそうです。

次にどこで水を補給できるかわからないので、2リットルの水のペットボトルと700mlのナルゲンボトルを満タンに補充。プラス三ツ矢サイダー1本をザックに詰め込んでの予定よりも30分早い5:30スタートです。

ちはや園地を出て間もなく伏見峠を過ぎて久留野峠までの間は気持ちの良い杉林を抜けていきます。

朝霧と朝日がとても心地良かったです。

そんな心地良さも束の間、早くも階段さんのご登場です・・。(-_-;)

千早峠に到着。

幕末にこの千早峠を駈けて討ち入りが行われた歴史のある峠のようです。

役行者ゆかりの行者杉。

行者杉を過ぎてすぐのところでハクビシン?を目撃。

鳥地獄!?(-_-;)怖すぎるやろ

長らく道標に載っていた目的地の紀見峠にやっと到着するも、すぐに登山道が続きます。

その名も「情緒の道」( ゚Д゚)

もうこっちは疲労困ぱいで情緒不安定ですけどね"(-""-)"

次の目的地は岩湧山です。

岩湧山がこのトレール最後の大一番です。

岩湧山七合目?の五ツ辻に到着。

五ツ辻、その名の通り5差路ですがそのうち2本の道は草ボーボー。

でもヤマレコで確認すると結構足跡ついてるから通る人もそこそこ居そう。

みんな凄いなー、超虫嫌いな僕には到底無理です(-_-;)

右膝の裏の筋に少し痛みを感じながらも何とか岩湧山登頂。

もやがかかっていますが、昨日から歩いてきた山々が見えます。

こうやって全景を見ると自分でもよくここまで来たなーと思います。

山頂で30分くらい休憩をとりました。

残すは目の前の槇尾山

下っている最中、右膝の裏がいよいよ痛み出しました(T_T)

膝を曲げると痛い(T_T)

右足をかばいながら、ゆっくり下りて何とか登山口まできました。

でもその時には平地を歩くのもかなり痛みを感じるようになっていました。

登山口がある滝畑地区のお食事処に入って、この後どうするか考える事にしました。

この日は、行動食のみをつまみながら歩いて来たので、ご飯を食べていなかったので先ずは腹ごしらえ。とんかつ定食(700円)

座敷を使わせてもらい登山靴を脱ぐ。

「あ”ー、もうあかん、足限界」

この時、すでに14:30。

とんかつを喰らう、美味い。沁みる。

この場所、近くにバス停もあるのでリタイヤするには打ってつけの場所である。

普通に歩くのもままならない膝の状態であと1時間半の登りは無理。

でも、せっかくここまで来たのだから何とかならないか・・。

とんかつを食べながら悩む・・・・・(-_-;)

ポクっポクっポクっポクっポクっポクっチーン!!( ゚Д゚)

「あっ、ロキソニン試そ」(*´▽`*)

山での不測の事態を想定して何種類か薬は常備していますが、幸い今まで鎮痛剤は飲んだことがありませんでした。実際、足を痛めた時にどの程度効くのかも試したことがありません。ゴールするため、というよりも一つの経験として食後に一錠飲みました。

この後の、ルートの確認や水分補給、売店での行動食補充などの間にロキソニンが効き始めて普通に歩く分には全く問題ない程度まで痛みを抑えられました。

これなら行ける。この時15:00、ゆっくり3時間かかっても日没までには時間があり、最終バスにも間に合います。

もしも、途中で少しでも痛みが戻ってきたらすぐに登るのを止めてここに戻って最終バスに乗ることを決めました。

路地を歩いて施福寺槇尾山)の登山口を探します。

まさかのこの左の階段です(笑)

ここからは膝の具合に神経を使いながら登って行きます。

登り一辺倒かと思うと、途中せっかく稼いだ標高を下げたり、また登ったり・・。

途中、登山道沿いに幾つものお地蔵様がおられました。

ゆっくり立ち止まる時間はなかったので失礼ながら脱帽でお辞儀をする程度で通過しました。途中、倒木も複数あり限界の足には堪えました。

16:35予想よりも早く登り切る事ができました。

足はたいそうな痛みこそ出ることはなかったですが、膝のみならず足全体、身体全体に痛みはありました。

やっとゴール。ザックを下して本堂にお参りをしました。

もう、お寺も閉まる直前のため他の参拝者はいません。

住職が声をかけてくれました。

『歩いて?』

「はい、ダイトレを」

『そうー、それはそれは大変やったなぁ』

「もうクタクタです」

『もし良かったら今特別拝観やってるけど』

「せっかくなんで拝観させてもらいましょうかね」

間もなく17:00と気付く。(バスは17:13だと思ってる)

「すみません、バスの時間が迫ってるのでまたの機会にします」

『そっか、そらあかんなー、でバス予約してんの?』

「いえ、定期運航のバスに乗る予定です!」

『へっ??そんなん平日に無いで』

「・・・・・・・・( ゚Д゚)、えっ?」

『ないで、バス』

「・・・・・・・・(;゚Д゚)」

「も、も、戻りますわー滝畑へ(; ・`д・´)」

『あーー、あかんあかんこんな時間からあの道下りたらあかんてー』

もうね、頭真っ白ですわ。ホンマどうしようか焦りました。

この後、住職に道と行先のアドバイスもらって急いで寺を下りる事に。

結局、この後5.5kmのロードを早足で歩いて市街地まで下りてきました。

この時、コンビニが見えてすごく安心したのを覚えています。

梅干し、得意ではないんですが、疲れ切っているので塩分を取りたかったのとイメージ的に疲労回復しそうだったので、初めて梅おにぎりを買って食べました。しかも2個も。

コンビニの店員さんにバス停の場所を教えてもらい無事バスに乗れ駅に到着。なんとか車に戻って来られました。(T_T)

山行記録 ログ

距離31.5km 登り1419m 下り2288m

05:30 ちはや園地

06:00 久留野峠

06:30 高谷山

06:50 千早峠

07:35 行者杉

08:10 タンボ山

09:15 紀見峠

11:00 岩湧山3合目

11:45 五ツ辻

12:15 岩湧山 東峰

12:25 岩湧山 (休憩30分)

14:15 岩湧山滝畑登山口(食事45分)

15:45 ボテ峠

16:40 施福寺

17:40 ファミリーマート和泉 槇尾中学校南店

18:00 国分峠 バス停

ルート情報

・分岐

2日目のルートは施福寺までの間はほぼほぼ道標頼りで悩むことはなかったと思います。

・日差し

岩湧山の山頂付近は木々がないと滝畑地区を移動するときは直射日光ですが、それ以外のところは初日同様に木漏れ日の中を進む感じです。

エクストラステージの施福寺から街中までのロードはアスファルトと直射日光のコラボなので暑い時期の昼間はきついと思います。

・階段

ネバーエンディング階段です。膝、要注意!!

・自販機

ちはや園地を出てからは滝畑地区まで自販機は見ていません。僕がご飯を食べた食事処(滝畑湖畔観光農林組合)に併設している売店はジュースやお菓子を売っていました。

岩湧山Tシャツも売ってました。

・電波(docomo)

途切れっぱなしではないですが圏外の場所が多かったように思います。

滝畑地区から施福寺までの間はほぼ圏外でした。

施福寺もギリギリ入るか入らないかくらい。

施福寺から市街地までのロードは大体入りました。

ダイトレを考えている方へ 雑記

・車は古市駅に置いて(24時間700円)近鉄二上山駅へ、帰りはバスで河内長野駅から古市駅へ戻るのは正解でした、乗り換えなど不要で楽。

施福寺からのバスですが完全に僕の調べ間違いでした。今は少し前まで運行していたオレンジバスなども廃線になっているようなので施福寺からの移動手段は念入りに調べて行った方が良いです。ボロボロの身体で5kmオーバーのロードおかわりは痺れますけどね。

・山の水を飲まずに、自販機で購入を考えている方は、基本的に①葛城山山頂②ちはや園地 星と自然のミュージアム③滝畑地区売店の三カ所だけと考えた方がいいと思います。(ルートをそれたらもっとあるのかは知りません)

・気温も上がってきている5月下旬で平日だったからだと思いますが、それぞれの山をスポット的に登っている方は何人かすれ違いましたがダイトレを通しで歩いている(走っている)感じの方は1人もいませんでした。

・階段地獄なので僕みたいに膝を痛めないようにご注意下さい。

・本当にきついルートですが早くもまた行きたくなってます。エスケープも考えやすく足腰の鍛錬には持って来いのダイトレ、是非一度体験してみて下さい。